日本フードシステム学会 創立20周年記念大会

 2014年6月12日(金)。ようやく降り続いていた雨が上がり梅雨の晴れ間に。朝、市民農園に足を運びました。
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140613_2_convert_20140617060237.png 福島・いわきの綿は本葉が出てきていますが、福島から送って頂いた写真と比べても、やはり何となく勢いがありません。
 一方、檜原村の黒ゴマは、そろそろ間引きが必要なほどです。
 他の作物もほぼ順調に育っていますが、いずれも種から植えたので回りの区画と比べると見劣りがします。
 雲仙コブ高菜はきれいに立ち枯れてきました。もう少し乾燥させ、雨が降る前に種採りです。
 その金曜日の夜は、金沢からのお客様を迎え、久しぶりに池袋の「たまにはTSUKIでも眺めましょ」へ。
 オーナーは様々な社会的な活動をされている高坂勝(こうさか・まさる)さん。ご著書『減速して自由に生きる ダウンシフターズ』は、最近、文庫判で再出版されました。
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140613_4_convert_20140617060318.png ご自身が千葉・匝瑳(そうさ)で自給されている野菜のサラダ、おからのウィンナー風、お好み焼き、これも自給のお米のおむすびなど。
 飲みものはハートランドビールに、寺田本家(千葉・神崎町)の美味しい日本酒。
 高坂さんにも色々と近況など話を伺うことができました。「ストップ!児童労働キャンペーン」にも参加されているそうです。
 店を出て見上げると、ちょうど和暦・皐月十六日の満月。
 さて、翌2014年6月14日(土)から2日間は、東京・弥生の東京大学農学部で2014年度の日本フードシステム学会の大会が開催されました。
 前身である「フードシステム研究会」が設立されてから、ちょうど20年目に当たる記念大会です。
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 開催校・東京大学農学部の中島康博先生、学会長の斎藤修先生(千葉大学)のご挨拶に続き、創立20周年記念講演で最初に登壇されたのは、やはり高橋正郎先生です。
 立ち上げから4期8年にわたり会長を務められ、文字通りフードシステム学会の「生みの親」です。
 学会設立時の趣意書には、「食料問題を論じるには農業(川上)だけでは不十分で、食品製造業・卸売業(川中)、食品小売業・外食・消費(川下)を含めた全体の流れ(フードシステム)を総合的に解明する必要がある」とあったそうです。その問題意識を受け、学際的で、産官学が広く参加している状況とのこと。
 ますますの発展を祈念するとのエールで締めくくられました。 
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 続いて、カルビー(株)相談役の松尾雅彦さんから「インテグレーションとプラットフォーム-日本農業のアキレス腱」と題する講演。ポテトチップ原料のバレイショ等の契約生産に先駆的に取り組んでこられてきた経験を踏まえたお話でした。
 農林水産省・桜庭英悦審議官からは、「6次産業化とバリューチェーン」と題して、ご自身の出身地・秋田県の状況も紹介されつつ、農林水産省の6次産業化等に関する施策等について説明がありました。
 最後の記念講演は、「生協における産直システムと濃商工連携」と題し、パルシステム生活協同組合連合会の山本伸司理事長から、パルシステムでの展開事例について興味深い報告がありました。
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 午後は「フードシステムのイノベーション」と題したシンポジウム。
 第1部は斎藤修先生を座長に岸康彦さん(日本農業経営大学校)、佐伯昌彦さん(株式会社マルタ)のコメント。食と農と地域をつなぐバリューチェーンの構築等について討論がなされました。
 第2部は中島康博先生を座長に「食と健康と生活を繋ぐ」というテーマで、村山伸子先生(新潟県立大)、薬師寺哲郎さん(農林水産政策研究所)の報告。
IMG_4140_convert_20140619232553.jpg 討論は続いていたのですが、17時頃に中座して自由が丘に向かいました。
 この日、「共奏キッチン♪」(特別編)が開催されていたのです(続く)。
追伸
 後日、この時の学会に金沢から参加されていた知人が下さった「宇奈月ビール」を頂きました。
 香りと味が何とも芳醇な黒ビールでした。
 【ご参考】
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