図2-2 輸入食料の輸送に伴う二酸化炭素排出量と節約量


◆ F.M.豆知識
  フード・マイレージを始めとする食や農に関わる話題について、毎回少しずつ取り上げていきます。
—————————————————————-
5 フード・マイレージ基礎知識
(5) 輸入食料の輸送に伴う環境負荷の大きさ
 これまで紹介してきたとおり、日本の輸入食料のフード・マイレージ(食料の輸送量×輸送距離)は、総量でも一人当たりでみても、韓国・アメリカ等と比べて大きくなっています。つまり私たちの食は、長距離輸送されてきた大量の輸入食料によって支えられているのです。

 http://food-mileage.jp/wp-content/uploads/1-1_FM1.pdf
 http://food-mileage.jp/wp-content/uploads/1-2_FM.pdf
 http://food-mileage.jp/wp-content/uploads/1-3_FM.pdf

 また、この輸入食料の輸送の過程で排出されている二酸化炭素の量は16.9百万トンと見積もられ、これは、日本国内における食料(輸入食料も含みます。)の輸送に伴う二酸化炭素排出量の2倍近くに当たります。

 http://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2-1_CO2.pdf

 この約1700万トンという量は、実際にはどの程度のものでしょうか。
仮に世帯数で単純に割ってみると、1世帯当たり約380kgとなります。

 環境省の地球温暖化防止パンフレット「家庭でできる10の取組」によると、「冷房の温度を1℃高く、暖房の温度を1℃低く設定する」ことにより、1世帯当たり年間で約33kgの二酸化炭素排出量が削減されるそうです。
 同様に「1日5分間のアイドリングストップを行う」ことにより約39kg、「シャワーを1日1分家族全員が減らす」ことにより約69kg、「テレビ番組を選び、1日1時間テレビ利用を減らす」ことにより約14kgが削減できるとされています。

 つまり、ふだん私たちは意識していませんが、大量の輸入食料を長距離輸送することによって、「冷房の温度を1℃高くする等」の取組の12倍、「1日1時間テレビ利用を減らす」取組の27倍の二酸化炭素を排出しているという計算になります。
 言い換えれば、食べものの産地に注目し、なるべく近くでとれた食料を消費するように心がけるだけで、暑さ寒さ、あるいは見たいテレビを我慢することに比べても、相当の二酸化炭素排出量の削減効果があるのです。

[参考]
1 フード・マイレージ関係資料(F.M.豆知識)
 http://food-mileage.jp/wp-content/uploads/fm-data.html

2 「食料の総輸入量・距離(フード・マイレージ)とその環境に及ぼす
 負荷に関する考察」[農林水産政策研究 No.5, 2003]
 http://www.maff.go.jp/primaff/koho/seika/seisaku/pdf/seisakukenkyu2003-5-2.pdf

3 環境省『身近な地球温暖化対策-家庭でできる10の取組』
 http://www.challenge25.go.jp/information/magazine/tm62009_b1/

—————————————————————-