グリスマ平米ファーム in 秋川、カンタ! ティモール

 「都会と田舎を Connect ! (つなぐ)」をミッションとする「グリーンスマイル」(略称「グリスマ」)。
 東京・品川でのマルシェ「全快野菜ちゃん」(次回は7/20予定)、檜原村を舞台にした「東京ゴマ0→1(ゼロワン)プロジェクト」(同7/13)など、ユニークかつチャレンジングな活動に取り組んでいます。
 そのグリスマに、新たな活動の拠点が加わりました。
 その名は「グリスマ平米ファーム in 秋川」(東京・あきる野市)です。
 2013年7月7日(日)朝8時、JR拝島駅に集合したのはグリスマ中心メンバーの美女・美男4名プラスおっさん(私)。
 K大学行きに乗車して20分ほどの停留所で降り、畑に向かって用水路沿いを歩きます。なかなか快適な道です。
130707_1_convert_20130707215535.png
 用水路の水面をのぞき込むと、豊かな水流の中を沢山の小魚が素早く横切ります。婚姻色の鮮やかなオイカワの雄やアメリカザリガニもいます。水面を、ひらひらとハグロトンボが舞います。
 ちなみに、あきる野市のイメージキャラクターはトウキョウサンショウウオとのこと。
 10分ほど歩くと、一気に視界が広がりました。
 建築物や電柱もなく、東京近郊とは思えないような広々とした景観です。振り返ると奥多摩の山々が遙かに霞んでいます。
130707_22_convert_20130707220315.png
 先頭を歩いている女性(あおちんさん)を始め、皆さん次第に足早になります。先週、6月29日(土)の最初の作業から1週間、まいた種がどうなっているか、気もそぞろのようです。
 20分ほど歩いて畑に到着しました。
 手前端には白い看板。
 表には「Greensmile Connect!」の文字とHPアドレス。
 裏には「東京モヒートファーム」の文字。8月に都内で開催されるジャズフェスティバルの際に、ここで栽培したハーブを使ったモヒートを提供する計画とのこと(モヒートって聞いたことあるけど、どんな飲み物だろう)。
130707_3_convert_20130707215631.png
 畑のあちらこちらを指さし、「あ、芽が出てる、出てる」と喜ぶメンバー達。
130707_2_convert_20130707215602.png
 成績優秀なのは大豆(丹波黒大豆等)です。たくましい芽を揃って伸ばしています。
 大根も、粗密はありますが、かなり芽を出していて、苗を植え付けたサツマイモやトマトも、しっかり根付いていました。
 ハーブについては、この日は残念ながら発芽は確認できませんでした。しばらく様子をみる必要があるようです。
130707_5_convert_20130707215744.png
 3畝ずつ位分担して、まずは除草作業から。
 茎と葉の裏が鮮やかな紫色をした雑草が、びっしりと生えています(何ていう名前だろう。)。見た目は可愛いのでベビーリーフのように活用できないかと口に含んでみましたが、何とも苦い。ひたすら抜きます。
 その後に水やり。雨不足が続き土は乾燥していて、やや「焼け土に水」状態。
 畑のすぐ脇には、小さい幅ながら水量豊かな用水路が流れていて、水を運ぶ手間はかかりません。
130707_4_convert_20130707215719.png
 畑の半分は、まだ多くの雑草に覆われたジャングル状態。
 土は柔らかく、大きな雑草の株もぼこっ、ぼこっと心地よく抜けます。ストレス解消に効果があるかも知れません。
 この間、先週、行方不明になっていた1本の鍬を回収。
130707_6_convert_20130707215809.png 幸い薄曇りで陽射しは強くなかったものの、やはり暑く、作業は2時間ほどで切り上げました。「もっちゃん」に貰った塩飴の美味しかったこと。
 森の中の用水路沿いの道を戻ります。汗を掻いた肌に風が心地よく感じられます。
 河川敷の一画はスポーツ公園になっていて、子ども達や家族連れで賑わっています。河原でバーベキューをしている人たちも。紫陽花がまだ綺麗で、トイレもあり、ここで濡れたTシャツを着替え。
 男気あるリーダー「てーさん」が全員分のジュースをおごってくれました。さすがジャンケンも強い。
130707_62_convert_20130709070419.png 少々待って乗り込んだバスは、エアコンが効いていて天国の気分。
 拝島駅前では、あまり時間がなかった私のために(?)走って探してくれた「こじまん」さん推薦のラーメン屋さんに入り、ラーメン(美味でした。)とともに(黄色くて泡の出る)水分を補給。体に染みわたりました。
 ここで私は皆さんとお別れ。お世話になりました。
 13時20分発の八高線で八王子へ。10分ほどの近さです。
 生涯学習施設・クリエイトホール11階の視聴覚教室で開催された映画『カンタ!ティモール』の上映会に参加しました。
 この映画、以前から多くの知人に勧められ、自主上映会を企画・開催した方もおられたのですが、なかなか日程が合わずにこれまで観られませんでした。そしてようやくこの日、念願叶って鑑賞することができたのです。
130707_7_convert_20130707215834.png
 その内容は・・・
 一言でいうと「すごい映画」です。東チモールの独立運動の経緯と悲惨な弾圧の歴史。毎日のようにインドネシア軍による爆撃が続き、三人に一人が命を落とすといった極限状況。暴力的な表現もありR12に指定されています。
 しかし、このような状況の中でも、東チモールの人たちは、大知と自然の神の声を聞き、それに従うとことを変えることはありませんでした。家族や友人を殺し、あるいはレイプした敵兵を捕えても、無傷で返したのです。
 そして全編に流れる多くの魂の歌、歌。人々の、特に子ども達の明るく輝くような笑顔、笑顔。
 インドネシア軍による弾圧の背景には、日本の経済援助があったという事実も紹介されます。製作者(日本人の若い女性)の意図は、3.11後の日本に対するメッセージです。
 頭と心をわしづかみにされ、ぐらぐらと揺すぶられるような映画でした。
 この日の上映会も、少しでも多くの人に観てもらいたいと企画した市民グループによるものです。予約してくれた人にと、東チモール産のフェアトレード・コーヒーのお土産まで頂きました。有難うございます。
130707_8_convert_20130707215859.png 16時を過ぎて外に出ても、まだまだ気温は下がりません。
 用水路沿いの森の中の土の道とビル街のアスファルトの上とでは、実際の温度も体感温度も全く異なります。
 熱中症を防止するためには、もう少し水分補給が必要と判断して駅近くの居酒屋へ。
 ここで初めて「モヒート」なるものを注文してみました。ラムベースの夏向きの人気カクテルだそうです。飲んでミント分かりませんでしたが、ミントは不可欠な食材のようです。
 東京モヒートファーム、しっかり生産しなければ。
【ご参考】
 ◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
 ◆ メルマガ :【F. M. Letter】フード・マイレージ資料室 通信
(↓ランキングに参加しています。よろしかったらクリックして下さい。)

人気ブログランキングへ