【豆知識】心の豊かさか、物の豊かさか

-本当に「物の豊かさ」より「心の豊かさ」か-

前回は、日本の経済成長が低迷する中で格差が拡大している状況を紹介しましたが、関連して、今回は内閣府「国民生活に関する世論調査」を紹介します。
本世論調査では、毎回、「今後の生活において、これからは心の豊かさか、まだ物の豊かさか」についての問いがあります。

最新の2016年調査においては、「物質的にある程度豊かになったので、これからは心の豊かさやゆとりのある生活をすることに重きをおきたい」(『心の豊かさ』)と答えた者の割合が60.2%、「まだまだ物質的な面で生活を豊かにすることに重きをおきたい」(『物の豊かさ』)と答えた者の割合が31.3%となっています。

これを時系列でみると、1972年の時点では『物の豊かさ』が40.0%と『心の豊かさ』(37.3%)を上回っていましたが、その後、両者は逆転し、1982年以降は一貫して『心の豊かさ』が『物の豊かさ』を上回って推移しており、2016年には両者のポイント差(『心の豊かさ』-『物の豊かさ』)は28.9ポイントと、相当大きなものとなっています(リンク先の図67)。… 続きを読む

【ほんのさわり】高坂勝「次の時代を、先に生きる。」

高坂勝「次の時代を、先に生きる。-まだ成長しなければ、ダメだと思っている君へ」(2016.11、ワニブックス)

(注:高坂さんの「高」の字は、正確には異字体(はしごたか)です。)

ダウンシフトや脱成長の旗手・高坂勝さんの待望の新著です。
 著者は1970年生まれ。30歳で大手企業を退職、国内外を回った後にナリワイとして「ひっそりとチッポケな」Organic Barを開業して12年。営業は週4日で、他の日は千葉・匝瑳市で米・大豆の自給や移住者の支援活動をされています。… 続きを読む

【ブログ】再開発が進む渋谷での食事会にて

2017年1月30日(月)の終業後は東京・渋谷へ。

渋谷駅はずっと大規模再開発が進められており、いよいよ立体パズル(迷宮)化の様相。エスカレータ等も未整備でやたら階段が多く、(私など)年配者等にはキツく、シビア(渋谷)な駅です。

この日は、2年ほど前に和歌山の山間地に移住されたご夫妻を迎えての食事会。

ご主人は地元の樽職人の方に弟子入りして修行中、奥様は小さなおむすび屋さんをされています。
移住前の奥様が献身的に取り組んでいた

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ウェブサイトの移転について

和暦元旦に当たる1月29日、「フード・マイレージ資料室」はここに移転しました。これまで旧サイトを訪問して下さった皆様、有難うございました。

本サイトは情報発信だけではなく、皆さまとの意見交換の場としても活用していければと考えていますので、どうぞよろしくお願いします。(主宰者・中田哲也)

「みんなの食と農のひろば」のオープンについて

このページは、本ウェブサイトに寄せられた食と農に関する皆さんの意見や感想等を掲載させて頂き、より豊かな食と農の実現に向けての意見交換や議論を深めていく場です。ふだんの食生活、日本の農業、地球環境問題等についてご意見や感想等をお寄せ下さい。ご意見等は お問合せ からお願いします。なお、コメント等の反映には時間がかかることがありますので、あらかじめご了承下さい。

【ブログ】八王子しょうがジェラート、押上よしかつ

注文していた江戸東京野菜ジェラードがミルクが届きました。
磯沼ミルクファーム(八王子)の牛乳を使ったジェラードに、細かく刻んだ八王子しょうが入っています。食べてみるまでちょっと想像がつきかねたのですが、何とも爽やかな風味です。
お問合せ等は多摩・八王子江戸東京野菜研究会まで。

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【ほんのさわり】祖田修「鳥獣害」


-祖田修「鳥獣害-動物たちと、どう向き合うか」(2016.8、岩波新書)-

著者は1939年島根県に生まれ、京都大学大学院大農学研究科教授、福井県立大学学長等を歴任された農業経済学の分野における第一人者の方です。
公務を退かれた後、京都府南部のある村に半移住し田畑を耕し始められた時に直面したのが「憎らしい鳥獣達」(シカ、イノシシ、サギ、アライグマ等)でした。研究者として現場をみてきたはずの鳥獣害の深刻さを、自ら痛切に体験されたそうです。

本書では各地における鳥獣害の現状や先進的な取組事例が豊富に紹介されていますが、本書の特色は、宗教学や民俗学の成果も引用しつつ、鳥獣害問題の本質と意味、人間と動物のあり方等を考察していることです。

著者は、動物と人間の「共棲の場所」の形成が必要と訴えられています。… 続きを読む