夏の北陸　②エコ忍者とフード・マイレージ ゲーム

8月4日（土）の朝、ホテルに戻った時には、すっかり明るくなっていました。慌ててシャワー、とにかく一眠り。
この日のプログラムは午後からだったのが幸いでした。
その前に行きたいところがあって11時過ぎにホテルを出発。大した距離ではないと思い歩きはじめ、すぐに後悔。金沢の夏も、うーん、暑いです。
着いたのは観光名所の一つ、近江町市場。近年、近代的なビルに改装され、市場の雰囲気はそのままながら、階上には市民サービスコーナーや食育広場、研修施設等が設けられています。

そしてこの日、キッチンスタジオで開催されていたのは、石川県生活学校が主催する「米粉親子料理教室」。
近年の技術革新もあって、今、米粉はパンやパスタ、クッキーなど、様々な料理に活用されるようになっています。米どころ・北陸でも、米粉普及に向けた様々な取組が拡がっています。
石川県生活学校の皆さんにも、北陸農政局在勤中に色々とお世話になりました。その皆さんの活動が、この日は県栄養士会と連携するなど、広がっていることを目の当たりにして嬉しく思いました。
米粉で作ったグラタンとチヂミのお土産まで頂いてしまいました。翌朝、二日酔い（三日酔い？）明けのホテルで朝食に美味しく頂きました。

食事と買い物を済ませ、会場の石川県女性センターに向かいます。大した距離ではありませんが、さすがにバスに乗りました。
金沢は住みやすい街でしたが、その理由の一つはバスの運転手さんが親切なこと。降車時、ほぼ必ずお礼を言ってくれます。現在、通勤で使っているS武バスとは大違い。とはいえ、実は金沢では乗客（高齢の方も高校生達も）からも、下りる時に運転手さんに「ありがとう」等と声をかけるケースが多いのです。これも、100万石のおっとりした文化の厚みかも知れません。
閑話休題。
バス停から向かう途中には水門がありました。金沢市内にはいくつかの用水があり、一年を通じて白山山系を起源とする豊かな水が繁華街にも流れています。そういえば今朝方、千鳥足で落ちそうになったような記憶もうっすらと。

この日、石川県女性センターで開催されたのは、金沢エコネット主催「地産地消のススメ」の1日目、「キッズプログラム－どこから来たの？きょうの たべもの－フード・マイレージ ゲーム」です。
小学生を含めて約40名が参加。当日、飛び入りの親子連れも。
エコネットの中村早苗さんの司会で始まったプログラムの最初は、「エコ忍者」の皆さんによるパネルシアターです。

「幼児期から環境保全意識を根付かせることで、子どもたちの心が健やかに育って欲しい」という思いで、幼稚園や保育園等において、ボランティアで環境教育に取り組んでいるお母さん達です。
この日は、お米を作る話。日照りや害虫など、苦労して獲れたお米を、皆さん一緒に感謝して頂きましょう、とお百姓さんから言葉。
最後はみんなで忍者の決めポーズ。楽しく興味深く、子ども達に食べものの大事さを伝えて行く「エコの種まき」が、ますます拡がっていくことが期待されます。

続いて「フード・マイレージ ゲーム」。
食料自給率やフード・マイレージを説明し、続いてグループに分かれて献立を選んでフード・マイレージや二酸化炭素排出量を計算するというグループ・ワークは、何度か行ったことがありますが、子ども（親子）向けというのは初めてです。資料も分かりやすく作り直し、説明もなるべく簡単な言葉で、と思ったのですが、なかなか難しかったです。経験が必要と痛感。忍術でも覚えようかな。

それでも、各グループでは和気あいあいと話し合いが進み、難しい漢字や数字を書き込んでくれる小学生もいました。「気がついたこと」の発表も、頑張ってしてくれました。大人の参加者からは、輸入品も港からはトラックで運ぶのでは、等の鋭い質問も。
プログラムの最後には米粉パンの紹介。この日、クッキーとともに参加者にはお土産としてお持ち帰り頂きました。会場では販売もあり、また、石川の地産地消等のパネルやパンフレットの展示もありました。

金沢エコネット主催「地産地消のススメ」1日目は、皆さんのサポートの陰で無事に終了。翌日は「食とエネルギーの地産地消見学ツアー」として、バスで富山に向かう予定です。
夕方、駅ビル内の緑提灯のお店で懇親会を開いて下さいました。九州で同僚だった懐かしい方も。
明日は9時集合、1次会で切り上げて早めに休むはずだったのですが・・・。（続く）
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