3年が経過しました。

 2014年3月9日(日)も好天に恵まれました。
 前日に檜原村の土に触れたことにも刺激され、自宅近くに一画を借りている市民農園での春作業を本格的にスタート。
 作業が遅れていた理由のは、言うまでもなく先月の大雪です。
 一面が深い雪に覆われ、トンネルは潰れてしまいました。今はその雪も消え、キャベツや白菜、仙台雪菜等が姿を現し
ています。
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 この日の作業。
 まず、亀戸大根に掛けっ放しだった寒冷紗を外しました。
 先週、除草だけはしていたのですが、詰んでいるところの間引きをしました。鉛筆ほどの大根の白い色が、目に染みるようです。
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 大量の水を含んだ土は、太陽に温められて「ほこほこ」と柔らかく、春の匂いが立ち上っているようです。
 鳩やヒヨドリが何羽も来て、地面をついばみながら歩き回っています。
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 雪の下でぺしゃんこになっていた雑草の葉の上では、カメムシ(ナガメ)が気持ちよさそうに日の光を浴びていました。この虫、雪の下でどのように過ごしていたのか。
140309_4_convert_20140313004217.png 植えた覚えのないパンジーが小さな花をつけていました。これも雪の下にあったものです。
 ジャガイモを植え付ける準備のため、2筋の溝を掘りました。山梨・西原(さいはら)の地大豆、せんごくを植えていた後です。
 そろそろ作業が本格化してきます。
 このように個人的には平穏な日々を過ごしている内に、今年も3月11日が廻ってきました。
 東日本大震災から3周年です。
 午後2時46分には、職場でも館内一斉放送が入りました。会議中でしたが中断して1分間の黙とう。
 3年という月日は長いようでもあり、つい昨日のことのようにも感じます。思い出せば、その時は職場にいて大きな揺れに怯え、テレビのニュース画面を信じられない見つめ、帰宅に苦労したものです。
 私にとっては3年前の思い出(?)ですが、今も26万7千人の方たちが避難したままという現実があります。
 職場での会議は21時過ぎに終了。
 帰途、新宿のダイニングカフェ「結-YUI」に立ち寄りました。
 住宅街の中に、そこだけオアシスのように緑色の看板が輝いています(「緑提灯」もあります)。
 オーナーは、被災地支援に尽力されている新宿区議の根本二郎先生。福島・いわき市のご出身です。
 ここでは被災地の食べ物やお酒が頂けるほか、昨年は、福島や埼玉・小川町の有機野菜を販売するマルシェも定期的に開催されました。
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 この日は「忘れない!3・11 続けよう!被災地支援」3月のつどいとして、18時から「我が心の薔薇」の上映会が開催されました。福島・双葉町にあったバラ園を題材にしたドキュメンタリ映画です。
 その製作者の方を含めての交流会(打ち上げ)が、まだ続いていたのに合流させて頂いたのです。
 
 この日も根本さんはカウンターに入り、手ずから料理などをされています。
 何度も被災地に通っておられる方、国際青年環境NGO「A SEED JAPAN」の若い方たち等が集っておられました。近く福島・二本松に移住される若い女性の方も。
 『甦る』という純米吟醸酒も頂きました。
 避難されている福島の方と、長井の皆さんとの協働により作られた日本酒とのことです。 
 福島から山形・長井市(生ゴミ循環のレインボープランで著名な地です。)に避難して来られた方々が栽培した地元の酒米を使い、やはり福島・浪江町から避難・移転してきた「鈴木酒造長井蔵」で作られたものだそうです。
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 「結」では、これからも毎月11日、震災を忘れないための集いが開催されるそうです。
 私もできるだけ足を運びたいと思っています。むろん、「忘れない」だけでは足らないのですが。
 
【ご参考】
◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
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