春がまた来るたび・・・

 東京都下・三多摩地方(私鉄のS武線の沿線)にある自宅近くに、市民農園の一画を借りて10年ほどになります(途中、抽選に漏れて1年中断しましたが)。
 30平米ほどのささやかな区画ですが、なかなか農作業(もちろん真似ごとですが)は大変です。
 それでも野菜など、できる時には食べきれないほどできます。
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 2015年も、ようやく春が本格化(花粉も最盛期!)。
 冬の間、ほとんど農作業はサボっていました。先日の日曜(29日)に足を運ぶと、区画はほとんど花畑状態。
 厳しい冬を耐えた仙台雪菜などアブラナ科の作物が、人間に収穫されるのを待たずに(当たり前か)黄色い花を咲かせ始めています。
 畝の間には、白いナズナやピンクのホトケノザも。「雑草」などと呼ぶには可憐過ぎます。
 植えた覚えのないパンジーも、あちこちで顔を出しています。
 
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 先週、覆っていた寒冷紗を外したホウレン草は、一気に大きく育ちました。これも花芽をつけ始めています。
 白菜も、一部は黄色い花を咲かせてしまいました。
 ブロッコリの花芽はまだ緑色ですが、これも急がないとすぐに花が咲きそうです(ブロッコリの花は、なかなか綺麗です)。
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 虫たちも活動を活発化させています。
150329_4_convert_20150330225053.png 春の陽を浴びて暖かくなった地面に目を落とすと、無数のアリがせわしなく働き(?)まわっています。
 おっと、こぶ高菜の葉の上にナガメ発見。
 昨年は、このカメムシの一種に酷い目に遭わされ今年はリベンジしたいと思っているのですが、敵は早くも繁殖活動を始めているようです。
 この日は一気に伸びてきた草を抜き、ホウレン草、つぼみのついた仙台雪菜、白菜、青首大根等を収穫。
 市民農園の一画をお借りして農作業の真似ごとを続けてきて、良かったと思うことは沢山あります。
 その一つは、綺麗で形が揃った野菜が普通にスーパーに並んでいることは、驚くべきであることに気付いたこと。しかも、安い。生産者の皆さんのご苦労、技術には脱帽です。
 この日収穫した作物は、外見は悲惨なものながら(とても売りものにはなりませんが)、 お浸し、大根おろし、鍋の材料等として美味しく頂くことができました。
 冬の間、ほとんど放ったらかしだったにもかかわらず、実りを恵んで下さる自然の偉大さ・寛容さに触れ、感謝できるのも、市民農園の楽しみの一つです。
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 ところで先日(3月14日)、北陸新幹線が金沢まで開通しました。
150329_7_convert_20150331071044.png 金沢在勤時代にお世話になった編集・デザイン企画会社代表の方が、編集に携わられた旅行誌を送って下さいました。
 取材・執筆欄には、やはりお世話になったフードライターの方のお名前もありました。
 添えられた手紙には「構想50年の夢が叶った」とも。北陸は大いに盛り上がっている様子です。これは近いうちに行かなければ。むろん金沢だけではなく上越、富山も(「かがやき」は「加賀行き」のみにあらず)。
 もっとも個人的には、愛していた北陸本線の金沢~直江津間が3社の3セクに分断された悲しさもあるのですが。
 さて、今年も無事に桜を見ることができました。
 竹内まりやは
 「春がまた来るたび、ひとつ年を重ね・・・、満開の桜を、この先いったい何度みることになるだろう。ひとりひとり愛する人たちのために生きていきたいよ」(『人生の扉』)と歌い、
 西行法師は
 「願わくは花の下にて春死なん そのきさらぎの望月の頃」と詠みました。
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 桜の間に見えた今夜の月は、半月から太りつつある11日齢(月の上にホコリのように小さく木星も写っています)。
 来る4月6日(木)が、和暦の如月十五日に当たります(満月は翌7日)。
 あっ、メルマガの原稿に取りかからないと・・・。
 【ご参考】
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