望年会2題-地域をつないでいくこと

 気がつくと2014年のカレンダーも、あと1枚。和暦では神無月(10月)半ばなのですが。
 ここ数日、冷え込みが厳しくなりました。自宅近くの市民農園も、朝はびっしりと霜柱が立っています。
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 思えば今年一年、様々な方たちのお陰で、色んなところを訪ねたり得難い経験をさせて頂いたりしました。そろそろ始まった望(忘)年会は、お世話になった皆さんにお会いして、一年のお礼を申し上げる機会でもあります。 
 12月5日(木)は、雨の師走の神楽坂へ。赤城神社の赤い鳥居も雨に濡れています。
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 Mさん宅でのホームパーティーに招待して頂きました。
 新潟・上越市、大賀集落の棚田で米づくりをしているメンバーの集まりです。私も9月終りの稲刈りの会だけ、参加させて頂きました。
 この時、幹事役のMさんには、くびき駅まで迎えにきて下さるなど、大変お世話になったものです。
 金沢ご出身のMさんが、たくさんの料理を準備して下さいました。
 「べろべろ(えびす)」は、卵を寒天で固めた金沢の郷土料理です。富山から取り寄せられた「かぶらずし」も。
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 長野・小布施のスパークリングワインを持って来てくれた方も。加賀・山中温泉の日本酒も頂きました。
 大きな野菜がごろごろと入った「和風ポトフ」。暖まります。
 ホットプレートで焼いたのは加賀丸いものネギ焼き。すごく粘りがあります。お好みでチーズや青海苔をトッピング。
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 楽しい時間はあっという間に過ぎて、気がつくと終電を気になる時間に。
141204_5_convert_20141207075143.png 帰り際に大賀のお米を2譲って頂きました。
 ちなみに2kgで1000円。中山間地域の棚田で稲刈り体験をさせて頂いた身としては、何と安いのか、と正直思ってしまいます。
 その大賀集落に今年から移住された若いご夫妻からは、先日、初めての雪が大雪になったとの連絡が入りました。
 翌12月5日(金)は、雑司ヶ谷へ。
 19時前ですが、鬼子母神参道のけやき並木もすっかり暗くなっています。1年で最も夜の長い季節です。
 「がんばれ!子供村」に到着。
 民間のグループ企業が社会貢献のために運営するボランティア、NPO法人、個人向けの無料貸出施設です。
 この日、開催されたのはECOM(NPO法人エコ・コミュニケーションセンター)主催の望年会 兼 出版記念パーティー。
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 自己紹介や歓談をしつつ、途中でECOM代表の森良(もり・りょう)さんから、これまでの出版物等について紹介がありました。
 森さんは、日本における環境教育、地域づくりのファシリテーション等の分野における「先駆け」的な方で、これまで、多くの著作物の出版を含め、様々な実績を積み上げてこられている方です。
 個人的には、数年前にECOMが主催された「しごと塾」に参加したことをきっかけに面識を頂き、山梨・上野原で展開されている交流イベント「しごと塾さいはら」にも、何度もご一緒させて頂いています。
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 最後に、参加者の皆さん1人ひとりから来年を望んでの抱負が述べられました。
 ネパールでの蜂蜜作りを支援されている方、園芸療法や市民・福祉農園に取り組んでおられる方(1月31日(土)には川越市で「農のある楽しい暮らしづくりフォーラム」を開催予定とのこと)、地域の高齢者の見守り体制づくりをされているNPOの方など。
 障がい者のキャンプに取り組んでおられる若い方、様々なNPOを支援する活動をされている年配の方、耕作放棄地を再生し農業をされている方、コミュニティ・カフェの開設を計画されている方、人をつなぐ「共奏」の場づくりをされている方、などなど。
 それぞれ、地域において積極的な活動に取り組んでおられます。
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 私の順番が回ってきて困惑しました。
 皆さん比べると活動らしい活動もしておらず、来年の抱負も何もありません。とりあえず、今日お集まりの方たちとの関わりを持ち続け、様々なところに顔を出していきたい等と話しました。
 ご縁を作って頂いた森さんには、感謝の気持ちで一杯です。
 その森さんの近著で、この日購入させて頂いたのは次の2冊。
141205_4_convert_20141207075325.png 1冊目は『地域をつなぐ もりもり コーディネーション』(2014.10、まつやま書房)。
 「自分たちの未来は自分たちで決める!」。みんなが参加して地域づくりをしていくためには、社会のお仲人さん(コーディネイター)が必要。そのコーディネイターになるためのビジョンとスキルの磨き方等について、永年の経験と実践事例に基づいてまとめられています。
 もう1冊は『学びあい、育ちあい、築きあう-ESDの授業・プログラムづくり』(2014.10、二ノ宮リム さち、森良 編著、ECOM)。
 ESD(持続可能な地域、社会づくりのための学びあい・人づくり)の視点は、つながりに気づきを築くことであり、多様な関係者が分野をこえて学びあい築きあうこと(マルチステークホルダープロセス)が重要であること等を踏まえて整理されたプログラム作りのテキストです。
 いずれも、地域づくりやコミュニティの再生等が大きな課題となっている現在、多くの示唆に富む実践的な好著です。
 【ご参考】
◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
◆ メルマガ :【F. M. Letter】フード・マイレージ資料室 通信
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