【ブログ】第13回 森の読書会

2017年6月17日(土)も好天。
 前日の夕方は局地的に強い雨が降ったのですが(北関東ではヒョウまで!)、自宅近くの市民農園の土はカラカラです。

JR吉祥寺駅から井の頭公園を抜けたところに「森の食卓」があります。
 オーナーの田中眞喜子さんが一軒屋を改装し、地域の人たちが集う場として開放されているコミュニティスペースで、定期的なカフェの営業の他、様々なイベントが開催されています。 

この日、10時から開催されたのは第13回 森の読書会。これまで、ほぼ月1回のペースで開催されています。
 主催者の田中瑛子さん(オーナーのお嬢さんです。)から「読書会では色んなジャンルの本について話をして、様々な方と交流するのが楽しい。いい刺激にもなる」等の挨拶で開会。

続いて、10名ほどの参加者一人ひとりから自己紹介。
 三鷹出身で、地元でまちライブラリー等を主宰されている女性(この日のイベントの共催者でもあります)。
 メーカー勤務で自らも読書会を主宰されている若い男性。前回が楽しかったので2回目の参加という男性。札幌出身の男性は4回目とのこと。広告代理店に勤務されている女性。
 SEをされている九州出身の男性は近く起業を考えているそうで、そのための読書の成果をシェアしたいと。

あまり本に触れない生活を送ってきたが人間性を深めたいと思い、初めて参加したという女性は、地域の子ども達に食事を出す取組をされているそうです。

続いて、2テーブルに別れて本の紹介など。
 メーカーの男性からは杉岡幸徳の『奇祭』『世界奇食大全』。旅行が好きで、各地のトンデモな祭り(青森のキリスト祭りや岐阜のこじき祭り等)を見に行きたいとのこと。
 別の参加者から、地方は公共交通機関もどんどん不便になっているから早く見に行かないと等のアドバイス。

初参加の女性が紹介されたのはオグ・マンディーノ『この世で一番の奇跡』。読んだ後で気持ちの良くなる小説で、多くの友人にも勧めているそうです。
 他の参加者から、世の中の変化の方がめまぐるしくて小説は読まなくなったという感想も。

私からは、2人の農家、山下惣一さんと中島正さんによる往復書簡集『市民皆農』を紹介。都市住民を含む市民みんなが農に携わることで、世の中を変えていくことができる可能性があると紹介。
 参加者の中には、田舎暮らしに憧れて移住を考えたが断念した方、農業に興味があって色んな所に出かけているという方もおられました。

まちライブラリを主催されている方は福祉関係の活動もされているそうで、フィリッパ・ペリーなど『まんが・サイコセラピーのお話』を紹介して下さいました。
 40回にもわたって面談するという内容には、日本と英国(キリスト教)の文化の違いも伺われたものの、日本ではカウンセラーが根付いておらず非常に参考になったとのこと。
 他の参加者からは、確かに学校にカウンセラーはいたけど相談はしにくかった等のコメントも。

広告代理店勤務の女性からはティム・スペクター『双子の遺伝子』。遺伝子の影響は大きいとはいえ、その後の環境によっても性格等は左右されるそうです。このような理科系の本がお好みとのこと。

最後に並べられた本を眺めつつ、他のテーブルの方とも懇談。
 自分が読む本はどうしても偏ってしまうが読書会に参加すると読書の幅が広がる、自分の感想や思いをアウトプットする場にもなる、多くの人と知り合えるのが楽しい、等の声が聞かれました。

引き続きランチ会に。
 読書会の間はクラッカーと餡子を出して下さっていたのですが、ランチは焼いた夏野菜がふんだんにトッピングされたカレーです。
 食事を頂きながらも、本の話は尽きませんでした。

ところで翌18日(日)タは、この同じ場所をお借りして親しい友人との懇親会を開催させて頂きました。

ワンプレートに並べられた手作りの数々。アシタバの天ぷらやお蕎麦も。ご馳走様でした。
 それにしても月曜の前夜でありながら、若干、吞み過ぎたと反省。