カナ&ゴローさん「星めぐりサンバ♪」

 2014年1月。
 職場近くの千代田区立日比谷図書文化館(旧・日比谷図書館)の1階ロビーにも、見事な角松と屏風が飾られています。ここの図書館には今年もお世話になりそうです。
 1月11日(土)、東京新聞に興味深い記事が掲載されていました。
 被災地支援を続ける東北出身の男女デュオが、新宿で2年間の活動報告会を開催されるとのこと。大道芸人とモデル兼シンガーソングライターのコンビだそうです。
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 土曜夕方の新宿は凄い人の波です。靖国通りを東に歩いていくと、繁華街から少し離れた場所に緑色の看板が見えてきました。目印の緑提灯や東北応援の幟も。ここが会場の「ダイニングカフェ結・YUI」。
 新宿区議の根本二郎さん(福島・いわき市のご出身)が経営されている地域おこしと被災地支援の拠点です。
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 覗いてみると、さほど広くない店内は30名ほどで既に満杯。何とか座らせて頂きましたが、後から来られた方は「立ち見」になったようです。
 壁にはこの日のチラシが貼られ、正面には「大道芸能パフォーマンス」と書かれた大きな垂れ幕。ここが臨時のステージのようです。
 カウンターの中のオーナー兼主催者の根本さんから、ご挨拶と出演者の紹介。
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 そして登場されたのは「ぐりぐり星人☆(カナ&ゴロー)」のお二人。
 大道芸能家の源吾朗(げん・ごろう)さんは山形県天童市のご出身。紙芝居、南京玉すだれ、ガマの油売り口上等で浅草など各地で活躍中。大道芸を学びたい人の教室・大道芸遊学塾を主宰され、モンゴルとの交流活動にも永く取り組んでおられるとのこと。
 2013年公開の映画「じんじん」(企画主演・大地康雄)には、大道芸指導・監修及び大道芸人役で出演されたそうです。
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 白鳥加奈子さんは岩手県金ケ崎町のご出身。モデルとして雑誌やテレビCMに出演される一方、シンガー・ソングライターとしても活躍されています。
 震災の苛烈さにしばらく自問した後、2011年夏、「歌で元気になってもらう支援の形もある」と作詞・作曲したのが「星めぐりサンバ♪」という曲。
 そして、モンゴルのエコツアーで知り合ったゴローさんとユニット「ぐりぐり星人☆(カナ&ゴロー)」を結成、被災地支援の活動を始められたそうです。
 ちなみに「ぐりぐり」とはゴローさんの口癖(例えば「大変楽しい」→「ぐりぐり楽しい」等)が由来とのこと。
140111_4_convert_20140112010533.png 最初に津波被災地を訪ねた時は、全てが流され何も残っていない惨状に言葉を失い、思考が停止したそうです(源さんは阪神・淡路被災地支援の経験もあるそうですが、状況は全く異なったとのこと)。
 「明るい歌は被災地では歌いづらいのでは」と逡巡もあったそうですが、岩手県大船渡市、陸前高田市や宮城県名取市、原発事故による避難者の暮らす新潟県湯沢町などを頻繁に訪ね、仮設住宅や集会所等で歌ってこられたそうです。
 最初の頃は硬かった被災者の方たちの表情も、何度も訪問するうちに次第に明るくなり、「お帰りなさい」と声まで掛けられるようになったと、カナさんは嬉しそうに話しておられました。
 歌は、まず『ふたりの季節』。しっとりとしたラブソングです(CDにカップリングされています)。
 曲の合間に被災地支援の様子等のトークを交えつつ、イベントは進みます。深刻な内容の話も多いのですが、さすが話術のプロ、笑いを交えながら、観衆を引き込んでいきます。
 前半の最後に『星めぐりサンバ♪』を熱唱。「3.11 星になった人たちへ」という副題がついています。
 悲しい内容の歌なのですが、カナさんの澄んだ声(シャンソン歌手としても有名)に、ゴローさんの掛け合いのセリフが軽快に入る、明るく楽しい曲です。
 最後は「お元気ですか!」「こちらも元気ですよ!」という2人の掛け声。
 ここで前半が終了。椅子を外に出して懇親会。
