ふくしまオルガン堂 感謝祭

 2014年12月21日(日)。
 午前中は、大いに盛り上がった品川神社での「品川蕪品評会」に参加させて頂いた後は、渋谷で京王井の頭線に乗り換え下北沢へ。
 南口を出ると、いつも繁華な商店街はクリスマス、年末に向けてますます賑わいが増しているようです。
 徒歩12分ほどで、住宅街のなかにあるふくしまオルガン堂に到着。
 ここは、福島と東京の人を結ぶ拠点として、福島県の有機農産物や加工品の販売、食事の提供、交流・体験の窓口、さらには福島から東京に避難されている方達の集う場として、2013年3月にオープンしました。
 運営しているのは、NPO法人 福島県有機農業ネットワーク
 店の前にも何人も人だかり。かなり混雑している様子です。
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 覗き込んでいると、ちょうど中から(前)店長の阿部直実さんが出てこられ、中に招じ入れ、空いていた椅子に座らせて頂きました。
 この日、おでんと地酒を中心とした「感謝祭」が開催されていたのです。
 スタッフの方達は、いつもの緑色のエプロン姿に加えてサンタやトナカイのかぶりもの。
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 店内は、多くの人たちで立錐の余地もないような状況です。
 この夏まで働いておられた方(結婚して福島・伊達に帰郷されたそうです。)も、夜行バスで駆けつけられたとのこと。
 ところで、「感謝祭」と銘打たれているこの日のイベントですが、集まったみんなが(私も)感謝しようと思っている相手は、他ならぬ阿部(前)店長さんです。
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 オープン以来1年10ヶ月にわたって店長を務めてこられたのが、阿部直実さんです。
 神奈川・藤沢市にお住まいの阿部さん、もともと、特に福島県との関わりはなかったとのこと。
 東日本大震災と原発事故後、「風評被害」に苦しむ福島県の生産者が東京で移動販売している取組を知り、その手伝い位なら自分もできると、ボランティアを名乗り出られたそうです。
abesan2.jpg この時の生産者が、福島県有機農業ネットワークの方達。
 都内各地での販売を続けるうち、やはりネットワークとして拠点が必要ということでふくしまオルガン堂を開設することとした時に、それまでの阿部さんの献身的な熱意と実務能力の高さ(阿部さんに薦められるとついつい買ってしまう?)から、乞われて店長を務めることとなられたそうです。
 阿部さんは、「美味しさとともに、美味しさや安全性の背後にある生産者の努力もきちんと伝えていきたい」と、遠距離通勤をものともせずに、店長の重責を務めてこられたのです。
 その阿部さんは、このたび、ご主人が海外赴任されることに伴い、12月半ばで店長を退任され、年末には渡仏されることとなったのです。
 この日は、阿部さんの人柄を慕う多くの人たちで賑わい、それぞれに感謝の気持ちを伝えていたのです。
 ふくしまオルガン堂のフェイスブックページには、多くの方達に囲まれた阿部さんの写真が掲載されています。笑顔がいっぱいです(下と右上の写真はふくしまオルガン堂フェイスブックページより借用)。
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 阿部直実さん、お疲れさまでした。有難うございました。これからもお身体大切に、新天地でご活躍下さい。
 後任の佐藤(新)店長さん始めスタッフの皆さま、これからもどうぞよろしくお願いします。
 ところで、オルガンとはOrganic(オーガニック=有機)の略。同時に対話・交流のハーモニーを奏でる場との思いが託されているとのこと。
 これからも福島と東京の人達をつなぐ拠点として、ますます発展していくことを期待したいと思います。
 なお、来年の1月17日(土)、18日(日)には「おもちつき大会」が開催されるそうです。
 ○ ふくしまオルガン堂 http://fukushima-yuuki.net/organ/
  〒155-0032 東京都世田谷区代沢4丁目44-2、TEL: 03-3411-7205
  営業時間12:00~18:00(18時以降は5名様以上ご予約の場合営業)
  定休日 月曜、火曜
 【ご参考】
◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
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