若手八百屋ツアー第2回 @ 三軒茶屋

 2014年10月19日(日)も、日中は汗ばむような好天。東急田園都市線・三軒茶屋駅の改札前には、10名ほどのグループ。
 集合して地上に出ると、すごい人です。
 昨日からこの日にかけて、駒留八幡神社例大祭と、「三茶de大道芸」が開催中とのこと。街中がお祭りです。
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 10名ほどのグループは、駅近くのエコー仲見世商店街へ。
 仮設の八百屋さんがオープンしていました。棚には様々な新鮮な、ちょっとごだわりのありそうな野菜や果物、加工品が並んでいます。
 立て看板には、「おいしい野菜に出逢える八百屋・三茶ファーム」とあります。
 この日、開催されたイベントは「若手八百屋ツアー第2回」。
 三茶ファームの千田(ちだ)弘和さんが、まずは、ここで簡単に説明して下さいました。
 普段、営業している店舗は大道芸の会場に使われているので、この日は路上販売されているとのこと。
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 続いて一行は、近くの創作料理・廩~rin~ へ。
 地場ブランド「せたがやそだち」野菜などを始め、美味しい野菜が頂けるお店です。入口には「サラダビュッフェランチ」の立て看板。私は今年3月の「第10回 気仙沼を食す会」以来です(その時は、植村さん、ご迷惑をおかけしました)。
 主催はNPO法人農業情報総合研究所
 生産者と消費者を情報でつなぐ様々な活動に取り組んているNPOです。代表の植村春香さんから、イベントの趣旨等について説明がありました。
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 千田さんもお忙しい中、顔を出して下さり、改めて「三茶ファーム」について説明して下さいました。
 システムエンジニアをされていた千田さんは青森出身、都会では美味しいものが身近にないことに気付いたそうです。美味しいものを作っている農家はたくさんいる、それを消費者に繋げていくために自分にできることがあるのではと、2013年1月に八百屋さんをオープンされたとのこと。
 野菜等は、信頼できる生産者(新規就農された方もおられるそうです。)から直接調達し、対面販売しているそうです。
 スーパー等での一般の流通は、例えばトマトは青い状態で配送されてくるし、イボのあるキュウリもなくなった。いずれも流通段階でのロスを減らすためで、美味しさより価格が重視されている。
 しかし産地直送と対面販売であれば、珍しい野菜や食べ方なども、直接、消費者に伝えていくことができる。美味しいものをちゃんと消費者に伝えることにより、いいものを作っている生産者を応援していきたい、とのこてす。
 
 その三茶ファーム、営業時間は12時から21時まで(水曜定休)。コンビニやスーパーとはだいぶ異なります。
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 そしてサツマイモの食べ比べ。
 紅あずま、ムラサキイモ、金時を頂きました。食べ比べてみると、味や食感がそれぞれ個性的です。
 本当は実際に生産者の方が来て説明して下さる予定でしたが、生憎と体調を崩されているそうでお会いできませんでした。
 ちなみにサツマイモの脇にあるのは、千田さんが持ってきて下さった食用ホオズキ。
 初めて頂きましたが、マンゴーにも似た濃厚で甘酸っぱい味と香りに驚きました。
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 引き続いて食事と懇談。自己紹介も。会社員、公務員、栄養士を目指す大学生。自ら大阪でマルシェを運営されている方も、駆けつけてくれました。
 ここのランチは、メイン料理を5種類ほどの中から1品選び(私は牡蠣フライをチョイス)、後は多くの種類がある野菜のビュッフェ。手が込んでいます。ご飯とみそ汁も食べ放題。隣に座った男子学生君、大盛野菜をお代わりしていました。
 デザートは、シェフ特製のサラダ・スイーツ。
 見た目も味も、抹茶かと思ったソースは、実は春菊とのこと。これにビーツのアイスクリームが載せられています。
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141019_7_convert_20141021002608.png このお店、雰囲気もスタッフの対応も気持ち良く、野菜を中心に美味しい料理を頂けます。夜はワイン等も頂けるそうです。
 帰りがけにお手洗いによると、壁にはこのような表示が。
 綺麗に空になった取り皿のイラストに「お食べ残しはありませんでしょうか わたし達は生産者の心も提起を打させて頂いております」との文字。ちょっと感動しました。
 日本の食は様々な問題を抱えていますが、その一つが「食品ロス」、いわゆる食べ残しの問題。年間500~800万トンにも上るという推計もあります(2011年度、農林水産省)。
 食事を堪能した後は、再び商店街へ。にぎやか、にぎやか。
 ふだん、三茶ファームの店舗になっているという場所も覗いてみました。紙芝居が行われていたようで、たくさんの子どもたちが集まっています。
 路上販売の「三茶ファーム」で美味しかった食用ホオズキと熊本・不知火のみかんを購入。
 お祭りの喧騒に包まれる商店街の中で、生産者と消費者を繋げる取組が行われています。 
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 なお、この「若手八百屋ツァー」、第3回も企画中とのこと。
 また、農業情報研究所では、11月16日・30日(いずれも日曜)と明年1月24日(土)に、東京農業大学・食と農の博物館において「小学生と大学生がお米について一緒に考えるワークショップ」を開催する予定だそうです。
 【ご参考】
◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
◆ メルマガ :【F. M. Letter】フード・マイレージ資料室 通信
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