2015年8月24日(月)。
あの猛暑が続いた日々が嘘のような、肌寒い位の日が続きます。大きな台風が南西諸島から九州に接近。
久しぶりに東京・自由が丘のシェア奥沢へ。多摩美術大学教授の堀内正弘先生が自宅を改装したコミュニケーションの場です。
緑道を通って着いたのは19時前。日も短くなりました。
玄関先に立つと、中から賑やかなざわめきが聞こえます。この日は2015年8月の「共奏キッチン♪」の開催日。
みんなでご飯をつくって食べて対話するという誰でも参加できるイベントです。今回で56回目を数えるとのこと。
中に入ると、キッチンでは料理の真っ最中。
この日の野菜は、長野・松本の四賀梶原農園さんから取り寄せたものだそうです。
ホワイトボードに書き出されているこの日の献立は、茹で枝豆、たっぷりのサラダ、ホタテとズッキーニの炒め物、もやしとニンジンのマヨネーズ和え、空芯菜ニンニク炒め、スイスチャードのバター炒め、なすベーコン、チキンソテー・トマトソース、チリコンカン、それに5分づきご飯など。
何となく手分けして、交代しながら料理が進んでいきます。
できあがった皿から、テーブルに並べられて行きます。さほど広くないキッチンに入りきれない人は、早くもビール片手につまみ食いを始める人も(すみません)。
埼玉・東松山で自然農法で作られたトマトとバジルを持参して下さった方もおられます。デザートにと、たくさんの立派なぶどうを持ってきて下さった方も。
20時30分頃には料理が完成。
はるばる四国から来られたという香川大学の学生さんの音頭で乾杯!
しばらく食事の時間。
この日の参加者は30名ほど。初参加の方も、お互い初対面の方も多いのですが、みんなで協力して作った料理を一緒に食べると話も弾みます。
食事が一通り終了すると、食器とテーブルを片づけ板の間に座布団を敷き、21時20分頃から「第2部」(対話の時間)へ。
「最近どうですか~」と話し合うという内容ですが、この日は参加者の一人の提案により、香川から来られた方の取組を報告して頂き、それを素材に話し合うことに。
この日は、香川大学から先生お1人と学生さん2人が参加されたのですが、「香川大学直島活性化プロジェクト」という取組をされているとのこと。
カフェを運営されているそうですが、さらに世代を超えて地元の方々との交流を図る活動の参考にするため、遠路、視察に来られたのだそうです。
3人一組になって話し合い。
自己紹介から始まるのですが、ご自身でも様々な取組をされている方が多く、つい話題は色々と発展します。10分ほどでメンバーを入れ替え。
例によって特に結論は出ない(出さない)のですが、最後に香川大の方と全員で意見交換。何か参考になることがあれば良かったのですが。
最後は「告知タイム」。
参加者のうち様々なイベント等をPRしたい人から順番にプレゼンする時間です。予定が押していて1人45秒という短時間ですが、さすが皆さん、ほぼ時間通りまとめて話されます。
司会役には、香川大学と東京の大学生のお2人。
まず、養蜂を始めたという女性から、30日(日)15時からシェア奥沢で開催するミツバチから自然を知ろう、というイベントの案内。蜂蜜のデザート付きだそうです(この日も、蜂蜜を持参して下さっていました)。
続いて26日(水)にご近所ラボ新橋で開催するイベント「ライフオーガナイザーに聞く、私らしいお片づけ術」の案内。
共感力を持った文章を書くことで“暮らす”と“はたらく”が愛着のある場所で“つながる” ための活動をしている「Loco共感編集部」の紹介。
続いて、手作りの布ナプキン屋をされている方。
9月5日(土)に新潟・村上市で開催される村上シャルソン(街を再発見するランニングイベント)の案内をされる方も。
共奏キッチン♪主催者でもあるたかったー氏からは、27日(木)にご近所ラボ新橋で開く「戦後70年。いま感じていることを持ち寄り対話しませんか」の案内。
さらに同じご近所ラボ新橋で28日(金)には、「ホメラボ」が開催されるそうです。「ほめられたい人、ほめるのが苦手な人、歓迎と」のこと。
やはりご近所ラボ新橋の屋上で菜園活動をされているのが「たべるはたけ部」。30日(日)には、この日トマトを持ってきて下さった埼玉・東松山の自然農法の農園を見学に行くそうです。
27日(木)に東京・根津で開催される「縁パブ・共に食べる場って、どうして楽しいの?」の案内も。
自己実現、自己発見のための「アバター」を紹介されるお2人も。29日(土)、30日(日)にはアバターコースを知る1時間の無料説明会が開催されるそうです。
司会をされていた大学生からは、自分でもコミュニティスペースの運営をしたいので古民家を探しているので情報提供を、とのお願いも。
予定の22時を回ってしまいました。
最後にオーナーの堀内先生から、「この地区83年の建物が、皆さんの協力を得てコミュティスペースに改装され活用されている。この場所に多くの人たちの思いが積み重なってきている。次代に継承していきたいし、このような場所や取組が全国に広がっていくことを期待したい」とのご挨拶を頂き、お開きに。
みんなで片づけつつ、余韻を惜しむように、あちらこちらで話の輪がなくなりません。名刺を交換したり、FBで「友達」リクエストし合ったり。
食を仲立ちにした新たなタイプのコミュニティづくりの取組が、さらに拡がっていきそうです。
【ご参考】
◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
◆ メルマガ :【F. M. Letter】フード・マイレージ資料室 通信
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