2016年8月27日（土）。
南方海上を迷走している台風の影響で断続的に強い雨が落ちる中、吉祥寺へ。井の頭公園も人の姿はまばらです。
公園を抜けて17時前に到着したのは、森の食卓。
オーナーのMさんが自宅を改装し、地域のコミュニティ･スペースとして開放されている場です。
Mさんのイラストが出迎えて下さいました。
この日、開催されたのは「☆第6回 森の読書会～夏休みスペシャル〜☆」。
ここでの読書会は、5月の第3回以来、2回目の参加です（この時はいい天気でした）。
主催者のエイコさんから、
「今回は夏休み特別編ということでパーティースタイルで行います。時間もいつもより長く、食事を楽しみながら、本を通じて多くの人と交流することを楽しんで下さい」等の挨拶。
8人ずつ位で2テーブルに分かれ、まずは食事を頂きながら自己紹介等の時間。
この日は料理担当だったMさんの手作りで、次々と美味しそうな料理が並びます。
お浸しの金時草は、自宅の庭で獲れたものとのこと。
食事が一段落した18時過ぎから、読書会のスタート。
読書会にも様々なやり方があるようですが、この日は特に課題本やテーマは決めず、好きな本を持ち寄って一人ずつ紹介しながら意見交換するというスタイルです。
まず、ご自身でも読書会を主宰されているという男性からは、ナショナル ジオグラフィック編 『100年前の写真で見る 世界の民族衣装』。
在宅介護の経験があるという男性からは、増川ねてる、藤田茂治 『WRAPを始める！』。
WRAP （Wellness Recovery Action Plan） とは、自分自身の健康と元気について主導権を取り戻すといったものだそうです。
続く女性からはリサ・ロイヤルほか 『プリズム・オブ・リラ－銀河系宇宙種族の起源を求めて』。
琴座（リラ）旋律が銀河系宇宙文明の誕生と進化について語るという内容だそうです。
神奈川県から来られた電子機器メーカーのエンジニアをされている「理系女子」の方のお薦めは遠藤周作『沈黙』。
宗教とは、信仰とは何かを考えさせられたそうです。
私からは拙著『フード･マイレージ－あなたの食が地球を救う』。
食や農が抱えている問題の多くは、私たち消費者が主体的に選択していくことで解決できるということを伝えたかったのですが、この日も短い時間で伝えることの難しさを痛感。
墨田区から来られた女性からは、湊かなえ『ポイズンドーター・ホーリーマザー』。
全てに正解はない、誰にでも歪んだ思考があること等が分かって衝撃だったとのこと。
デパートにお勤めという女性のお薦めはアービンジャー インスティチュート 『自分の小さな「箱」から脱出する方法』。
「箱」とは自分中心、自己欺瞞のこと。相手と張り合うことをやめることが大事というのは、仕事の上でも役に立ったとそうです。
最後に主催者のエイコさんからも自己啓発本、小暮太一『自分の言葉で人を動かす』。
自分が言いたいことと、認められたいという気持ちの間に「教えたい」ということがあるそうです。
テーブル毎での意見交換の後は、全員での懇談に。
まずは、今日紹介のあった本をテーブルに集め記念撮影。
今回、F氏が紹介されたのは京極夏彦（作）、町田尚子（絵）『いるのいないの』。
夏休みを過ごしたおばあちゃんの家（なぜか猫だらけ！）で、天井を見上げたときに見えたものは・・・（最後のページを見なければ良かった！）
21時過ぎまで懇談。
翌日は三鷹でイベントがあるという大きな荷物を抱えたF氏（障がいのある方達を対象としたボードゲームなど、多彩な活動をされています。）と駅まで。雨はほとんど落ちていませんでした。
井の頭公園の隣、文字通り緑に囲まれた「森の食卓」では、この日の読書を始め、様々なイベントが開催されています。
「ここに集まった人が自由でフラットで、優しい気持ちになれるコミュニティの場を創りたい」というTさんの思いが、少しずつ実現しつつあるようです。
なお、次回の「第7回森の読書会」は、9月24日（土） 14時から開催される予定とのこと。
【ご参考】
◆ ウェブサイト：フード･マイレージ資料室
（プロバイダ側の都合で1月12日以降更新できなくなっていることから、現在、移行作業を検討中です。）
◆ メルマガ ：【F. M. Letter】フード･マイレージ資料室 通信
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