東京ゴマ01 in 檜原村★夏物語り

 猛暑が続く2014年7月27日(日)は、久しぶりに檜原村へ。
 ほとんど0(ゼロ)の日本のゴマの自給率を、東京から1%に上げることを目指す「東京ゴマ0→1(ゼロワン)プロジェクト」の夏休み親子特別編「★夏物語り」が開催されたのです。
 いつものように9時30分にJR武蔵五日市駅に集合。いつものグリーンスマイル(本イベントの主催者です。)の旗は、いつもと違って子ども達が掲げて待っていてくれました。
 バスで40分ほどで目的地に到着です。・・・暑い!
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 まずはベースキャンプ代わりに使わせてもらっている「竹ハウス」へ。檜原村に移住して村づくり等に取り組んでおられる竹さん(竹本亮太郎さん)の自宅です。
 グリスマ代表・てーさん(今中徹也さん)から、本日の趣旨とスケジュール、注意事項等の説明。
 続いて一人ひとりから自己紹介。この日の参加者は25名ほど。子ども達(中学生が1人、小学校低学年以下が7人)と一緒に家族で初めて参加してくれた方もおられます。
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 そして、向かい側の山腹にあるゴマ畑へ。急傾斜で耕作放棄されていたところに、昨年からゴマやラディッシュを作り始めたところです。
 夏の青空の下、生い茂る夏草をかき分けるように、山道を登っていきます。
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 ゴマ畑に到着。ここも草ぼうぼうだったのですが、グリスマのメンバー数名が事前に草取りに来てくれていたとのこと。
 昨年に比べると、今年のゴマはあまり勢いがありません。2年目で地力が減退したこと(基本的に農薬や肥料は入れない「自然農法」です。)、自家採種した種を使ったこと、播種後の水不足等が影響したのかもしれません。
 それでも、早い株は薄桃色の花をつけています。竹さんが播き直してくれたところは、芽が出揃っています。
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 この日の作業は、まず、芽が出なかったところに種の播き直し。主に子ども達が担当しました。竹さんの指導の下、スコップで浅い溝を掘って小さな種を播いていきます。
 好青年のパンちゃんは、今日も子ども達にモテモテです。
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 大人達は、伸びているゴマの株を支えるための支柱立ての作業。支柱にヒモを渡して、茎を支えるようにします。
 ところが、午前中から都内に熱中症情報が出るほどの猛暑。子ども達の安全第一ということで、この日の作業は30分ほどで切り上げることに。
 子ども達は、土に触れたことを覚えていてくれるでしょうか。
 
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 何しろ、この後も楽しいプログラムが続いたのです。昼食前には竹ハウスの前の清流で川遊び。大人達も水鉄砲の標的になりながら、楽しみました。
 途中、キキョウやノウゼンカズラの花が咲いていました。
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 子ども達が川遊びをしている間に、昼食の準備が進んでいます。
 スペインバル・バルデゲー(ららぽーと豊洲)のシェフで、日本パエリア協会事務局長の栗原靖武さんが、特製のパエリアを準備して下さっています。オリーブオイルではなく、ゴマ油(しかも、この日も参加された老舗・関根(後出)のもの) が使われているそうです。
 そのうち、子ども達が戻ってきてバーベーキューのお手伝い。
 自分達で協力して料理をつくるのも、この日のプログラムの一つです。
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 パエリアが炊き上がりました。各自、好きな飲み物を手に乾杯、しばし昼食の時間です。
 青空の下でのバーベキュー、日射しは強いものの風は快適で、ひときわ美味です。
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 食事の後は、子どもたち向けのワークショップ。
 「ゴマ博士」になった「てーさん」先生が再び登場。日本では、ゴマがほとんど作られていない(自給率を子ども達に分かりやすく伝えるのは難しい。)こと等を説明。
 続いて「まつけん」先生から1枚の紙が配られました。そこには2つの問題が。
 「みんなにたくさんゴマをたべてもらうために、ゴマのりょうりでおいしいとおもうものを、おしえてください」
 「じぶんでかんがえた『ゴマをつかった』たべものを、えでかいてください」
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 埼玉・春日部で290年以上ゴマ油を作り続けている老舗「関根のゴマ油」の関根先生からは、ゴマ油の小瓶を前に、ゴマ油作りについての説明もありました。
 ゴマ油は、お洒落に包装されて皆さんのお土産に。
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 さて、子ども達は「まつけん」先生の問題に取り掛かります。「できればえでかいてね」と言われたので、畳の上に這いつくばるようにしてクレヨンを動かします。
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 そして、1人ずつ前に出て発表。
 ゴマクッキー、ゴマアイスクリーム、ゴマゼリー、ゴマうどん、ゴマ焼酎など、様々な新製品のアイディアも出されました。
 収穫予定のゴマは製品化して、品川で定期的に開催しているマルシェ「全快野菜ちゃん」等で販売する計画があります。この日の子ども達のアイディアも、大いに参考にさせてもらう予定とのこと。
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 グリーンスマイルのミッションは「都会と田舎をconnect(つなぐ)!」。 
 つまり、都会(ニーズ・消費地・情報)と田舎(シーズ・生産地・担い手)をコネクトし(つなぎ)、みんなの笑顔と地域の活性化を目指しています。 東京で本土唯一の村・檜原村でゴマを栽培することは、中山間地域の活性化と耕作放棄地の解消、食料自給率の向上に向けた象徴的な取組なのです。
 真夏の一日、最後まで楽しんでくれた子ども達。
 檜原村の畑の土に触れ、川で遊び、美味しいご飯を作って食べ、ゴマの勉強をしたことを、いつまでも憶えていてくれると嬉しいです。
 【ご参考】
◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
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