「東京だからできる有機のまちづくり」

 猛暑日の2013年8月10日(土)、畑で大汗をかいた後は、午後からカバンにナスやスイカを詰め込んで都心に向かいました。
 メトロ・表参道駅から地上に出ると、たちまち熱気の固まりに全身が包まれます。都心の暑さは、また格別です。
 いつになく遠く感じられる駅から徒歩5分ほど、国連大学前では、この日もファーマーズ・マーケットが開催されています。
 暑い中ですが、全国からの有機農産物や加工品のテントが並び、なかなかの人出で賑わっています。
 国連大学ビル1Fにある「地球環境パートナーシッププラザ」へ。
130810_6_convert_20130812002717.png この日14時から、「東京だからできる有機のまちづくり~世界のTOKYOにゆうきのネットワークを」と題するイベントが開催されました。
 主催は、国際青年環境NGO・A SEED JAPANの「未来生活nowプロジェクト」。
 フラットなスペースには、スクリーンを囲むように20個ほどのパイプ椅子が並べられています。
 開始前、この日のゲスト、埼玉・小川町の高橋優子さんに、持ってきた中で一番立派な長岡巾着ナスをプレゼント。
 小川町の方に野菜を差し上げるとは、我ながらなかなかの蛮勇ですが、日頃、小川町からは野菜等を頂いてばかりの一方的な「入超」になっている中、ささやかなお返しです。
 会場を提供して下さった地球環境パートナーシッププラザの方の挨拶に続き、最初に映画『有機農業で生きる』のダイジェストを鑑賞。
 埼玉・小川町で有機農業に取り組む新規就農者、名古屋でのマルシェ等の様子が活き活きと紹介されます。
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 続いて「東京だからできる有機のまちづくり」と題したセッション。
 まず、A SEED JAPAN の鈴木亮さんから、「未来のためのモノ・カネ・情報のライフスタイル」を今、始めよう!と言う趣旨の説明。
 毎月1回、新宿で開催されている有機マルシェ「すずめのみらいち」の紹介もありました。
 続いて、ゲストの高橋優子さん(NPO法人「つばさ・游」代表)からの報告。
130810_72_convert_20130813013926.png 高橋さんは、有機農業のメッカとも呼ばれる埼玉・小川町において、一般の主婦・消費者の立場で様々なコーディネート活動をされています。
 活動の幅は広く、例えば、地場産農産物を用いた豆腐や日本酒の加工、消費者の見学や農作業体験の受け入れ、消費者や企業によるCSA(地域支援型農業)の取組「美味しいお野菜届け隊」や「こめまめプロジェクト」等に及びます。
 有機農家とつながる(友人になる、支援する)ことは、言い換えれば自分の畑を持つことができ、災害時や石油等のエネルギーが枯渇した時でも安心できると、強調されていたのが印象的でした。
 休憩時間には、炊飯器で炊いた小川町の有機米をおむすびにして、参加者みんなで頂きました。
 当たり前ですが、美味しいです。
 会場の壁面には、様々な展示もあります。
 「持続可能な社会」のための暮らし方を選んでいるかという「ミライフチェック」の30問も並んでます。
 関連する書籍やジュース等の加工品も置かれていました。
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 後半は、鈴木さんのナビゲートの下、地域の力、有機の力、若者の力で東京を変えられるか、あるいは都市生活者にできることとは、といったテーマで、会場の参加者を交えての意見交換です。
 実際に都内で有機農業に取り組んでおられる方、生協で活動されている方、給食に関心のある小学生のいるお母さん達も見えられていて、積極的な意見交換が続きました。
 東京においても、有機農業に対する関心が高まっている様子が伺えます。
 議論が佳境に入ってきたところで、残念ながら中座させて頂きました。
 再び、野菜の詰まったカバンを抱えて駅に向かいます。
 この日の最終目的地は杉並区の高円寺です。それにしても言っても仕方ないことながら、「暑い!」。
【ご参考】
◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
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