マエキタミヤコさんとHIKESHI

マエキタさんを肩書き的に紹介すると、コピーライター、クリエイティブディレクター、「サステナ」代表。「100万人のキャンドルナイト」呼びかけ人代表・幹事。東京外国大助教、立教大学と上智大学の非常勤講師。

携わっておられる大地を守る会の「フードマイレージ」キャンペーンのウエブサイトは、アニメーションを多用し、デザイン的にも内容的にも充実しており、かつ、おしゃれで、トン・キロメートルや二酸化炭素排出量○グラムといった耳触りのよくない言葉を素敵にpoco(ポコ)と命名したり。

マエキタさんの主張は「チャーミングに世界を変える」。日本の食は色々と深刻な問題を抱えていますが、例えば私のようなオヤジが眉間にしわを寄せて白髪を振り乱して難しい理屈を並べても、暑苦しいばかりで、残念ながら解決の糸口にはなりません。まずは、いかに一般の消費者に、普通の人たちに興味を持ってもらえるか。理解してもらい実践につなげてもらうのはその先です。きっかけ作りのためのチャーミングなデザインや広告(プロパガンダではなくアド)の持つ大きな力を、マエキタさんに教えてもらっています。 … 続きを読む

仰臥慢録

明治16(1883)年に上京、俳句・短歌の革新運動に身を捧げていた正岡子規は結核に冒され何度か喀血、ついには寝たきりの生活を強いられます。

その病床で子規は多くの優れた随筆や日記文学を残しました。その一つ「仰臥漫録」は、他人に見せることを想定していない私的な日誌であり、子規の心情が赤裸々に吐露され、また、写実派らしく日々の出来事が詳細に記録されています。

例えば明治34(1901)年9 月24 日には、子規は次のようなものを食べています。大変な健啖家です。 … 続きを読む