2018年12月3日(月) の終業後は、東京・吉祥寺へ。
すでに暮れた井の頭公園(明るいと美しい景色が望めそうです。)を抜けたところにあるのがコミュニティスペース
「森の食卓」。
この日、18時半頃から☆森の食卓 冬ののんびりbar☆。が開催されました。
8月の「夏ののんびりbar」に続く開催です。
19時過ぎに到着すると宴はたけなわ。
地元の方を始め、オーナーの田中眞喜子さんの親しい友人の方達が談笑中です。
テーブルには、田中さんの手料理が並んでいます。
私は前日、福島・楢葉町で求めた鈴木酒造長井蔵「磐城寿」を持参、披露。
20時近くになって、田中さんから栃木・佐野市で計画されている “御神楽 森・竹・花 プロジェクト” の紹介が始まりました。
御神楽というところは、田中さんのお母さまの故郷。
東京・三鷹から車で2時間、最寄の東武線田沼駅からはバスで15分ほどの場所で、約6000坪の農地や山林があるそうです。
最近、人に貸してあった田んぼも戻ってきたとのこと。
田中さんご自身は幼い頃、短い期間住んだだけだそうですが、現在も残されている建物と周辺の農地や山林を何とか活用できないかと考えておられるそうです。
「最初は特産品作り等を通して町おこしができないかという発想だった。
しかし現在は、お金重視、効率優先の今の社会の中で、人と人とのつながりを通して得られる安心できる暮らしを求められないか」と考えておられるとのこと。
「例えば、竹林と落葉樹の森づくり、竹細工ワークショップ。大人と子どもの秘密基地作り。花やハーブをいっぱい植えて蜂を呼びたい。ハンモックを吊って、ぼーっとした時間を作り、人の話を聞く。癒しの場になれば。
まずは楽しくをモットーに、あとは参加する皆さんと一緒に考えていきたい」
地中の水脈をみる専門家の方にも来て頂き、アドバイスしてもらったそうです。
草刈り等のお手伝いに行かれた西東京市の農家さん親子も、現地の写真や地図などを見せて説明して下さいました。
田中さんは、思いを語ります。
「私にできることはちっぽけなことかもしれない。でも、この土地を守ることによって得られるものは大きいのではないか。生物多様性、生態系を守り、自然と共に生きるコミュニティづくりをしたい」
「地元の人、東京の人が集まってきて、一人ひとりが『自分事』として生かされる場としていたい。そのことで、この御神楽という地がどう変化していくか。ある意味、実験室」
参加者の皆さんからは「米作りがコミュニティ再生に役立つのでは」といった意見、取り組んでおられる「森のようちえん」の紹介などもあり、盛り上がりました。
21時過ぎに会はお開きに。
それぞれ、田中さんの暖かい(熱い)思いを胸に帰途に着きました。
「森の食卓」に続き、身近なところから、人と人がつながることのできる「場」を創り出そうとされている田中さんのプロジェクト。
今後に大いに注目・期待するとともに、自分も参加してみたいと思います。