武蔵村山党

 1月3日、あっという間に正月休みも終わり。
 正月休み最終日は、天気はいいものの風が強い一日。空にはホウキ雲。
 私が現在住んでいる辺りは、地名のとおり、中世は村山党の勢力下にありました。
 村山党とは、平安時代から鎌倉・室町時代にかけて武蔵の国に勢力を有していた、いわゆる武蔵七党のひとつ。頼朝の配下になったことから源氏かと思っていたら、調べてみると出自は平氏とのこと。メジャーな中央の「日本史」はともかく、地元のことは本当に知らないものです。
 その地元の歴史の一端に触れるべく、青梅街道を西に向かいました。
 最初の目的地は、東京都西多摩郡瑞穂町の外れ、山間いにある阿豆佐味天神社(あずさみてんじんじゃ)。規模も人出も都心等の有名神社とは比べるべくもありませんが、地元の家族連れが初詣に訪れていました。
 小ぶりながら清潔な社殿の庇の下には、日露戦争の凱旋記念の奉納額も。境内には蝋梅の花。
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 近くの高台にある福正寺は、村山一族の館があったとされる場所。
 村山氏の菩提寺でもあり、旗本として江戸時代まで残った一族の墓も残されています。
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 境内からは、遥かに富士を望むことができました。少し雲を被っています。
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 町中心部の方に下りて円福寺へ。ここも臨済宗らしく清潔な雰囲気の境内。山門の額には「解脱」の文字が。
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 明日1月4日は仕事始め、解脱どころか煩悩だらけの日々が戻ってきます。