2017年のカレンダーも早や6月に入りました。
時間の流れの速さに足をすくわれるような心許なさを覚えます。
名古屋一の繁華街である栄。
その地下鉄駅からも直結している複合施設が、オアシス21です。
ガラスの大屋根を見上げると、薄いベールのように水が流れているのが見えます。スポーツ関係のイベントが行われていました。
地下広場(ガラス屋根のため自然の光が入っています。)を奥の方に進んでいくと、潮騒のようなざわめきが次第に大きくなってきました。
ここで毎週土曜日の午前中に開催されているのが、オアシス21オーガニックファーマーズ朝市村です。
到着したのは、開会直後の9時半過ぎ。
飛ぶような勢いで野菜や果物が売れていきます。このようなすごい迫力のマルシェは、他に経験したことがないかも知れません。
オーガニックに特化しているのも特徴です。
有機JAS認定を要件としてはいませんが、対面販売であるため、生産者自らが説明することで、生産者と消費者との間には「顔の見える」信頼関係が築かれているようです。
ちなみに販売できるのは、自分が生産した農産物等と、その加工品のみ。
片隅には「お荷物詰め替え所」のコーナーも。ノーレジ袋が徹底されているようで、自由に使えるように多くの紙袋等が備え付けられています。
来客者は一般の消費者だけではなく、食材を調達される飲食店の方なども多いようで、大きなカート一杯に買った野菜等を詰める人たちの姿も。
運営は全てボランティアにより行われているそうです。子どもたちもチラシの折り込み等を手伝っていました。
「就農者相談コーナー」も常設されていて、ここを窓口に実際に30人以上が新規就農されているそうです。
東海農政局「移動消費者の部屋」、愛知県栄養士会による「栄養相談コーナー」も定期的に開設されているとのこと。
お取り込み中の「村長」・よしのたかこさんが、朝市村の経緯や概要等について詳しく説明して下さいました。単なる直売イベントではなく(その規模自体も大きいのですが)、生産者と消費者との交流や生産者同志の情報交換の場であり、さらには新規就農や地域活性化の窓口として、様々な機能を果たしている様子を伺いました。
その概要は、近く拙メルマガでも紹介させて頂く予定です。
オアシス21を後にして、千種のオーガニックレストラン・空色曲玉へ。
古民家を改装した天井の高い落ち着いた空間。ギャラリーも兼ねていて、写真と詩集の展示が行われています。
野菜中心のランチプレートを頂きました。店長さんも午前中はオアシス21に見えられていたようです。
食後のオーガニックコーヒーも含め、優しい味でした。ご馳走様でした。