 根本オーナーと同郷(いわき市)のOさん達による手料理。原材料の野菜は福島から届けられたものだそうです。
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 参加者は店内に収まり切りません。軒先はビニールで仕切られているとはいえ、外はかなり冷え込んでいます。それでもすごい熱気です。
 後半は、源吾朗さんの紙芝居。
 「星めぐりサンバ♪」を物語にしたものです。被災した幼い姉弟が、夢で星めぐりツアーに出かけるという内容。これも素材としては何とも悲しい内容なのですが、源さんの軽妙なセリフ回しで笑わせてくれます。
 被災地の子どもたちにも、好評だそうです。
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 予定の19時を回り、お2人からはCDと、今後の活動予定等について紹介して頂きました。
 改めて店の壁をみると、被災地に行かれた時の写真が掲げられています。
 カナ&ゴローさんを中心にした集合写真は皆さん明るい表情ですが、笑顔になるまでには相当な時間が必要だったこと、今も厳しい状況が続いていることが、二人の話を聞いたおかげで理解できました。
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 大きな荷物を抱えてバスで帰られたお二人を見送ったのちも、根本さんと親しい「結・YUI」の常連さん達を中心に、会合は終わりません。
 安い参加費で皆さん(私も)さんざん飲んで食べさせて頂きました。後片付けも大変そうです。
140111_8_convert_20140112010726.png 深夜に帰宅し(早く帰ってくるはずだったのですが)、改めて歌詞カードを見ながらCDを聴いてみました。
 「ああ星になった人、みんなに会いたい」「星のしぶきをハートで受けて、悲しみも苦しみも消え去る」(作詞・白鳥加奈子さん)。
 源さんからは名刺を、白鳥さんからは「手書き通信・白鳥座め~る」を頂きました。
 「ぐりぐり星人☆(カナ&ゴロー)」は、毎週日曜夜(被災地支援に行かれている時を除き)、浅草の老舗居酒屋「岡本」でライブ出演されているそうです。源さんは、日曜14時前後からは浅草神社境内で紙芝居のパフォーマンスもされているとのこと。
 シャンソン歌手でもある白鳥さんは、毎月第4週木曜、六本木の老舗シャンソニエ「ピギャール」にレギュラー出演、1月28日(水)には立川の「歌酒房・農家」にて恒例のソロライブを予定されているそうです。
 また(参加者の方からチラシを頂いたのですが)、2月16日(日)14時30分から埼玉・鴻巣市でカナ&ゴロー復興支援チャリティライブが予定されているそうです(主催:変えよう鴻巣市民の会)。
 なお、「ダイニングカフェ結・YUI」では、大震災の月命日に当たる毎月11日、被災地を思うイベントを継続的に開催されていかれるそうです。
【ご参考】
◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
◆ メルマガ :【F. M. Letter】フード・マイレージ資料室 通信
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2 Replies to “カナ&ゴローさん「星めぐりサンバ♪」”

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    ダイニングカフェ結・Yui、一度しかうかがったことがないのですが、とてもなつかしいです。ブログでご紹介いただいて嬉しかったです。
    カナさん、ゴローさんもその時いらしゃいました。根本さんをはじめ、常連さん達にとってもやさしくしていただいて、「また、おいでね。」と言っていただきました。居心地のよいお店ですね。
    残念ながら、人間ドックの結果がおもわしくなく、早くもう一度呑みにいきたいのですがいつ実現することやら・・

  2. SECRET: 0
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    やっちゃんさん、コメントを有難うございます。ゴローさん達にもお会いされたのですね。お身体大切にして下さい。

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