-早川タダノリ編著『まぼろしの「日本的家族」』(2018.6、青弓社)-
https://www.seikyusha.co.jp/bd/isbn/9784787234377/
編著者は1974年生まれ。フィルム製版工などを経て現在は編集者。
本書においては、近年、自民党の「日本国憲法改正草案」(2012年)に代表される右派の言説において「伝統的家族像」が理想的なものとして推奨されているとし、その事例として、食育の第一人者・H氏(本書中では本名で登場)の以下のような発言(概要)が取り上げられています。
「昔、朝と晩の二回は一家団欒で食卓を囲んだものでした。みんなで食事をすることこそ家族なんです。憲法は個人だけを強調することで、家族をバラバラにして、その流れの中で食卓も崩壊しているのです」… 続きを読む