4月30日(土)、久しぶりに山梨県上野原市西原(さいはら)を訪ねてきました。
「しごと塾 さいはら 2011」の第1弾イベントです。
「しごと塾さいはら」については、拙ウェブサイトの「伏臥慢録」(雑記帳)8/21付け、本ブログの12/12付けでも紹介していますが、若い人を中心とした都会の人たちが、西原という地域の人たちとつながろうという緩やかなプロジェクトです。
6時過ぎに自宅を出て電車とバスを乗り継ぎ、9時半頃に集合場所である交流施設びりゅう館に到着。今回の参加者は男女8名、ちなみに最年長は私。
この日は、まずは坪山ハイキング。
坪山は標高1102メートル、高山植物が美しいことで有名です。薄曇りでハイキングには打ってつけの天候の下、往復4時間のコースに出発。ところが日頃の運動不足もあり、これがなかなかきつい。かなり急な傾斜が続きロープを伝って登るような岩場もあります。
ミツバツヅシの紫(左)は、都会でみるツツジの色と似ていますが、山の中では全く違って見えます。
帰りの山道の脇にあったヒトリシズカ(右)は、目ざとい参加者の一人が見つけなければ見逃してしまうところでした。
そして2時間ほどで頂上へ。
一気に眺望が開けます。薄黄色のヒカゲツツジの群落の向こうに、山並みが連なっています。
頂上の狭い空間(数坪しかないのが山名の由来とか。)に座り、みんなで食べた紫蘇おむすびの美味だったこと。
帰りは下りとは言え傾斜がきついところもあり、下山した頃は膝が笑いそうでした。
そして謎の妖怪「ダル」の噂話。
お蕎麦が名物のびりゅう館で少し遅い昼食。今日もよくばり定食。
風が吹き抜けると桜の花びらが舞い落ちてきます。
指導頂いたのは、地元のNPOさいはらのF理事長(右手前)。
昨年から参加しているメンバーは、それなりに鍬の使い方も上達(?)。
ヤーコンの炒め煮、煮だんご等の調理は自分たちもお手伝い。
伝統料理の作り方を教わるのも、このプロジェクトの目玉の一つです。
美味しい料理とお酒に舌鼓を打ちながら、鳥獣害に悩まされる中山間の実状等について伺いました。
宿泊するメンバーを残し、日帰り組を車で駅まで送って下さったのは若い女性のNさん。
埼玉出身ですが縁があって西原に通うようになり、とうとう6年前から移住して、びりゅう館のスタッフとして様々なイベントの企画・運営に積極的に取り組んでおられる方です。びりゅう館の「やさいはらブログ」も担当されています。
都市農村交流なんて、都会に住む人間の身勝手な気晴らしかもしれませんが、Fさんご夫妻やNさんなど、快く受け入れて下さる地域の方がおられてこそ、私たちは安心して西原を訪ねることができます。ここでは、確実に新しい絆が生まれつつあります。
足腰は重くなりましたが、それ以上に豊かな気持ちを頂いて家路につきました。
翌5月1日(土)は伝統の春の天皇賞。昨年のクラシックでは主役になれなかった馬が、居並ぶ上位人気馬を破って快勝。イーグルスは被災地・仙台での「開幕」3連戦を勝ち越し。