ふらっと立寄りサロン(板橋・大山商店街)

2014年のゴールデンウィークは終了し5月7日(水)は久々に出勤するも、午後は2時間の休暇を頂いて板橋・大山商店街へ足を運んでみました。

池袋から東武東上線で3駅の大山で下車すると、目の前がハッピーロード・大山商店街
「地域づくり表彰」国土交通大臣賞、「東京商店街グランプリ」に選ばれるなど有名な商店街です。
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アーケードを抜けたところには、地域のシンボル「大山福地蔵尊」の祠。
この辺り、かつては川越街道と鎌倉街道が交差し、人の往来が絶えなかったそうです。

アーケード街を改めて駅の方向に戻ると、右手にあるのが「全国ふるさとふれあいショップ・とれたて村」。
板橋と交流がある全国15の市区町村のアンテナショップとして、人の交流・物の交流・情報の交流を目的にハッピーロード商店街が運営しており、農産物や加工品など1000アイテム以上の商品を取り扱っているとのこと。
店内の壁には、各地の生産者等の写真パネルも掲示されています。地元の方が次々と買い物に来られていました。
いたばしブランドの芋焼酎「八丈百万石」というのがあったので、求めさせて頂きました。
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さらに駅に向かうと、左手にあるのが交流スペースのハッピースクウェア。
週末を中心に「とれたて村」関連の物産展などが定期的に開催されている場所ですが、この日はここで、日本の歴史文化と美術を考えるための「ふらっと立ち寄りサロン・雪舟から横山大観まで」と題するイベントが開催されていました。

地域のシニア(50歳以上)の方たちを対象に、来年3月にかけて月3回(第1~3水曜日)ずつ開催される市民講座。
毎月一人の作家に焦点を当て、1回目は簡単な年表によるその時代の考察、2回目はビデオ鑑賞、3回目はフリートークという、なかなか充実したプログラムです。
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世話人(講師)は比留間健一さん。地元にお住まい、美術検定2級をお持ちで、先日、埼玉・高坂の「共奏ファーム」のキックオフでご一緒させて頂いた方です。
もうお一人の世話人は、共奏ファームの主催者でもある桂政彦さん(ケイさん)。やはり、ここから徒歩数分のところにお住まいとのこと。
この日の参加者は全部で9名。
さて、5月に取り上げるのは能登出身の絵師・長谷川等伯です。私は日本経済新聞の連載(安部龍太郎作、直木賞受賞)は読んでいましたが、それ以上の知識はありません。
この日は第1週なので、比留間さんが年表を配って下さり時代背景の勉強から。
等伯が活躍した安土桃山時代は、室町幕府滅亡から江戸開府までの30年ほどしかないのですが、天下統一に向けて大きく時代が展開する中で、等伯、光悦、狩野派など、多くの作家が活躍し日本美術が大きく花開いた時代だったそうです。
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後半はビデオを「さわり」だけ鑑賞。お茶、お菓子のほか、野蒜(ノビル)を出して下さいました。
この日の朝に長野を発ったケイさんが、途中、高坂の畑に寄り(無事に育っているトマトの写真を見せて下さいました)、掘って来られたもの。
ご自身で皮をむき、わざわざ買ってきた味噌を添えて出して下さったのです。
齧ると、さわやかな辛みが口の中に拡がります。
日本の少子高齢化を研究しているアメリカ人留学生の女性の方も、興味深そうに口に運んでおられました。
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19時近く、全員でテーブルなど片づけて外に出ると、すっかり夜の帳が下りていました。コイノボリの下、通勤帰りなど多くの人が歩いています。
折しも5月8日(木)に公表された日本創成会議の提案の内容は、将来、都市部を含めた全国896の自治体が消滅する可能性があるという衝撃的なものでした。

中心市街地の空洞化も叫ばれる中、このような商店街の中での居場所づくり、コミュニティ再生の取組は、大きな意義を有しているものと思われます。

【ご参考】
◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
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