東京・神田で感じた沖縄の潮風

 2014年1月25日(土)は気温が上がるとの予報でしたが、日射しが少なく肌寒い一日に。
 夜は久しぶりに神田「なみへい」に足を運びました。
140125_1_convert_20140126113223.png ここは、「東京から地域おこし」をコンセプトに、月替わりで全国各地の特産品コースを頂ける交流サロンですが、この日は扉に「貸し切り」の貼り紙が。
 この日の貸し切りイベントは、「瑞泉泡盛と厳選日本酒 & 伊是名島早取り生もずくを楽しむ会」。
 かつて、なみへい等で開催されていた「呑みマス!ニッポン」(被災地の日本酒を飲んで応援しようというイベント)の主催者の一人であるOさんから、声をかけて下ったのです。
 ちなみにOさんは若い女性ですが、新潟の酒造会社「北雪」にお勤めで、「きき酒師」「日本酒学講師」等の資格をお持ちの方です。
 この日のイベントを企画されたのは、Oさん始め4人の女性。
 そのお一人、沖縄出身のKさんは地元漁協の代理店として「生もずく」等を扱っておられるそうで、4人で飲んでいる内に、生もずくと、それに合う食べ物や飲み物を楽しもうというイベントをやろう、ということになったとのこと(素晴らしい実行力です)。
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 参加者は70名ほどで満席です。まずは、オリオンビールで乾杯。
 ミミガー、豚足といった沖縄料が並べられています。
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 ところで、今月のなみへい・特産品コースは青森・おいらせ町の特集。
 ということで、アピオスという珍しい豆(「アメリカほど芋」とも呼ばれる栄養価が高い食品)、ホタテとブリのカルパッチョ、氷下魚(こまい)と柳葉魚(ししゃも)のフライなど、北国の美味しいものも出して下さいました。
 何とも贅沢な、南北コラボメニューです。
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 この日、沖縄からはオリオンビール(株)のAさんと、琉球泡盛の瑞泉酒造(株)のHさんが来て下さいました。
 Aさんからは、乾杯したオリオンビールの説明に続いて「ぬちまーす」(「命の塩」の意)の説明。
 豆乳とこの塩を使って、ゆし豆腐(おぼろ豆腐)づくりのレシピ説明と、実演をして下さいました。この天然塩には多くのミネラル分(にがり)が含まれているため、ゆし豆腐が作れるのだそうです。
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 続いて、瑞泉酒造のHさんからは、泡盛の説明と飲み方のレクチャー。
 同じ瑞泉の銘柄でも、度数や熟成度合い等によって多彩なラインナップがあります。中には53度という原酒も。紅茶酒や黒糖梅酒といったリキュール類も紹介して下さいました。
 そして実際に飲み比べ。度数が高いものも柔らかみのある味と香りです。
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 美味しいお酒と料理を頂きつつ、イベント等の告知も。
 主催者のお一人、Iさんは、警備会社の役員であり、日本酒等に関わるライターとして、また、浅草を中心とする様々なイベントの興業等に携わっておられるそうです。
 一人芝居ライブコンサート中国の舞踏ツアー等のイベントについて紹介下さいました。
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 また、Iさんは、日本酒を原点に日本文化を紹介するマガジン「SAKE SALON Japan」のチーフライターも務められているそうです。
140125_9_convert_20140126113632.png 持参して下さった第2号には、Oさんが「美しき國酒の伝道師」として紹介されていました。
 そのOさんからは、「泡盛のチェイサー代わりにでも」と北雪の吟醸酒が配られました。これまた、何とも贅沢な。
 3人目の主催者はNさん。ご自身が企画・プロデュースされた映画「サンゴレンジャー」を紹介して頂きました。
 そして、この日のメイン、鍋料理が運ばれてきました。その主役は、言うまでもなく生もずく。
 最後の主催者・Kさんは沖縄出身、現在は伊是名漁協の正規代理店「ちゅらゆーな(株)」の代表を務められています。
 伊是名(いぜな)島とは沖縄本島の北にあり、400余年にわたった琉球王朝(第二尚氏)発祥の地としても知られています。日本のもずく生産の9割以上は沖縄で生産されていますが、その主産地でもあります。
 Kさんからは、もずくの養殖の様子、早摘み生もずくの特徴等について説明がありました。
 話を聞きながら鍋に野菜を入れ、煮えてきたところに、たっぷりのもずくを投入。さらに上から豚のバラ肉を入れます。
 生もずくは独特の食感で美味でした。
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 イベントの最後は抽選会。
 泡盛(非売品)、お塩、生もずく、もずく麺など、たくさんのお土産を頂きました。
 最後に、会場を提供して下さった「なみへい」オーナーの川野真理子さんからもご挨拶を頂き、全員で集合写真を撮ってお開き。美味しい泡盛と食事でいい気持ちです。
(だいぶ過ごした気がしましたが、翌日の寝覚めは心地よいものでした。いいお酒は悪酔いしません。)
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 ともすれば「遠くにある」イメージが強い沖縄ですが、その地の方が来られ、直接お話を伺いながら美味しい食事やお酒を頂いたことで、沖縄の潮風を身近に感じられた夜でした。
 食を仲立ちにした「顔の見える関係づくり」の効果です。
【ご参考】
◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
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