地域を元気に -熊本、東京、北海道から全国へ-

0914_convert_20120915094930.png 9月も半ば、朝晩はめっきり涼しくなってきましたが、昼間の暑さはいつまでも収まりません。
今年はベランダのゴーヤがたくさんできました。食べきれずに熟してしまったものも。
さて9月13日(木)、ついに「ひご野菜コロッケ」が東京に本格進出。しかも銀座です。
ソニービル隣にある熊本県のアンテナショップ「銀座熊本館」で発売されることにになりました。
主婦で野菜ソムリエの北亜続子さんが、昨年一念発起して、熊本の伝統野菜「ひご野菜」を使ったコロッケ屋さんの会社を立ち上げられたのです。
これまでも、、ひご野菜の普及に熱心に取り組んでこられた北さん、生産者が高齢化して減少しつつあるなか、より親しみやすい食品を開発することで需要拡大を狙っています。
0914-1-1_convert_20120915095032.png
熊本のお店「ひご之すけ」では揚げたてを求めることができますが、今回、銀座で発売されたのは、3種類のコロッケが入った冷凍パック590円。
お総菜としては少々高値ですが、熊本の野菜だけではなく、熊本の風も詰め込まれています。
しかも「赤ナス」は麻婆風、「レンコン」はしゃきしゃき、「いんげん」は緑色が目に鮮やかで、「コロッケ」の通念が覆されます。
近くシンガポールでの見本市にも出展されるとのこと、ますますの飛躍をお祈りしています。
0914-1-2_convert_20120915095057.png 銀座熊本館を出て、ふと道路の向かいをみると、「東日本復興プラザ」の跡です。
震災後、オーナーの好意により開設されていたスペースも、いよいよビルの建て替え工事のため、8月末で閉鎖となったのです。
ちょっと寂しい気持ちにもなりましたが、ここで開催された「数寄屋橋音楽祭」には何度かお邪魔し、素晴らしい演奏やトークに触れさせて頂いたことは、忘れられない思い出です。
同じ日の夕方は、「押上よしかつ」に伺いました。
先月のブログでも紹介しましたが、江戸東京野菜を始め、東京の食材にとことんこだわったお店です。
0914-2-1_convert_20120915095125.png
この日は、中央区で環境ボランティア活動に取り組んでおられる市民グループ「エコビーイング」の約10名の皆様方との懇談会です。
メンバーである伊藤美智子さんのご夫妻とは、昨年7月の被災地支援イベント「呑みマスニッポン」で偶然に知り合い、その後、中央区総合環境講座でもお世話になったご縁です。
ちなみに、伊藤さんご夫妻が営む環境関連会社の釜石事業所は、津波で流されましたが、現在は再建されて釜石復興のために活躍されているとのことです。
若い従業員の皆さんは、伊藤美智子さん差し入れの「特別栽培ゴーヤ」を食べて元気とのこと。
名刺代わりに資料を準備していきましたが、説明はほどほどに、一同、食事に心を奪われてしまいました。
皆さん、このお店は初めてだったようで、いつものように佐藤勝彦店長が一つひとつの料理の食材(ほとんど東京産)を説明されたるたびに、「東京の食材は何と豊かなのだろう」と一同、感嘆された様子。
ここでのコースは旬のものを用いるため、内容は毎回異なります。先月も来ましたが飽きることはありません。
魚は、この日は1皿は刺身、1皿はカルパッチョで出して頂きました。山葵もつまものも東京産です。
お新香の野菜も世田谷産など。
0914-2-2_convert_20120915095154.png
東京産大豆を使った寄せ豆腐に、ふわふわの卵の厚焼き。卵まで東京産です。
飲みものは、金子ゴールデンビールに続いて青ヶ島産の麦焼酎(通称、アオチュウ)。
0914-2-3_convert_20120915095217.png
東京の豚肉 TOKYO X のタジン鍋、野菜の盛り合わせ(マヨネーズの卵も東京産)。
0914-2-4_convert_20120915095244.png
メインは人気メニューの「赤と黒のもんじゃ」。
トマトやソーセージを使った「赤」はイタリアン風で、バケットにのせて頂くと、また美味です。「黒」はイカスミの甘い香りと味がたまりません。
皆さん、佐藤店長の手つきにうっとりの図。
0914-2-5_convert_20120915095342.png
デザートにはところてん、人参ジュース、白玉などお好きなものを。
白玉は4種類の砂糖で頂きます。
0914-2-6_convert_20120915095411.png
気がつくと23時過ぎ、都心居住の皆さんと別れ、ほろ良い気分で、ちょっと遠い家路につきました。
0914-2-7_convert_20120915095453.png 翌9月14日(金)付けの日本経済新聞には、都立園芸高校の横山先生が、江戸東京野菜の復活に取り組んでおられるとの記事が掲載されていました。タイトルは「地域の文化、学校で守る」。
そういえば、熊本農業高校の先生や生徒さん達が、ひご野菜の生産や販売に取り組んでいることを、北さんから伺ったことがあります。
伝統野菜は、農業生産だけではなく、地域ともつながっているのです。
さて、9月14日(金)の夕方は、泉岳寺において開催された「地域活性化勉強会・意見交換会in東京」に参加しました。
中心となって企画・運営されているのは木村俊昭さんです。この勉強会は、東京でも月1回程度、開催されています。
かつて小樽市職員の頃には「スーパー公務員」として名を馳せ、NHK番組「プロフェッショナル」にも出演された木村さん、一時、いわゆるヘッドハンティングされて内閣府や農林水産省にも在籍されていた時があり、その際に面識を頂きました。
木村さんは、現在は故郷の北海道を拠点に、「地域活性化伝道師」として全国を飛び回っておられます。東京農業大学の教授もされています。
0914-3_convert_20120915095521.png
この日の木村さんの講演のテーマは「地域の元気を創出するには」。
多くの事例を紹介されつつ、地域を主体的に活性化させていくためのプロデュースできる人材の重要性等を訴えられていました。
最後は、人生わくわくすることを持っていることが必要、との言葉。木村さんの熱い話を聞いていると、くたびれ気味のこちらも、何となく元気になってきます。
また、9月22日(土)に仙台で開催される地域活性化フォーラムの案内も頂きました。併せて、東京青森県人会の方から「東北復興大祭典」(10月13日(土)~14日(日)、中野サンプラザ広場等)の紹介もありました。
その後は立食の懇親会。
毎回参加されている常連の方も多いようです。東京でも木村さんのファン(信者?)の方が多いことが、改めて分かりました。
全国各地で、地域を元気にするための様々な取組が行われています。
経済や人口だけではなく、食料やエネルギー消費も一極集中だった日本は、変わりつつあるのかもしれません。
(↓よろしかったらクリックして下さい。)

人気ブログランキングへ