大山千枚田(千葉・鴨川)での収穫祭

 2014年10月4日(土)。台風接近、まだ東京地方は雨は落ちてきません。
 自宅近くに借りている市民農園へ。
 玉ねぎは芽が伸びてきました。白菜、キャベツ等の苗も順調に育っています。 
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 結局、3株だけしか発芽・成長しなかった綿(福島・いわきから頂いたもの。)ですが、オクラに似たたくさんの花を着けています。花の後はコットンボールになり、弾けると茶色いコットンが姿を現します。既にだいぶ収穫もできました。
 埼玉青茄子は、まだ花と実をつけています。ちょっと、えぐ味が強いです。オクラやインゲンとともに収穫。
 亀戸大根(2月の日本橋のイベントで小金井の生産者・高橋金一さんに頂いたもの)、伝統大蔵大根(野口種苗店の種を植えていたのを自家採種したもの)を播種しました。
 おっと、珍しい訪問者が。
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 さて、この日は夕方に品川を出て、千葉・鴨川にある大山千枚田に向かいました。
 オーナー制度に参加している知人に誘って頂き、今年7月、初めて伺うことができました(念願達成!)。
 その7月の草取りと、8月の稲刈りに続いて、収穫祭にも参加させて頂くことにしたのです。
 前夜祭の会場「棚田倶楽部」に着いた時には、とっぷりと日は暮れていました。
 まず、大山千枚田保存会の事務局の方から、オーナーとして参加した分のお米約70kgを受け取り。
 中を覗くと、柳家三寿師匠の落語会が開催中です。演目は「幇間腹(たいこばら)」でした。
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 落語会が終わると、椅子を片づけてテーブルを並べ、前夜祭に移ります。80名ほどで部屋は一杯。
 刺身や天ぷらといった山海のご馳走(大山は山の中ですが、海も近いのです。)に、郷土料理の「飾り寿司」。地元のお母さんたちの心づくしの料理です。
 定期的に通っているらしい法政大学の学生さん達が、会場設営など、色々と手伝ってくれています。 
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 大山千枚田保存会は、棚田オーナー制度、大豆トラスト制度、酒づくりオーナー制度など多彩な都市農村交流活動に取り組んでいますが、この日は、それら活動に参加しておられる方たちが一堂に会していたのです。長く参加されている常連の方達も多いようで、盛り上がっています。
 棚田米で作られたという2つの日本酒も頂きました。原料米は同じでも、風味は全く違います。
 21時を過ぎて、保存会の会長さんの挨拶で前夜祭は中締め。
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 同行5名が泊めて頂いたのはく農家民宿「五郎兵ヱ」。
 翌朝は、強い雨になりました。いよいよ台風が近付いてきたようです。
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 まずは、昨日分けてもらったお米を朝食用に精米。ご主人に精米機を使わせて頂きました。
 輝くような白米になりました。
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 炊飯器にセットし、傘をさして下の畑へ。
 朝食用に、茄子、ゴーヤ、ピーマン、オクラ等の野菜を収穫させて頂いたのです。
 
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 みんなで朝食の準備。
 ご飯も炊きあがりました。輝くような新米です。ご主人を囲んで朝食。といっても、気がつくと11時を回っています。
 ここの農家民宿の暖かくてゆったりとした雰囲気の中、少々のんびりし過ぎたかも知れません。
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 車に分乗して収穫祭の会場へ。雨脚はさらに強くなり、雨に煙って棚田もよく見えません。
 収穫祭の会場は、旧大山小学校の体育館に変更して開催されていました。
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 ステージでは趣向を凝らした様々な演しものが。昨夜の三寿師匠も再び登場されていました。
 会場では様々な物販も行われています。収穫祭の参加費を払うと引換券をもらえたので、美味しそうな梅干しに交換してもらいました。
 ここでも、法政大学の学生さん達がお手伝いに大活躍です。
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 雨に加えて風も強くなるなか、車に分乗して東京へ。アクアラインからは白波が立つ東京湾が望めました。
 
 生憎の雨模様で、前夜祭も収穫祭も屋内での開催となり、棚田の光景を楽しめなかったのは残念でしたが、それでも、農家民宿のご主人など地元の方たち、オーナー制度等に参加されている皆さん、学生さん達と交流できたことは、楽しい経験となりました。
 東京から最も近い棚田・大山千枚田では、保存会が中心となって様々な都市農村交流活動に積極的に取り組まれており、そのメニューはさらに追加されています。
 先週、訪れた新潟・上越とは、同じ棚田でもだいぶ地理的事情等は違いますが、それでも、条件不利地において農業が続けられることが、洪水防止や生物多様性の保全など、多くの多面的機能の発揮につながっていることは共通しています。
 ぜひ、多くの人たちに(特に食べものや農業にあまり関心のない方に)、このような場を訪ねてもらいたいと思った次第です。
 【ご参考】
◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
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