そうだ!檜原村の東京ゴマ01畑へ行こう!

 2015年8月。戦後70年目の夏です。
 休みを頂き、13日(木)は一日、浅草演芸ホールの寄席を楽しんできました。
 8月中席(11~20日)昼の部大喜利は、恒例の「吉例納涼住吉踊り」。
 ロケット弾、涼風にゃん子・金魚、林家しゅう平、柳家喬太郎、三遊亭歌之介の各師匠など、堪能しました。川柳川柳師匠の軍歌シリーズも、時節柄、心に残りました。
 それに比べて・・・。
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 さて、8月15日(土)~16日(日)、夏休みの最後は東京・檜原村へ(私は4月29日以来です)。
 島しょ部を除いて東京都では唯一の村。いわゆる中山間地域です。
 開催されたイベントは「そうだ!檜原村の東京ゴマ01畑へ行こう!~夏休みの濃ゆすぎる思い出づくり編~」。
 主催は、都会と田舎をコネクトする(つなぐ)ことをミッションとするグリーンスマイル
 10時26分にJR武蔵五日市駅に到着した電車からは、夏休みらしく家族連れなど多くの乗客が降りてきます。
 42分発の数馬行バスも満員。それでも次第に空いてきて、目的地である「西川橋」バス停に着くころには乗客もまばらに。
 バス停を下ってすぐのところに「へんぼり堂」があります。古民家を改装したイベントスペース併設のゲストハウスです。
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 オーナーのけんたろうさんに挨拶して上がらせて頂き、正午のチャイムに合わせて終戦記念日の黙とう。
 その後、歩いて苔に覆われた坂道を下りていくと、間もなく河原に着きました。
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 まだまだ厳しい残暑が続きますが、ここは檜原村の中でも別世界の涼しさです。
150815_4_convert_20150816213458.jpg 最初のプログラムが昼食という、ゆる~いイベントの参加者は10名ほど。
 うち小学生の女の子が2人、高校生のお兄ちゃんが1人。
 幹事のこじまんさんと、青ちんさんが先乗りして準備しておいて下さった食材を持ち、河原の適当な場所を選んでバーベーキューの準備。
 そのうちにも、東京・下町育ちの幼い姉妹は真っすぐに川へ。
 流れに足を浸し、しばらく飽きずに水に石を投げ込み続けていました。
 澄んだ綺麗な水です。
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 炭を起こして、鶏肉やソーセージ、野菜を焼き始めます。
 じゃがいもは、へんぼり堂で売られていたシンシアという品種。ほっこりと美味。
 ミニトマトが一緒に冷やされている素麺は、見た目にも鮮やかです。
 付け合わせの野菜の多くは、こじまん農場(実家のある愛知県)産のもの。めずらしい十六(じゅうろく)ささげも。
 自然の中で頂くご飯は、この上なく美味です。ご馳走様でした。
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 昼食後は、本来の目的(?)であるゴマの作業。
 グリーンスマイルでは、ほぼ0%のゴマの自給率をせめて1%に上げようと、檜原村を始め、各地でゴマの栽培を広めています(東京ゴマ0→1プロジェクト)。
 その本拠地である(といっても、広くはありませんが)へんぼり堂近くのゴマ畑へ。
 日頃は、檜原に移住された農業の先生・竹さんが管理して下さっています(この日も畑の周囲は除草機をかけておいてくれました)。
 また、メンバーも交代で月1~2回ほど訪れています。
 それでも、畝の間には野の草がびっしり。
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 ゴマは、可憐なピンク色の花をつけています。
 最初は、ゴマの隣に植えた大豆畑の除草から。この大豆、鑾野(すずの)大豆という、檜原村の固定種だそうです。
 小一時間ほどですが、子ども達も一緒に草取り作業。夢中で草を取っていると、日頃のストレス(あれば、ですが)も忘れます。
 まだ青いゴマのさやを割ってみると、薄黄色のゴマが。
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 都道を渡って反対側の山の斜面へ。
 ここにはナツハゼが植えられています。ツツジ科の落葉低木で、4月に来た時に剪定したもの。
 それが、沢山の実を着けていました。熟れたものを摘んで口に入れてみると、少し甘く酸っぱい味です。ジャムや果実酒に加工されるそうです。
 セミの抜け殻も。
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 へんぼり堂へ。今回は1泊なので、時間はたっぷりあります。
 しばし散策。
 道端にはお地蔵さま。可憐な草花(誰か名前を教えて下さい)。黄色いオミナエシにはイチモンジセセリ。カボチャの花には、せわしなく熊ん蜂が出入りしています。
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 ざあっと夕立。涼しくなりました。電線にはツバメたち。
 送迎バスで「数馬の湯」へ。ここも、子ども連れなど多くの人たちで賑わっていました。
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 19時頃、近くのコミュニティセンター前の広場へ。小学校廃校跡の夜です。
 この日は、年に一度の人里(へんほり)集落の夏祭りの日
 やぐらが組まれ、提灯が飾られています。暗くなる中、次第に人が集まってきます。
 屋台には焼き鳥、焼きそば、フランクフルトに名産の玉こんにゃく(!)。それに飲みもの多数。
 途中、抽選会も。 
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 東京音頭、大東京音頭、しあわせ音頭、アンパンマン音頭のほか、ご当地の檜原音頭などが繰り返し演奏されます。
 踊りの輪が次第に大きくなって行きます。リズム感のいい男の子が、力強く太鼓を叩きます。
 お祭りは、22時になってようやくお開き。ちょうど眠たくなって、へんぼり堂に戻ると・・・。
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 それからが本番でした。
 地元の方に加え、都会から来た人たち(学生も多数)、さらには盆踊りの打上げが終わった役員の方達も合流し、50名ほどがへんぼり堂1階の座敷で大宴会に。大盛り上がり。
 午前3時頃までは意識はあったのですが、いつのまにかその場で畳に倒れ込んで寝てしまいました。
 夢うつつ、明け方まで笑い声は(マジメに議論する声も)絶えなかったようです。
 このへんぼり堂、なかなか面白い場所です。
 【ご参考】
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