【豆知識】避難者の推移と現状


 2011年3月11日(金)14時46分に発生したマグニチュード9.0の大地震は、東北を中心に死者15,894名、行方不明者2,546人(2017年9月8日現在、警察庁)等の甚大な被害をもたらしました。
 津波や地震に加え、東京電力福島第一原子力発電所の事故により、発災直後には約47万人が避難を余儀なくされました。 それから6年半が経過し、避難者数は減少しましたが、現在もまだ13万人が避難しています。
 グラフは、福島県の避難者の推移です。
http://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2017/11/86_hinansha.pdf

これによると、2014年5月の時点では約16万9千人が避難していましたが、2017年7月には約5万7千人にまで減少しています(うち県内避難者2万2千人、県外避難者が3万6千人)。
 しかし、減少の程度は全体に比べると緩やかで、これは、原発事故による避難指示等の影響を受けているものと考えられます。

いずれにしても、大震災から6年半以上が経過した現在においても、全体で約13万人、うち福島県だけでも6万人近くが避難生活を強いられているという現実はしっかりと胸にとどめておく必要が売あります。

なお、東日本大震災による負傷の悪化等により避難先等で亡くなられた方(震災関連死)の数は3,591人(2017年3月31日現在)で、うち福島県が2,147人(59.8%)を占めており、さらにその90.1%(1,935人)は66歳以上の方です。

[出典等]
警察庁「平成23年(2011 年)東北地方太平洋沖地震の被害狀況上と警察措置」
https://www.npa.go.jp/news/other/earthquake2011/pdf/higaijokyo.pdf

復興庁「東日本大震災からの復興の状況と取組」(2017.1)
http://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat7/sub-cat7-2/201701_joukyoutotorikumi.pdf

福島県「ふくしま復興のあゆみ<第10版>」(2017年8月)
https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/230879.pdf

復興庁「東日本大震災における震災関連死の死者数」(2017.6)
http://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat2/sub-cat2-6/20170630_kanrenshi.pdf

ウェブサイト「フード・マイレージ資料室-F.M.豆知識」
http://food-mileage.jp/category/mame/