「共奏キッチン♪」@シェア奥沢

 2013年9月25日(水)、朝からの雨は夕方には上がりました。
 久しぶりに東京・自由が丘の「シェア奥沢」へ。
130925_1_convert_20130929215526.png 駅から緑道に沿って徒歩5分ほど、閑静な住宅街にある一軒家は堀内正弘先生(多摩美術大・アーバンデザインラボ)のご自宅。
 コワーキングシェアスペースに改装された「シェア奥沢」で、今夕、「共奏キッチン♪」が開催されます。
 みんなで料理を作って一緒に食べて語り合いましょうという、食を仲立ちにしたコミュニティづくりの新しいタイプの取組です。
130925_2_convert_20130929215600.png 着いたのは19時頃。壁には「クールシェア」(自宅のエアコンを消して公園やお店に集まって節電しようという取組)の大きなポスター。何枚もの賞状も飾られています。
 堀内先生は「クールシェア」の提唱者としても著名な方です。
 キッチンでは調理の真っ最中。
 いつものように、各自ができるところを手伝ったり邪魔したりしながら、わいわいと料理ができていきます。 
 この日の食材の多くは、茨城・那珂市の「ポコ・ア・ポコ農園」から届けられたものとのこと。
 金属の大皿2枚には、マンゴーと見まがうような鮮やかな黄金色の果肉。聞くと、カボチャの一種・バターナッツだそうです。
 そういえば先日、檜原村でのゴマプロ番外編の時、「秋川ファーム」で穫れたものを頂いたのを思い出しました。形は熊本の伝統野菜・ひご野菜の「春日ぼうぶら」に似ています。
 今夜のものは、さらに色鮮やかです。
130925_3_convert_20130929215620.png
 別室では、炊きあがったばかりの熱々のご飯でおむすびを作っていきます。ああ、檜原村で「てーさん」に頂いたゴマを持ってくればよかった。
 バターナッツには、炒めたキノコ、ベーコン、パプリカを乗せてオーブンで焼きます。
 ヘチマのスープ(ミンチの餡かけ)、ふかしイモ(男爵とキタアカリ)等もできていきます。
130925_4_convert_20130929215639.png
 料理が揃ったところで、本日のシェフ・ショウコさんの音頭で乾杯。シェア奥沢のスタッフを務められていた方です。
 自分たちで作った食べ物は、大勢で食べると格別の美味しさです。ビール、ワインなども。
 ちなみに参加費(食材費等)として千円、飲み物(ビール、ワイン1杯200円、ソフトドリンク100円など)はお好みでその都度、というシステムです。
 いつもは40人ほども集まるのですが、この日は20人弱、1つのテーブルを囲んで腰かけることができました。
130925_5_convert_20130929215701.png
 食事が一段落したところで、遅れてくる人の分は取っておいてみんなで片づけ。
 テーブルも椅子もしまい、板敷きの間に車座になって座ります。ちなみに前回、6月に来た時はまだ片づけの改装の途中だった広間にはきれいに板が敷き詰められ、ピアノやオーディオセットまで置かれています。
 堀内先生はじめ、みんなの力で、古い家の一室が快適な空間に生まれ変わっていました。
 飲み物など頂きながらのざっくばらんな話し合い。
 主催者の「たかったー」さんから出された今日のお題は、どうすれば印象に残る自己紹介ができるか。それをまず、隣り合わせた2人で話し合った後に、実際に一人ずつ自己紹介。
 今夜も、様々なユニークな方たちが集まっておられます。
130925_6_convert_20130929215724.png
 将来は農業をしたいと言う児童館の若き館長さん。認知症治療法開発等のための新会社を立ち上げられるという方。デイサービスで障がい者の方の世話をされている方。新潟・長岡の曹洞宗の僧侶の方からは、座禅の効用についての話がありました。
 偶然、隣り合わせたのはキャンドルファーティストの女性の方。火を見ると心が落ち着くと仰ったとおり、持参して下さったキャンドルをともすと、部屋の雰囲気が変わりました。
 ちなみに、10月19日(土)にはシェア奥沢でハロウィン・キャンドルのワークショップを開催されるそうです。
 所有するのではなくシェアすることの大事さを考えていきたいという方。スローフード料理教室を開催している助産師の女性。南の島とタイとブータンで夏休みを過ごしてきたという女子学生。在来種を守り普及する活動に携わっている女性の方など。
130925_7_convert_20130929215745.png
 夜間の授業から戻られた堀内先生も、途中から参加され、都会の中で自然を感じることができるようなスペースを作っていきたい、等とお話しされました。
 「共奏キッチン♪」の魅力は、年齢や性別、キャリアや職業を超えた様々な方たちと交流できることです。この日もタネの話などで盛り上がりました。
 それにしても毎回、若い方たちを始め、農業に関心を持っておられる方が多いことに驚かされます。
 関心のきっかけは、健康、食生活、田舎暮らしへのあこがれなど様々ですが、今後の社会において、「農」がますます大きな意味を持ってくるような予感がします。
【ご参考】
◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
◆ メルマガ :【F. M. Letter】フード・マイレージ資料室 通信
(↓ランキングに参加しています。よろしかったらクリックして下さい。)

人気ブログランキングへ