伝えるということ。

 14日(月)の夕方から15日(火)の朝にかけて、東京地方も大雪に。通勤に使っている西武S線のK駅前も雪景色。もっとも、19日(土)にお会いした金沢から来られた方に雪が積もったと言ったら、鼻で笑われましたが。
 市民農園の畑仕事もしばらくお休みでしたが、それでも雪の下、二十日大根ができていました。人間がさぼっていても、土の中では作物は育ってくれていました。

 さて19日(土)は、金沢からのお客様、金沢エコネットの中村早苗さんとの待ち合わせで武蔵小金井へ。この日は暖かく、裏道に入ると梅が満開でした。

武蔵小金井駅北口からすぐ、江戸東京野菜の応援団でもあるフレンチのヴァン・ド・リュへ。ランチはリーズナブルなお値段ながら、腕の確かなシェフによる美味しい一品です。

 ここでは、中村さんからライターのKさんに紹介して頂きました。
Kさんは長野出身、仙台在住で、女性の視点から農業や農村の実態を伝える記事を、女性向け雑誌等に執筆されている方です。日本版CSAの先駆けともいえる「鳴子の米プロジェクト」の理事もされています。
いくつか見せて頂いた記事は、いずれも鋭く、かつユニークな視点で、Kさんの熱い思いがほとばしっているかのようでした。
 中村さんと神田へ移動。
ここでは、「気候チャンピオン」としてフード・マイレージを使った環境問題に取り組んでいる高校生のMさんの「取材」を受けました。初々しくも真面目で熱心な姿勢に、取材を受けるこちらの方が力づけられたような次第です。金沢で環境NPOの活動をされている中村さんの話も参考になったようです。これからの若い力に、大いに期待したいと思います。
 夕方は、「全量純米蔵を目指す会」主催の純米酒を楽しむ会に参加。
 「目指す会」は、「旨い酒と瑞穂の国の文化を守る」ことを目的に、純米酒ファンド募集等の活動をされています。
 この日のメニューは、ファンドに参加している全国の11の蔵の純米酒と美味しい料理。そして最大のご馳走は、酒蔵の方と、「阿波山田錦」を契約栽培されている徳島県の若い生産者の方のお話です。
 酒造りや米作りの話を伺いながら頂いた純米酒からは、その向こうにある日本の歴史と風土、そして風にそよぐ稲穂の様子が、確かに伝わってきました。
 さて翌20日(日)は、昨夜の余韻が残る頭で1週間後の「食と環境フォーラム~食べ物から環境を考える~」(さいたま市)の資料作り。素晴らしい基調講演者とパネリストが揃っています。コーディネータだけが、うまく伝えられるか不安です。