【豆知識】都市住民は農山漁村地域とどのように関わりたいか

-都市住民は農山漁村地域とどのように関わりたいか-
 国土交通省は2012年10月、農山漁村地域に対する都市住民の意識や交流の状況、今後の交流・活動意向等について、東日本大震災後の変化も含め把握するため、農山漁村地域に関する都市住民アンケート(インターネット調査)を実施しました。

調査結果によると、ほぼ全ての回答者が農山漁村地域は「大切」と思っており、約4割の回答者は東日本大震災をきっかけに農山漁村地域を以前より大切だと思うようになったことが明らかになっています。

また、「あなたは今後、農山漁村地域とどのような関わりを持ちたいと考えますか」との問いに対しては、「農山漁村地域と関わりを持ちたいとは思わない」とする者は13.2%に留まっており、約9割の都市住民は農山漁村地域との関わりを持ちたい意向を持っています(リンク先の図71参照)。
 http://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2017/04/71_tosijumin.pdf

希望する関わり方の内容をみると、「農山漁村地域に移り住みたい」は 3.6%、「都市部のほかに農山漁村地域にも住居を持って行き来する暮らし(二地域居住)をしたい」は 5.4%と、実際に住むことまでを考えている者は低い割合に留まっています。
 一方、「農山漁村地域をときどき訪れたり滞在したい」が 46.5%と最も多くなっているほか、「暮らしたり訪れる以外の方法で農山漁村地域と関わりを持ちたい」とする者が 31.4%と相当数いることが分かります。 
 その「暮らしたり訪れる以外の方法」としては、「都市部での農山漁村地域関連のイベントやアンテナショップを訪れる」が 57.8%、「特定の人から特産物などを直接購入する」44.7%、「災害の被災地に対して寄付をする」24.9%等となっています。
 このように、都市住民の間には、都市にいながらにして農山漁村地域と関わりをもつことへの関心と期待も高まっていることが伺えます。

[参考]
 国土交通省「農山漁村地域に関する都市住民アンケート」(2012年10月調査)   
  http://www.mlit.go.jp/common/000986962.pdf

F.M.Letter No.116, 2017.4/11】掲載