地産地消は、食料の輸送距離を縮めることによって、その輸送に伴う環境負荷(CO2排出量)を削減することができる取組みですが、その削減効果は、フード・マイレージ指標(食料の輸送量×輸送距離)を用いることで簡単に定量的に計測することができます。
リンク先の図表は、埼玉・小川町における豆腐についてのケーススタディ(トーフ・マイレージ)の結果です。
フェスの会場(埼玉元気プラザ)で1丁の豆腐を作るものとします。
1丁の豆腐には112gの原料大豆が必要ですが、地元(小川町下里)産の大豆を使用した場合(ケース1)の輸送距離は 9.3km。フード・マイレージはこれに輸送量(112g)を乗じた 1.1 kg・km(キログラム・キロメートル)となり、さらににトラックの CO2排出係数(0.18g/kg・km、1tの貨物を1km 輸送した際に排出されるCO2の量)を掛け合わせると0.2gとなります。
これが地元産大豆を使用した場合の、原料大豆を輸送することに伴い排出されるCO2の量です。
ケース2は北海道産を使用した場合、ケース3はアメリカ産を使用した場合で、同様に輸送に伴って排出されるCO2の量を試算すると、北海道産の場合は 24.4g、アメリカ産の場合は 40.2gとなります。
つまり、同じ豆腐 1丁を作る場合であっても、原料大豆の輸送に伴い排出されるCO2の量は、地元産を使用することによって、計算上、アメリカ産に比べて211分の1にまで(約40g)削減されることとなるのです。
[出典等]
小川町オーガニックフェスにおける説明資料(2018.9/8)
(本ケーススタディは p.19~24)
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出典:メルマガ「F.M.Letter」 No.154
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