「協同研」第26回(最後の)定期総会

 2016年4月23日(土)。依然として九州では余震が終息しません。
 自宅近くに借りている市民農園の一画。自然に咲いてきたのを寄せ植えしたビオラが満開です。
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 ジャガイモ(ネガタ、男爵、キタアカリ)が葉を伸ばしています。茶豆も芽を出しました。トマトは早くも花をつけています。
 おっと、気がつくとキャベツやナスの葉がうどんこ病(?)に侵されています。ここのところの天候不順のせいでしょうか。取りあえず病気の葉は除去しましたが、どうなることやら。 
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 様々な野草-赤酢漿(アカカタバミ)、繁縷(ハコベ)、母子草(ハハコグサ)など。
 ダンゴムシがうごめいています。何かよからぬ相談でもしているのかな。
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 この日は午後から埼玉・浦和へ。
 工事中のJR浦和駅前(西口)にある「浦和うなこちゃん」(やなせたかし作)は、今日も子ども達の人気者。
 そして浦和と言えばサッカーの街、赤いタペストリーが飾られています(同じ市内ながら別のチームのオレンジ色は見当たりません)。
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 駅から5分ほどの雑居ビルで、生活文化・地域協同研究会(協同研)の第26回定期総会が開催されました。
 最後の総会です。
 10年以上前、関東農政局(さいたま市)に赴任して食育を担当するようになったのですが、国の施策としては新しい分野でどこから手を付けていいか分からなかったので、まずは地域で活動されている方達を訪ねることらスタート。
 その訪問先の一つが協同研だったのです。
 1992年から取り組んでおられたのが「野の文化学習会」。
 若い親子を中心に、大学生たちとも連携して、秩父・横瀬町を舞台にした交流活動。今でこそ農業体験会は珍しくありませんが、先駆的な取組で、しかも地元の方から農業や農村の話を聞いて「学習」するという内容で、大変、感じ入り、その後は個人としても何度か参加させて頂きました。
 ほかに、月1回の定例会の開催、会報の発行など手作りの活動を、25年間、協同研は続けられてきたのです。
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 定刻の13時30分過ぎ、代表の菊池陽子さんから
 「昨年、翌年の総会で解散すると決めて今日を迎えた。晴々した気分。
 この総会資料を作りあげた後で熊本で地震が起き、改めて地域でのつながりの大事さを痛感している。協同研は無くなるが、これからも会員同士の横のつながりは続けていって頂きたい」等の挨拶。
 議長を選出(現在は長野在住の方とのこと)し、2015年度の活動報告。続いて決算書と会計監査の報告。
 そして改めて解散する旨が提案され、特段の質疑もなく、最後の総会は無事に(あっけなく)終了。
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 休憩に入ったところで、お世話になっている熊本の方のお一人と連絡が取れました。
 メールでご無事なことは確認していましたが、この方と電話するのは初めてです。ようやくライフラインは復旧しつつあるものの、家の中は家具等が散乱して避難所暮らしとのこと。そして、熊本のシンボルである熊本城が大きな被害を受けたことを深く悲しんでおられました。
 近く、熊本に伺いたいと思っている旨、申し上げました。
 会場に戻ると、会員の方から花束を贈呈された菊池代表は満面の笑み。
 続いて、菊池代表のお知り合いの桂綾子さんによるフルート演奏。「朝の挨拶」「さくら変奏曲」など、澄んだ音色が会場の空気を透明に変えていくようです。
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 引き続き、テーブルに飲み物やオードブルが並べられての交流会。
 参加者一人ひとりからの短いスピーチ。会員同士の横のつながりが続き、拡がるようにと、現在、取り組んでいる活動内容等についても紹介が行われました。
 創設メンバーの方もたくさんおられ、それぞれ万感の思いがあるようです。といっても湿っぽさは全くなく、笑い声が絶えません。逆に会員歴が短い人の方からは、解散するのは残念、もっと早く知っておけば良かった等の発言も。
 最後は、高岡さんのハーモニカ伴奏で「今日の日はさようなら」をみんなで合唱。
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 ところで総会では、「協同研の学び25年をふりかえって」と題する菊池代表の資料も配られ、少し内容の紹介もありました。
160424_9_convert_20160428112142.jpg 25年間、「暮らしの質を問う学び」を協同で展開してきたことを振りかえったのちに、大変動・大混迷の現代(震災、原発事故、憲法をめぐる議論等)は個々人が思いのたけを発揮できるチャンスであるとし、
 「学ぶと言うことは、あらゆる環境のなかに自分を立たせ、訓練をし、その中で何を選びとるかを選択し、自らの立ち位置を決めていくものに他ならないようだ」「学んで、声を出し、民主主義のエクスサイズを!」と力強く記されています。
 また、この日、何人かの方から「あと何年で定年なの}と聞かれました。
 ちょっと考えて「4年」と答えると、「定年後の活動に期待しているからね」と言って下さいました。
 確かに協同研で中心的に活動されている方は年上の方ばかり。リタイア後に、協同研を含むご自身の活動を本格的に始められた方も多いようです。
 自分の定年のことなど今まで意識することはなかったのですが、言われてみるとすぐ先のこと。何となく明るい未来が待っているような気分にもなった次第。
 【ご参考】
◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
 (プロバイダ側の都合で1月12日以降更新できなくなったことから、現在、移行作業中です。)
◆ メルマガ :【F. M. Letter】フード・マイレージ資料室 通信
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