小川町での米作り体験会は「籾ふり」から。

 2013年4月27日(土)は、久しぶりに埼玉県小川町へ。
 今年の「米づくり体験会」が始まりました。
 主催しているのは、システム開発会社の(有)USP(Universal Shell Programming)研究所の社会コミュニティ活動分野を担当しているUS.Peaceファームです。
 単発の農作業体験イベントではなく、一粒の小さな籾(もみ)からおいしいお米ができるまで、成長の過程の全てを体験することができます。地元の農家の方が講師になり、有機農業の基礎講座も兼ねています。
 さらには、交流を通じて、有機農業を目指し新規就農した若者たちを支援することも目的の一つです。
 朝10時に東武東上線・小川町駅前に集合。快晴です。
 地元NPOの方を含む主催者の皆さんが、笑顔で出迎えて下さいました。車に乗せてもらって活動の拠点となる集会所へ。
 ここで着替え、主催者の方からの挨拶の後、新緑の山に囲まれた気持ちのいい景色の中、会場の田んぼに向かいます。
 参加者は10数名です。家族連れや、仕事で来日中のアメリカ人の方もおられます。
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 今年の講師は、松永農場の松永崇史さんです。
 松永さんは群馬県の出身。大学卒業後、農業関係の仕事に従事するうちに有機農業を志し、縁があって小川町に研修に来て、5年ほど前に新規就農された方です。
 この日の作業内容は、苗土作り(山土、籾殻くん炭、鶏糞)、籾ふり、苗床作りです。
 稲作体験は田植えから始めるのが一般的ですが、ここでは、苗を育てるところからプログラムに入っているのです。
 種籾は、松永さんが水に浸して準備しておいてくれたもので「どんとこい」という品種だそうです
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 まずは苗土づくりから。
 田んぼの脇のスペースに、松永さんが山の土を準備してくれています。
 この山土を、シャベルを使って金網を張った木枠に入れ、それを2人で前後に揺らしてふるいにかけ、石やごみを取り除きます。
 この日、家族連れで参加してくれた小さな兄妹も手伝ってくれました。
 野菜も、虫や生き物も大好きな兄妹です。
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 ふるいから落ちて細かくなった土に、自家製の籾殻くん炭と、近隣の有機養鶏家から入手した鶏糞たい肥を混ぜます。分量は「目分量」とのこと。
 均一になるよう、手で丁寧に混ぜ合わせます。
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 苗床づくりには、黒いプラスチック製のボードを使います。
 直径2センチ程の窪みが450ほど開いています。
 このボードに苗土をかぶせ、全ての窪みが土で満たされるように手でならします。さらに、何度か地面に落とすようにして叩き、均一になるようにします。
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 そして、この窪みに、種籾を3粒ずつ手で入れていくのが「籾ふり」です。
 この日は風が強く、指先で押さるようにしないと、軽い籾は風で飛ばされそうです。
 目を凝らすと、種籾からは半透明で白い、か細い小さな芽が出ているのが分かります。
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 2人一組になって、ひたすら窪みに種籾を入れていきます。1枚のボードには、1300粒ほどが入ることになります。
 今はプロの農家でも、苗はJAの育苗施設から買ってくるのが一般的です。また、このようなボードで苗床を作る場合でも、機械を使えば早いのですが、今回は全て人力で行います。
 根気のいる作業で、次第に無口になります。性格も現れてきます。
 ようやく全ての窪みに種もみを入れ終わると、上から軽く土を被せ、手でならし、じょうろで水をかけます。
 これで1枚が完了。重ねていきます。
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 そのうちに昼が過ぎたので、作業は中断。食事のために集会所に戻ります。
 お米は、昨年産の松永さんの「どんとこい」を、小型の自動脱穀・精米機を使って八分搗き位に精米します。
 精米機の下のケースを開けると「ぬか」がたくさん。これも希望者が分け合って持ち帰りました。
 ご飯は屋外で羽釜で炊きます。火をおこすのは男性の仕事。
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 火がおこった後の羽釜の監視係は男の子。
 その間に、集会所内の調理室では小松菜のお浸しや味噌汁をみんなで調理します。
 15分ほどでご飯が炊きあがりました。
 重い木の蓋をあけると、湯気とともに炊きたてのご飯の芳香が、ほわっと拡がります。
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 集会所の脇にテーブルと椅子を並べ、屋外で食事することにしました。
 小松菜のお浸しには地元産の味噌が添えられました。
 日替わりシェフのレストラン「べりカフェ」スタッフによる野菜サラダや揚げ物も。野菜は有機栽培のものです。
 味噌汁に入っている豆腐は、隣の都幾川町の「とうふ工房わたなべ」製。小川町産の地大豆・青山在来で作られたものです。
 そして、小川町で作られた地ビールも。
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 参加者が車座になり、自己紹介から始まって、話をしなから、料理を頂きます。
 夏が近い山々は、若葉がもえるような美しさです。緑の合間には、山桜のピンク、藤の紫色も交じっています。
 これらの景色を眺めながらの食事は、格別の美味しさです。
 松永さんからも、小川町で就農された経緯等をお聞きすることができました。
 
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 お腹が一杯になったところで、苗床づくりの再開です。30枚準備したパネルは、なかなか減りません。
 黙々と作業が進みます。場つなぎのつもりで、相方になってくれた方にギャグを飛ばしましたが、ウケは今一つでした。
 15時頃、ようやく予定の作業を終了。
 作業をした場所の隣には、次回、6月に田植えをする田んぼが拡がっています。
 現在はまだ、雑草に覆われていますが、これらも全てすき込んで緑肥として利用されるそうです。溝切りをして水が張られるのも間近とのこと。
 今日は、強い風に草が波打っているだけの原っぱに見えますが、ここに水が張られた景色を想像するだけで、胸が高鳴るようです。
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 作業が終わって集会所に戻り、後片付けと着替えを済ませて解散です。
 あとは自由行動。温泉に行く人、地ビールを飲みに行く人。小川にも色々と楽しいスポットがあります。
130427_13_convert_20130429211355.png 私は駅前まで送ってもらい、スーパーで地元の晴雲酒造「自然酒」を求めて16時半頃の電車に乗りました。
 今年は「おいしいお野菜届け隊」にも申し込んであるので、小川町の野菜が月2回届きます。
 小川町とのご縁に感謝です。
 なお、「米づくり体験会」の2回目以降のスケジュールは以下の通りです。
  ②  6月15日(土) 田植え
  ③  7月20日(土) 草取り
  ④ 10月12日(土) 稲刈り
  ⑤ 11月 2日(土) 収穫祭、脱穀
 ご関心のある方は、US.Peaceファームまでお問い合わせください。
 
【ご参考】
 ◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
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“小川町での米作り体験会は「籾ふり」から。” への2件の返信

  1. SECRET: 0
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    足腰は大丈夫だったでしょうか?
    籾ふりはまだまだ序の口ですよ~~
    でも、この1粒が何倍になるのでしょうか。
    楽しみです。
    世界から石油がなくなっても、人間の手でこうやって出来るのですから。
    先祖はみなこうやってきたのですから、怖くないでしょう。
    営々と引き継がれていくのでしょうね。
    この体験会はとってもお気軽な会です。
    経費も食費と駅からの交通費だけ(人数割)です。
    そのうち、婚活ならぬ暇活にでもしましょうか。
    たくさんの方の参加をお待ちしています。

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    つばさ様(正体は高橋様)
    コメント有難うございました。お世話になりました。
    昨年の稲刈りに比べると楽勝でしたね。食事も最高でした。これからも行ける時は顔を出しますので、よろしくお願いします。

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