市民研クリスマス会2015

 2015年12月27日(日)。いよいよ押し詰まってきました。
 晴天ながら風が冷たい一日。都営新宿線「西大島」駅近くの江東区総合区民センターへ。
 7階に上がると「市民研」の看板。東京スカイツリーが近くに見えます。
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 NPO法人市民科学研究室(市民研)とは、「市民にとってよりよい科学技術とは」を問いつつ、市民の問題意識を高めるための講座や勉強会を運営し、市民が主体となった調査研究や政策提言や支援事業を進めているNPO法人です。
 そして、この日は恒例の「市民研クリスマス会2015」。
 11時からの第1部は料理講座。一級の腕前を持つ市民研メンバーの方を講師に、学びながらパーティー料理を作る内容です。
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 私は第2部のパーティーから参加。
 13時半過ぎに会場に到着した時には、料理の追い込み中です。ほんの少しだけお手伝い(共奏キッチン♪のノリです)。
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 料理もそろった14時過ぎ、代表理事の上田昌文(うえだ あきふみ)さんの乾杯で開会。
 この日の参加者は40名ほど。
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 4つのテーブル1杯に並べられた手料理の数々。シェフは和田さん(男性)と黒田さん(女性)。他にも何人も料理に携わって下さいました。ご馳走になります。
 毎年、手の込んだ料理が並ぶのですが、この日のラインナップは・・・。
 チキンの猟師風煮込み・ジャガイモのグラタン添え、ブリニス(蕎麦粉の入ったパンケーキ)のスモークサーモンクリーム、ココナッツオイルの焼きりんご、フォカッチャ、ロマネスコのクリスマスツリー・サラダ、大人のキャロットサラダ。
 後半には、汁ものも2品(豚汁と、クスクスと子羊肩肉のスープ)出して下さいました。
 ちなみに、持参した自宅(市民農園)で収穫したカリフラワーも、どなたかがご馳走の隣に盛りつけて下さっていました。
 飲み物は、ソフトドリンクやビールのほか、上田さんが選んだ10本のワインなど。
 しばし歓談。その後、全員から1人ずつ自己紹介。
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 さらに、参加者のうち何人かから日頃の活動内容等についての「自由発表」。
 科学に関わる様々な活動をされている方達から、最先端の話を伺えます。これが、毎年の市民研クリスマス会の最大の楽しみです。
 最初は後藤正志さん。元原発の技術者、マスコミ等にもしばしば登場される方です。
 後藤さんからは、理事長を務めておられるNPO法人APAST(アパスト、the Union for Alternative Pathways in Science & Technology)の活動について報告を頂きました。
 「2011年3月11日の大震災と原発事故により、科学技術のあり方をその根源から見直すべき時代に突入した。現在、多くの市民がより良い科学技術社会への展望を模索している。アパストでは、適正なエネルギー消費社会実現に向けての調査研究や人材育成に取り組んでいる」とのこと。
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 また、原発の実態を分かりやすく解説したマンガ「デンジレンジャー VS ダイシゼンガー;原発は大自然に勝てるか」(後藤正志、白六郎)も紹介して下さいました。
 「高浜原発の再稼働問題では司法判断も覆ったが、世論は圧倒的であり自分は悲観していない」と結ばれました。
 続いて、もてはやされる水素社会に疑問を提起された方(本業の会社員の傍ら、個人で勉強・研究されているそうです)。
 身近にある電磁波の危険性について研究・普及活動をされている方。
 そして某科学館で科学コミュニケータをされている方は、「宇宙人は実在する」と力強く断言。
 東京の銭湯をめぐり、「東京天然温泉ガイド」という本まで出版された方。
 市民研のパンフレット・市民研通信のデザインも担当されているという女性の方は、「車内絵日記」という楽しい(観察されていると思うと、ちょっと恐い?)イラストも作成・公開されています。
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 さらに、生命科学を中心に、子どもや一般向けの科学映画を製作されている(株)アイカムの方が、最新の作品の一部を披露して下さいました。
 美しく、迫力のある映像ですが、時間が押してきて短時間しか見られなかったのが残念でした(板橋・常盤台で定期的に上映会を開催されているそうです)。
 東京・練馬を中心に「食」を通したココロとカラダのセルフメンテナンス「大人の食育」と、生活者ひとりひとりが医療を育む「医療育」の場づくりを展開する「学びの食卓」という取り組みをされている方。
 健康な食生活を送るのが普通になるように、専門家と一般消費者との間のブリッジパーソンになりたい、との思い出活動されているそうです。
151227_8_convert_20151227225858.jpg 最後はフリーライター眞鍋じゅんこさん。
 美しい日本各地の写真(ご主人は写真家)をスライドで映しながらの話は、今回も残念ながら十分な時間は取れませんでした。まち歩き、商店街めぐり、東京湾での海苔すきなど、様々なイベントも予定されているそうです。
 最後は、これも恒例のバザーで締めくくり。
 手作りの品、古本や不要になったけれどまだ使える品々を持ち寄り、「バザー券」で交換。
 そして全員での後片付け。予定の時間を30分ほどオーバーしてしまったようです。
 今年も、様々な方がそれぞれの分野で活動されている様子を伺うことができました。
 偶然、パーティーで隣になった方は、稲作体験に取り組んでおられる元大学の先生(環境物理学)。2014年10月に講演をお聞きしたのですが、その後の取組等についてお話を伺うことができました。
 市民研クリスマス会が終わると、毎年、1年が終わりつつあることを実感するとともに、新しい年に向けてのパワーを頂いたような気がします。
 【ご参考】
◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
◆ メルマガ :【F. M. Letter】フード・マイレージ資料室 通信
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