コツコツ小咄まとめ(2019.4/22~26)

2019.4/22(月)
先週から続く今週始めのコツコツ小咄。
「少しは丸くならないと。そのままじゃ・・・」
「どうなるの?」
「人間失格(四角)」

撮影地:禅林寺(東京・三鷹、2016.12/3)
 6月の桜桃忌には多くのファンで溢れる太宰治の墓(ちなみに向かい側には森鴎外の墓も)。
 「恥の多い生涯を送って来ました。」(人間失格)
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2019.4/23(火)
今夜のコツコツ小咄(太宰シリーズ)。
「富士山を文章に例えると、漢文ね」
「えっ、どうして?」
「かなわない(仮名は無い)もの」

撮影地:富士市(2012.2/25)
「富士には、かなはないと思つた。念々と動く自分の愛憎が恥づかしく、富士は、やつぱり偉い、と思つた。」(富嶽百景)
【30いいね】

2019.4/24(水)
大敗(頽廃?)した今夜も太宰シリーズ。
「馬鹿正直にコースどおり走らずに、近道しちゃいなよ」
「えっ、でも・・・」
「端折れ(走れ)、メロス!」

写真は古代アテネのコロシアム。
ウソです。本当は常磐炭鉱関連の近代産業遺産の一つ、相撲場の跡(福島・いわき市、2018.11/3)。相撲競技大会は炭鉱労働者達の楽しみの一つだったそうです。
「ああ、陽が沈む。待ってくれ。ゼウスよ。私は生れた時から正直な男であった。正直な男のままにして死なせて下さい」(『走れメロス』より)
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2019.4/25(木)
延長12回のサヨナラ負けはキツい(!)今夜のコツコツ小咄。
「妻子をかえりみず、愛人宅で美味しいものを貪る男なんて、吐き気がするわ」
「そうなんですか」
「桜桃(おう吐)だけに」

撮影地:東京・東村山市(2019.4/15)
 下品な(キタない)ネタで恐縮です。
 「父は、大皿に盛られた桜桃を、極めてまずそうに食べては種を吐き、食べては種を吐き、・・・」(太宰治『桜桃』より)
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2019.4/26(金)
 平成最後の(!)コツコツ小咄。
「何でも経費で落としてたら、会社は傾くに決まってるでしょう。違いますか?」
「左様(斜陽)に存じます」

撮影地:福島・広野町(2014.11/8)
 写真は、オーガニックコットンのボラバスで訪問した時、地元のお母さん達が馳走して下さったおむすび。ご馳走様でした。
「おむすびが、どうしておいしいのだか、知っていますか。あれはね、人間の指で握りしめて作るからですよ」(太宰治『斜陽』より)
 コツコツも10連休に入ります。お休みなさい。
【37いいね】

注:コツコツ小咄は、土日祝を除く毎日、拙FBで絶賛(!)投稿中です。