【ブログ】再開発が進む渋谷での食事会にて

2017年1月30日(月)の終業後は東京・渋谷へ。

渋谷駅はずっと大規模再開発が進められており、いよいよ立体パズル(迷宮)化の様相。エスカレータ等も未整備でやたら階段が多く、(私など)年配者等にはキツく、シビア(渋谷)な駅です。

この日は、2年ほど前に和歌山の山間地に移住されたご夫妻を迎えての食事会。

ご主人は地元の樽職人の方に弟子入りして修行中、奥様は小さなおむすび屋さんをされています。
移住前の奥様が献身的に取り組んでいた山梨・上野原市西原(さいはら)との交流活動等のご縁で、12名ほどが集まりました。

食事会の会場は、渋谷ヒカリエ8Fにあるd47食堂
47都道府県の生産者等の想いを伝え「おいしく正しい日本のご飯」を提供していくのがコンセプトとのこと。

6種類ほどある定食メニュー(月替わりのようです。)から、この日、私がチョイスしたのは「水増(みずまさり)八天狗定食」。
熊本・山都町水増集落の在来大豆「八天狗」を使った納豆、座禅豆、ノビルの酢味噌和え。それに煮しめ、鶏汁、熊本のブランド米「にこまる」の五分撞き米がついて1,550円。


食事だけだと喉が詰まると危険なので、日本酒の飲み比べセットも注文。
東洋美人(山口・萩)、三千盛(岐阜・多治見)、義侠えにし(愛知・愛西)、七本槍(滋賀・長浜)という、これもこだわりのラインナップ。
食事とともに楽しませて頂きました。

こんな都心のど真ん中、夜景も美しいオシャレなビルの食堂で、日本各地のこだわりの食材を用いた食事やお酒が頂けるのは嬉しいことです(この食堂はオススメです)。

ふと窓の外に目を移すと渋谷駅の夜景。
大規模な再開発があと数年続くそうで、大きな駅ビルや商業施設ができるとのこと。
地域の美味しい食事やお酒を頂きながら、東京だけこんなに発展が続いていいのだろうか、と、ふと思った次第。

翌1月31日、総務省から興味深い統計が公表されました。

「住民基本台帳人口移動報告 平成28年(2016年)結果」によると、東京圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)の人口は11万7868人の転入超過。超過数は前年に比べ1489人減少したものの、21年連続の転入超過とのこと。
ちなみに同じ大都市圏でも、大阪圏や名古屋圏の人口はほとんど増えていません。人口の一極集中(東京圏の1人勝ち?)が続いているのです。

「地方再生」が叫ばれるとともに「田園回帰」という言葉がもてはやされ、現に、和歌山に移住されたご夫妻のように若い方たちを含めて地方に移住される方もおられます。
しかし大勢は、東京圏への一極集中が続いているという現状。諸外国と比較しても、日本の人口や経済の配置はバランスを欠いていると言わざるを得ません(注)。
 (注:参考)F.M.豆知識 図45 最大都心圏の人口と総人口に占める割合(2014)

私たちは、私たちが暮らすこの国を、どのようにデザインしていこうとしているのでしょうか。