マエキタミヤコさんとHIKESHI

マエキタさんを肩書き的に紹介すると、コピーライター、クリエイティブディレクター、「サステナ」代表。「100万人のキャンドルナイト」呼びかけ人代表・幹事。東京外国大助教、立教大学と上智大学の非常勤講師。

携わっておられる大地を守る会の「フードマイレージ」キャンペーンのウエブサイトは、アニメーションを多用し、デザイン的にも内容的にも充実しており、かつ、おしゃれで、トン・キロメートルや二酸化炭素排出量○グラムといった耳触りのよくない言葉を素敵にpoco(ポコ)と命名したり。

マエキタさんの主張は「チャーミングに世界を変える」。日本の食は色々と深刻な問題を抱えていますが、例えば私のようなオヤジが眉間にしわを寄せて白髪を振り乱して難しい理屈を並べても、暑苦しいばかりで、残念ながら解決の糸口にはなりません。まずは、いかに一般の消費者に、普通の人たちに興味を持ってもらえるか。理解してもらい実践につなげてもらうのはその先です。きっかけ作りのためのチャーミングなデザインや広告(プロパガンダではなくアド)の持つ大きな力を、マエキタさんに教えてもらっています。

そのマエキタさん、日本の食のためにますます活躍して頂きたいのですが、活動の範囲はそれだけにとどまっていません。例えば「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーンに携わったり、東京外国語大・伊勢崎賢治教授(このトランペット奏者の方のキャリアがまたすごい。)とのジャズユニット・Jazz HIKESHIで、本気で世界の紛争の火種消しに奔走したり・・・。

この週末、2週続けてそのライブに行ってきました。途上国の貧困や内線、北朝鮮の拉致問題など深刻な問題が正面から取り上げられ、どちらの会場も若い人を中心に盛況でした。

それに比べると、この平和呆けした飽食ニッポンの中で、自給率や地産地消やフード・マイレージの問題なんて、何と生ぬるいことかと、やや自己嫌悪気味です。