【ブログ】閉じられる場。そして新たなスタートへ。

2018年3月31日(土)。
 (私は何も変わりませんが)何となく慌しい年度末は、春を過ぎて初夏のような陽気になりました。
 午後から東京・神田へ。

賑やかな駅前繁華街から徒歩5分ほど、ガード下に近い路地に全国うまいもの交流サロン・なみへいがあります。
 この日13時から開催されていたのは「10年間ありがとう! なみへい感謝のラストラン!」と題するイベント。

「東京から故郷おこし」をスローガンに約10年間、月替わりで全国各地の特選メニューなどを頂けたなみへいは、この日を最後に飲食店としての営業を終了することとなったのです。

入り口の脇には、たくさんの花束が飾られています。

この日は飲みものも食べものも、一律で一品500円(チケット制)。
 川野オーナーの地元・青森県の温泉もやし(大鰐町)や帆立貝の貝殻が展示されています。
 温泉もやしのぶっかけポン酢、貝焼きを頂きました。この場で山本料理長と近藤さんの手による料理を頂けるのも、今日が最後です。

さらに、いぶりがっことクリームチーズ、赤土じゃがいものふかし塩辛(鹿児島・長島町)、珍味三品(ホタルイカ、へしこ、アミ)等を、ご一緒した方達とシェアして頂きました。

もちろん、選りすぐりの各地の日本酒なども。

川野さんが食べたくて取り寄せられたという不知火(鹿児島・長島町)も販売されていました。

以前にここで知り合った懐かしい方、この日初めてお会いした方も。
 なみへいは、人をつなぐ場としても大きな役割を果たしていたのです。私にとっても貴重な場でした。

15時を回ったところで、オーナーの川野真理子さんからの挨拶と、今後に向けての「決意表明」がありました(文責・中田)。

「約10年間取り組んできて、1ヶ月だけの特選メニューでは販路も限られる。このビジネスモデルでは活性化にはつながらない。自分も飲食店をやっていると夜は出られないし、地域にも行けない。一ヶ月単位ではなく、じっくりと地域と付き会いたいという思いが強くなった」

「なみへいのネクストステージでは2つの事業を行う。
 ひとつは『何度も連れて行く事業』。
 地域のファン、リピーターを増やすため、これまで築き上げてきた首都圏でのネットワークを活かして『地域へ出かけるワークショップ』『現地“コト”ツアー』等を実施していく」

「もう一つは、『なみへいを使って地域イベントをしませんか事業』。
 この場所を活用し、地域PRのための郷土料理食事会やマルシェ等を実施する。また、1日ママ・1日シェフ等の取組みにより、みんなが使える場所、自分のスキルを活かせる場所を創っていきたい」

また、なみへいのコンセプト(東京から故郷おこし)に賛同する会員(個人、会員)も募集中とのこと。
 私も早速申し込みました。1日、この場所を無料で使うことができます(何をしようかな)。

川野さん、店長、山本料理長、スタッフの皆さんにお礼を申し上げてなみへいを後にして池袋に向かいました。

駅から10分ほど歩いた閑静な場所にあるオーガニックバー「たまにはTSUKIでも眺めましょ」も、この日限りで閉じられるのです。
 

この日は、テーブルを取り払っての完全立ち飲みスタイル。もともと、それほど広くない店内は満員です。

オーナーの髙坂勝さんの手による料理の数々。

今後は、ご自身が代表をされているNPOがある千葉・匝瑳市を拠点に、引き続き社会を変えていく(脱成長:経済成長至上主義からの決別等)活動に取り組んで行かれるとのこと。
 ますますの活躍を期待したいと思います。

ちなみにこの日は、和暦 如月十五日の満月の日でした。
「ねがはくは 花のもとにて 春死なむ その如月の 望月のころ」(西行法師)

翌4月1日(日)も好天。
 自宅近くにある河川脇の公園は、ソメイヨシノは盛りを過ぎていたものの、多くの花見客で賑わっていました。

近隣に駐車スペースも無いこの場所、ご近所の方ばかりと思われます。

舞い落ちる花びらの下でお弁当。初挑戦の海苔巻きは、うまく形が整えられませんでした。

一画にパイプ椅子を並べた会場では、地元の方によるカラオケ、舞踊、そして和太鼓の演奏(東村山勝利太鼓の皆さん)など。
 間近で聞く和太鼓は、すごい迫力です。

ささやかながら、今年も家族で花見ができました。