【豆知識】改元の回数と災異改元の割合


 新元号『令和』は、『大化』以来248番目の元号となります。来る5月1日(水)には皇太子殿下が即位され、247回目の改元が行われます。
 リンク先の図118の棒グラフは、平成までの改元の回数を50年ごとに図示したものです。
 http://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2019/04/118_gengou.pdf

明治時代に一世一元の制が採用されるまで、改元は比較的頻繁に行われていたことが分かります。1元号当たり平均の期間は5.3年に過ぎません。

改元の理由にはいくつかのタイプがありますが(「オーシャン・カレント」欄参照)、棒グラフのうち赤い部分が「災異改元」を表しています(注)。
 また、折れ線グラフは、改元回数に占める災異改元の割合を示しています。

平成までの246回の改元のうち災異改元が106回を占めており、実に43%が天変地異等を理由に改元が行われていることが分かります。特に西暦900年代から1400年代にかけては、多くの災異改元が行われています。

これまでの改元の歴史を振り返ると、日本がいかに多くの災害や飢饉に見舞われてきたかが伺えるのです。

(注)災異改元の回数等については、次を参考にさせて頂きました。
 グループSKIT『元号でたどる日本史』(PHP文庫、2016.7)
 https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-76581-5

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出所:F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信- No.165
 https://archives.mag2.com/0001579997/
(過去の記事はこちらにも掲載)
 http://food-mileage.jp/category/br/</