【ほんのさわり】古沢 広祐『食・農・環境とSDGs』

−古沢 広祐『食・農・環境とSDGs−持続可能な社会のトータルビジョン』(2020.2、農山漁村文化協会)−
 http://shop.ruralnet.or.jp/b_no=01_54019209/

著者は1950年東京生まれ。京都大学大学院農学研究科で博士課程(農林経済)を習得、現在は國學院大學経済学部教授(本書「おわりに」によると、3月末で定年退職とのこと)。

 環境社会経済学や持続可能社会論を専門とする研究者であると同時に、NGO等で地球市民的な活動にも積極的に取り組んで来られた方で、様々な国際的な会合(1992年地球サミット、2015年COP15会合、国連総会等)にも参加されています。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】国産農林水産物等販売促進緊急対策等

農林水産省では、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い様々な活動が自粛されるなか、国産農林水産物の販売促進を支援する取組みを実施しています。
 これには次の4つの支援プログラムがあります。

1 インターネット販売推進事業
 インターネット販売サイトを通じて販売を行う際の配送費を支援。… 続きを読む

【豆知識】外食の売上げの推移

(一社)日本フードサービス協会(JF)は、毎月、会員の飲食関連会社を対象として売上高等を調査しています。
 これによると、2020年2月頃まではほぼ前年同月並みで推移していた売上高(全店舗)は、新型コロナウイルスの感染が拡大してきた3月は前年同月に比べ17%減少し、さらに緊急事態宣言が発出された4月には40%と大幅に落ち込みました。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2020/07/196_gaishoku.png

 その後、徐々に緊急事態宣言が解除された5月には32%減と4月よりいくぶん回復したものの、引き続き大幅な減少となっています。
 また、客数は38%減少している一方、客単価は逆に前年同月を9%上回っています。… 続きを読む

【ほんのさわり】前野ウルド浩太郎『バッタを倒しにアフリカへ』

−前野ウルド浩太郎『バッタを倒しにアフリカへ』(2017.5、光文社新書)−
 https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334039899

世界がコロナ禍に苦しんでいる現在、アフリカや南アジアではバッタが大量発生し農作物に大きな被害を与えています。

 1980年秋田県生まれ、小学生の頃に読んだ『ファーブル昆虫記』に感銘を受けた著者は、昆虫学者になる(バッタに食べられたい(?))という夢の実現のため、単身、アフリカに長期滞在しサバクトビバッタの研究に従事。本書は、無収入のポスドク(当時)による「バッタと大人の事情を相手に繰り広げた死闘の日々」を綴ったものです。
 なお、「ウルド」とはモーリタニアで最も名誉あるミドルネームで、現地の研究所長から授かったものとのこと。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】楢葉町食生活改善推進員会

6月の食育月間に、毎年、優れた活動に対する全国表彰が行われています。
 今年(第4回)、ボランティア部門で農林水産大臣賞を受賞されたのが楢葉町(ならはまち)食生活改善推進員会です。原発事故の被災地である福島・浜通りで30年以上にわたって食生活改善の推進に取り組んで来られました。

 2011年の東日本大震災・原発事故により楢葉町でも全町民が避難し、一時、本会も活動の停止を余儀なくされました。
 しかし2014年には早くも活動を再開。特に地元住民の方々にとって重要かつ緊急な課題であった放射線と食の安全についての問題にも正面から取り組んでいます。

 具体的には、サロンやミニデイサービスの機会を捉え、専門家からの講話とともに、町の食品放射線検査所で検査した自家栽培の野菜を使った食事を調理し提供し、また、研修会を開催するなどして、住民の不安の解消と正しい知識の習得を目指しています。… 続きを読む

【豆知識】2020年4月の食料費支出

新型コロナウイルス感染症に伴う外出自粛は、私たちのライフスタイルや消費行動に大きな影響を及ぼしたことは、統計からも明らかになっています。
 リンク先の図195は、2020年4月の食料等への支出の様子を示したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2020/06/195_kakei.pdf

 これによると、消費支出全体は前年同月に比べ実質11.1%減少しています。
 食料に対する支出額も6.6%減少していますが、その内訳をみると、費目ごとに大きな差があります。… 続きを読む

【ブログ】パソコンの不調、夏至の畑、「障がい」関連の本。

新しいパソコン(windows10)は時々機嫌が悪くなります。
 まず突然、数日前からメールが使えなくなりました。「アカウントの設定が最新ではない」とのメッセージが出て読み込めません。
 これは、正しいパスワードを(忘れていたため何度も間違えて)入力すると、あっさりと復活(祝)。

 さらには、また日本語入力(IME)が無効に。
 以前にも同じ症状が出てネットで調べて回復させていたのですが、再度の作業。前回と違う気がしますが、何とか回復。… 続きを読む

【ほんのさわり】山本太郎『感染症と文明−共生への道』

−山本太郎『感染症と文明−共生への道』(2011.6、岩波新書)−
 https://www.iwanami.co.jp/book/b226101.html

著者は1964年生まれの医師、博士(医学、国際保健学)。長崎大学熱帯医学研究所教授で、アフリカやハイチでは感染症対策の実務にも従事された方です(著名な政治家とは同姓同名の別人)。
 今回のコロナ禍の発生と対応策を予言したかのような書です。

 「豆知識」欄では第一次産業のシェアが大きい都道府県ほど感染者密度が低いというデータを紹介しましたが、本書によると、人類史における感染症は農耕の開始から始まったそうです。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】コロナ禍と世界の穀物需給

(下記の農水省HPより)

日本は食料の多くを輸入に依存している(2018年度の食料自給率はカロリーベースで37%、生産額ベースで66%)ため、食料の安定供給面には様々なリスクがあります。
 例えば、短期的には干ばつ等の自然災害、輸出国の政情不安や港湾等でのストライキ等、長期的・構造的には地球温暖化等の気候変動、水需給のひっ迫、人口増加に伴う食料需要増加等があります。
 また、新たな感染症の発生や蔓延も大きなリスク要因であり、今般の新型コロナウイルス禍のなか、多くの人が日本の食料供給に不安を覚えるのも当然です。

 実は2008年頃、世界の穀物等の価格は大きく上昇し、国内でも小麦粉やマヨネーズ等が値上げされるなど大きな影響を及ぼしたことがありました。… 続きを読む

【豆知識】第一次産業と感染者密度

去る5月25日(月)、新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態措置は解除されましたが、現在も東京都や北九州市では毎日新たな感染者が確認されており、油断のできない状況が続いています。
 感染拡大防止のためには、いわゆる「三密」を避けることが重要です。
 現に人口密度が高い都道府県ほど感染者数が多いことは本メルマガNo.191(4/23配信)でも紹介しました。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2020/04/191_kansen.png

 また、このようななか、農林業や農山村地域を見直す動きも出てきています。… 続きを読む