【オーシャン・カレント】塩見直紀さん

塩見直紀(しおみ・なおき)さんは1965年、京都・綾部市の生まれ。
 33歳の時に退職して故郷にUターンされ、現在は半農半X研究所と綾部ローカルビジネスデザイン研究所の代表、福知山公立大学地域経営学部特任准教授、総務省地域力創造アドバイザー等を務めておられる方です。
 ご著書の『半農半Xという生き方』(ソニー・マガジンズ、2003)は海外でも翻訳され、講演やワークショップで全国各地を回っておられます。

塩見さんは、大手カタログ通販会社に勤めていた20歳代半ばに、環境問題と天職問題(いかに生きるか)という2つの難問に出会ったとのこと。そして、これらを解決する方策を追求するなかで「半農半X(はんのう・はんエックス)」というシンプルで新しい言葉(コンセプト)を創り出されました。

「半農半X」とは、持続可能な農ある小さな暮らしをベースにして(半農)、生きがい・天職を活かしつつ(半X)、個人と社会が調和しながらともによりよい方向へ進むために、微力であっても自分がその主役になる生き方を模索することだそうです。… 続きを読む

【豆知識】高まる都市住民の「田園回帰」願望

内閣府では、政府の施策に関する国民の意識を把握するため、毎年度10本ほどの世論調査を実施しています。また、間隔をおいて同様の調査を実施することによって、国民意識の過去からの変化の様子をみることもできます。

2014年6月には「農山漁村に関する世論調査」が実施されました。
 これは、農山漁村に関する国民の意識を把握し今後の施策の参考とすることを目的として実施されたもので、農村や中山間地域の役割、都市と農山漁村の交流の必要性、都市住民の農山漁村地域への定住願望の有無等について調査がなされました。
 なお、調査対象は全国の市区町村に居住する満20歳以上の3,000人です。

このなかで、都市住民の農山漁村地域への定住願望の有無について調査した結果がリンク先の図70です。… 続きを読む

【ブログ】「半農半X」という生き方

2017年3月18日(土)。
 3連休初日は、穏やかな春の気配となりました。
 自宅近くに借りている市民農園の一画へ。幸運にも契約更新でき春作業を本格化させる季節なのですが、生憎と正月前後から出た坐骨神経痛が全快しません。
 まあ、加齢のせいですから付き合っていくほか仕方ありませんが。

翌19日(日)は東京・八王子市のクリエイトホール(生涯学習センター)へ。… 続きを読む

【ブログ】古座川の聖なる食材を楽しむ夕べ

2017年3月17日(金)の夕方は、東京・港区の虎ノ門ヒルズへ。
 近くに勤務しておりいつも見下ろされているのですが、行ったのは初めてです。中に入ってから10分以上迷子に。

この日、メゾンカイザーGrill&Dining 虎ノ門ヒルズ店18時30分から開催されたのは「古座川の聖なる食材を楽しむ夕べ続きを読む

【ほんのさわり】畑村洋太郎「未曾有と想定外」

畑村洋太郎『未曾有と想定外-東日本大震災に学ぶ』(講談社現代新書、2011年7月)

著者は1941年生まれの東京大学名誉教授・工学博士で、「失敗学」の提唱者として著名な方です。
 本書は東日本大震災の直後、東電福島原発事故調査・検証委員会(いわゆる政府事故調)の委員長に就任されるまでの短い期間に、一般読者向けに書かれた啓発本です。
 私は本書を2012年に1度読んでいたのですが、このたび再読し、その内容が全く色あせていないどころか、むしろ6年目を迎えた今こそ改めて胸に刻むべき多くの教訓が含まれていることが分かりました。

その一つは、「人は忘れる」という大原則があるということです。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】ふくしま 新発売。

福島県産の農林水産物を応援する情報発信のために、福島県が運営しているサイトです。
 旬の食材、福島県産食材を使った飲食店やイベントの情報、地域特派員によるレポートなど様々なコンテンツに加え、福島県産農林水産物の放射性物質のモニタリング情報も掲載されています。

モニタリング情報は、品目別、地域別に検索できるようになっています。
 「品目で検索」のバナーをクリックすると、品目(例えば野菜全体でも、ホウレンソウなど個別の品目でも検索できます。)、採取日(○年○月~○年○月)、地域(福島県全体でも個別の市町村からも検索できます。)を選択できるようになっています。
 例えば「野菜全体」「2011年3月~2017年3月」「福島県全体」を選択して「該当するすべての農産物」を検索すると、最新の32品目のリストが表示されます。… 続きを読む

【豆知識】風評被害に関する消費者意識

原発事故から6年目に入りましたが、福島県産の農産物の価格は、きゅうりなどの一部を除き、米を含む多くの品目では震災前の水準にまで回復していません。いわゆる「風評被害」の払拭が引き続き重要な課題となっています。

消費者庁は、2013年2月以降半年ごとに「風評被害に関する消費者意識の実態調査」を実施しています。
 対象は被災地域(岩手、宮城、福島、茨城)と被災地産品の主要仕向先である大都市圏(埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知、大阪、兵庫)の消費者です(回答数は5000人余)。
 さる3月8日、最新(第9回)の調査結果が公表されました。
 消費者庁発表資料によると「食品の産地を気にする理由のうち『放射性物質の含まれていない食品を買いたいから』とする人は減少傾向」「放射性物質を理由に福島県産品の購入をためらう人の割合はこれまでの調査で最少に」等とされています。… 続きを読む

【ブログ】目白台・江戸川橋界隈まち歩き

2017年3月5日(日)は二十四節気の啓蟄(けいちつ)。
 暖かくなってきました。虫も花粉も活動が本格化(!?)。東京・文京区のメトロ江戸川橋駅へ。

13時に集合場所に集まったのは8名。
 この日開催されたのは、NPO法人市民科学研究室(市民研)主催による健康まちづくりまち歩き「目白台・江戸川橋界隈まち歩き続きを読む