「アグリケア・フェライン」が発足します。

 暑い日が続きます。一方、沖縄には「過去最強級」の台風が接近とのニュース。
 去る7月18日(水)、熊本から「明篤館」の宮田喜代志さんが上京されたのに合わせて開催した「農業と福祉のつながりを考えるサロン」の様子は以前に報告しましたが、この時の主催者であったコンセプトワークショップコムケアセンター佐藤修さんから、これを契機に緩やかなネットワークができないか、との提案がありました。
 それを受けて、8月24日(金)の夕方、趣旨に賛同された福祉や農業に関わっておられる方たちが再び湯島の事務所に集まり、農業と福祉に関するネットワークの準備会が開催されました。
 その主旨・目的は、「「農業のための福祉」でも、「福祉のための農業」でもなく、農業や福祉そのものに内在している価値を考えまがら、私たちの生き方や社会のあり方を見直し、実践活動へとつなげていくことを目指す」というものです。
 佐藤さんの深く、熱い思いが込められています。
120824_convert_20120826111907.png
 取組のイメージとしては、当面、情報交換のためのカフェサロンを月1回程度開催するとともに、希望者による実践の現地訪問等を行いつつ、来春を目標に「農福連携」をテーマにしたミニ公開フォーラムを開催、来年度はメッセージ型本の出版等も目指す、ということになりました。
 また、この日参加された田中文章さん(農林中央金庫)から、ドイツでは3人集まると「フェライン」という集まりを作って地域で様々な社会的な活動をしている、と紹介して頂いたのを受けて、会の名称は「アグリケア・フェライン」になりました。
 何語かも分からないようなカタカナですが、緩やかなネットワークにはかえって相応しいかもしれません。「小さくゆっくりと進めれば」というのが佐藤さんのお考えでもあります。
 早速、佐藤さんとともに事務局の労を取って頂くこととなった遠藤尚志さんにより、メーリングリストも開設されました。
 この日の参加者の皆さんも、それぞれの分野で実践活動をされている方ばかりです。
 地に足のついたネットワークの拡がりは、福祉にとっても農業にとっても、ブレイクスルーの可能性が感じられて楽しみです。

人気ブログランキングへ