2018年3月24日(土)。前夜までの雨も上がり好天の週末となりました。都心の桜は満開とのニュースも。
この土日は福島関係の「美味しい!」イベントをハシゴ。
まず、土曜日は東京・新宿区の四谷3丁目へ。
少し早めに着いたので、以前から気になっていた消防博物館に入ってみました。
江戸時代の火消しの纏(まとい)や明治時代の消防ポンプの展示、乗ることのできる消防車やヘリコプタ、画面に向かって消火するゲームもあり、子どもを連れた多くの家族連れで賑わっていました。
イベント会場の居酒屋「よつやのうさぎ」に向かうと、道路まで人が溢れています。
この日開催されたのは、福島・川内村(かわうちむら)の地酒・歸宴(かえるのうたげ)初出荷のお披露目会。
川内村産の酒米・夢の香を用いて大和川酒造店(喜多方市)で醸造した純米吟醸酒だそうです。
何とかもぐり込んで受付をすると、観光パンフレット等のほか絵本『喜多方のおばあちゃま』を頂きました(有難うございます)。
社会福祉活動家で「日本のナイチンゲール」と慕われた女性の物語だそうです。
定刻の15時を回り、主催者の根本二郎さん(NPO元気になろう福島代表)が開会を宣言。
続いて川内村商工会長さんによる挨拶。
浜通りでも内陸寄りにあり、震災直後は避難者を受け入れていた川内村は、原発事故の広がりで一時全村民が避難。翌年1月に帰村が宣言され、現在まで村を再生する取組が続いているとのこと。
水が綺麗な土地だそうです。
地元の食材を準備し料理をして下さった婦人会長さんからは「この一杯のお酒には、川内村の人たちの思いがこもっている」との言葉も。
そして参加者全員にグラスが配られ、乾杯。
川内村から来られた方達、川内村と縁のある首都圏在住の方達による心づくしの郷土料理が並んでいます。
山菜の天ぷら、いかにんじん、ホタルいか刺身、川内の漬物、おふかし(おこわ)、それに名物のイワナの塩焼きも(頭から全部食べられました)。
福島大学「むらの大学」の先生と学生達の姿も。「農業六次化チーム」として、川内村の方達とともに稲作や酒作りに取り組んできたそうです。
学生の1人からはモニターを使って概要の紹介がありました(交流会の喧噪のなかでしたが、まとまった報告でした)。
「歸宴(かえるのうたげ)」という銘柄は、川内村を愛した詩人・草野心平にちなんだもの。最終的に住民投票で選ばれたそうです。
ちなみに心平は新宿に(いま私が住んでいる東村山にも!)住んだこともあるそうで、川内村と新宿との縁が、この日、改めて結ばれました。
なお、心平の蔵書3,000冊が収められた天山文庫の前庭で毎年開催される天山祭りは、今年は7月14日(土)に開催予定とのこと。
私も訪ねることができればと考えています。