幻の練馬大根+大道芸

 引っこ抜き競技大会の翌々日にあたる2013年12月3日(火)の夜、東中野「space & cafeポレポレ坐」において、「江戸東京野菜コレクション2013・幻の練馬大根+大道芸」と題するイベントが開催されました。
8月に開催された「まくわうりナイト」に続く「東京の旬の野菜を知る・食べる・笑うイベント」の2回目です。
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 主催はTYC2013実行委員会、協力は浅草雑芸団とNPO法人おいしい水大使館・東京野菜スタイルです。
131203_2_convert_20131205231545.png 開演に先立ち、まずはポレポレ神社に大根を奉納する儀式。
 祭壇に見立てたステージに下げられた3本の練馬大根に向い、神主さん(役)が珍妙な祝詞を奏上。笏(しゃく)は鬼おろし、左右に振る大麻(おおぬさ)は大根葉です。
 御神酒代わりの柚子入り大根ジュースで、全員で乾杯。
 第1部は、おいしい水大使館・内藤とうがらしプロジェクトリーダーの成田重行さんによる練馬大根クイズからです。
 練馬大根とゆかりの深い徳川将軍は、初代家康、3代家光、それとも5代綱吉?、といったクイズが3題。
 む、難しい。大竹先生の本で勉強し直さなければ。
 その都度、正解者にはご褒美の飴。全問正解者には小金井の栗かりんとうも。
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 続いて、先日の「練馬大根引っこ抜き競技大会」の模様について、江戸東京・伝統野菜研究会の大竹道茂さんから報告を頂きました。映し出された写真は、大竹さんご自身が撮影されたものです。
 実は、成田さんも浅草雑芸談のリーダー・上島敏昭さんも、競技者として参加されていたのです(上島さんは、みごと決勝に進出されました)。
 この日の練馬大根も、その時のものです。
 関連して、主催したJA東京あおばの方、生産者の方からも説明を頂きました。大会は盛り上がりましたが、常に相続にさらされているなど、都市農業には厳しい状況もあるとのことです。
 その間にお椀やプレートが配られ、練馬大根づくしの料理の説明。
 焼き物、煮物、サラダ、焼きそば風、菜飯のおむすび、デザートまで。葉っぱも皮も、1本が丸ごと使われているそうで、いずれも優しい味です。
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 そこそこ満腹したのですが、そこでサプライズ。
 何と、前回のイベントに市長さんが参加された福岡・豊前市から、豊前本蟹(ワタリガニ)、ヨシエビ、アカモク(海藻)の差し入れ。
 持参して下さった漁協の若い男性が、食べ方(殻の外し方)等を説明して下さいました。
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 お腹一杯になったところで第2部へ。
131203_9_convert_20131207015326.png まずは、成田さんから大根を題材にした紙芝居。ちなみに、これには大人向け限定の続編もあるとのこと。
 続いて、浅草雑芸談の皆さんが登場。
 上島さんの歌と太鼓に合わせて、女性3名による賑やかな大黒踊り。
 続いて練馬大根を頭に乗せての大根踊り。縁起物の小判が配られました。
 さらに、バナナのたたき売りならぬ大根のたたき売りの口上。
 軽妙なやりとりで、豊前市のアカモクともども参加者が次々と落札しました。
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 会場では、作家さんによる手作りの江戸東京野菜が展示・販売されており、帰り際にいくつか求めさせて頂きました。
131203_7_convert_20131205231942.png 笑いながら、おいしい料理を頂きながらの楽しいイベントは、気がつくと21時近く。
 江戸東京野菜が、さまざまなかたちで浸透・定着しつつあります。
 
 ちなみに次回は、3月頃に東京独活(ウド)を題材に開催予定とのことです。
【ご参考】
◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
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