埼玉・小川町との縁

 2013年6月2日は埼玉・小川町へ。
 梅雨入りして最初の日曜日ですが、日射しに恵まれました。
 小川町は「和紙の里」として有名で、伝統工芸館が併設されている道の駅には、紙すきの像があります。
 その後に向かったのは、東武東上線小川町にほど近い「べりカフェ」。
 黄色い大きな看板が目印です。
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 NPO生活工房「つばさ・游」が企画運営する日替わりシェフのレストランで、金子美登さんの霜里農場などの野菜を主役にした料理を頂くことができます。
 店内には曜日毎のメニューと担当シェフの紹介。各種イベント等の掲示板もあります(地域のNPOや市民団体等の情報発進の拠点にもなっています)。
 壁には、小林紀美江さんが描かれた野菜の絵が飾られていました。
 アパレル関係のデザイナーを永く務められ、現在は US.Peaceファームにおいて、稲作体験会や「美味しい野菜お届け隊」等で高橋さんと連携しつつ様々な活動をされている方です。
 もともと小川町は有機農業が盛んで、金子さんの下で研修後に新規就農された方もたくさんおられる地です。
 「つばさ・遊」の代表である高橋優子さんは、消費者(主婦)の目線で、地元の生産者と都市等の消費者を結びつけるための様々な活動に取り組んでおられる方です。
 このべりカフェも、地元の有機野菜を多くの人に気楽に味わってもらうために開店したもの。
 また、US.Peaceファーム等と連携し、様々な農業体験活動の受け入れ等の窓口もされています。
 その忙しい高橋さんが時間をとってべりカフェに来て頂き、しばし歓談させて頂きました。
 
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 メニューは日替わりのべりカフェですが、この日から日曜日は「ともちんカフェ」が担当されることになったそうです。有機野菜を中心にしたバイキングです。
 担当の女性の方は福島・須賀川のご出身とのこと。
 煮物やサラダ、キッシュ、揚げ物は車麩でした。ご飯は五穀米と豆ご飯。美味しいです。
 これにコーヒーが付きますが、添えられたミルクは霜里農場産という豪華さ。
 高橋さんがデザートをサービスして下さいました。
 豆腐のムースにいちごのソースがかけられています。優しい味です。
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 美味しい昼食に満足し、小川町を後にして隣のときがわ町に向かいました。
 時あたかも「麦秋」、麦畑は黄金色に染まっています。ちなみに小川町では、地元産の大麦を使った地ビールも作られています。
 べりカフェに来られていた方から奨めて頂いた花菖蒲園を訪ねてみました。
 住民グループが植え付けられた花菖蒲は5分咲き位ですが、紫や黄の花が爽やかな夏の風にそよいでいます。
 自由に使える車いすがあり、木道も整備されており、助かりました。
 ちなみに6月16日(日)には「花菖蒲まつり」を開催予定ですが、その前に満開を迎えるかもしれないとのことです。
 ときがわ町に来た目当ては、今回も「とうふ工房わたなべ」。
 この日も多くの来客で賑わっていました。
 ここでは、小川町の在来品種の大豆である「青山在来」等を全量買い取って豆腐等を作っています。
 CSA(Community Supported Agriculture;地域支援農業)とは、消費者が事前に年間契約することによって地域の生産者を支援していこうという取組で、アメリカ等で盛んに行われているものですが、この「とうふ工房わたなべ」の取組は、企業(事業者)によるCSAの一例です。
 その青山在来の豆腐や厚揚げを求めました。この日は気温も上がり、豆乳アイスも美味しく頂きました。
 夕方も関越道等は珍しく渋滞は無く、快適に一日の小ドライブ旅行は終了。お腹も心も満たされました。 
 
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 翌6月3日(月)には、これも小川町から素敵なプレゼントが届きました。
 実は今年から、先述の US.Peaceファームが主催している「おいしい野菜届け隊」に申し込んでいたのですが、その第1回目の野菜が小川町の若い生産者・松永さんから届いたのです。
 「おいしい野菜届け隊」とは、毎月2回ほど、野菜が宅配で届くというもの。
 代金は一括前払いで、これもCSAの典型的なスタイルです。
 タマネギ、小カブ、小松菜、大根、ズッキーニ等で満たされた段ボールには、「農場だより」という手紙も入っていました。
 どのような地域でどのような農法によって生産しているか等について、詳しく紹介して下さっています。大根の収穫をお手伝い中の3歳のお嬢さんの写真も添えられていました。
 「青山在来」も入っていて、早速、茹でて頂いてみました。
 味オンチの私も、普通の大豆と違う甘く濃厚な味に驚きました。
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130602_5_convert_20130606004931.png ちなみに松永さんは、これもUS.Peaceファーム主催の「農業体験会」も受け入れて下さっています。
 先日は第1回目の「籾ふり」を体験させて頂きました。
 地道な作業で、私は後半はだいぶ雑になってきたことを告白しなければならないのですが、その松永さんから先日、US.Peaceファーム経由で稲が順調に育っている写真が届きました。
 嬉しいことです。
 6月15日(土)には、この苗を使って田植え(2回目の体験会)が行われる予定です。
 【ご参考】
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