恒例・市民研クリスマス会

 2014年12月27日(土)の夕方。
 心に残る「ミシュカの森」の余韻に浸りつつ、日比谷から湯島へ移動。
 某施設で開催されたのは、NPO法人市民科学研究室(市民研)のクリスマスパーティー。
 今年はちょっと遅くなりましたが、毎年、恒例のイベントです。
 市民研とは、「市民にとってよりよい科学技術とは」を問いかけつつ、市民の問題意識を高めるための講座や勉強会を運営し、市民が主体となった調査研究や政策提言や支援事業をすすめているNPO法人です。
 これまで、親子放射能ワークショップ(2013年7月、練馬)、20周年記念シンポジウム(2014年1月、世田谷)等に参加させて頂いています。
 様々な専門、キャリアの方たちが「市民」というフラットな立場で交流できるのも、市民研の魅力の一つです(私も一応、会員です)。
 代表の上田昌文(うえだ・あきふみ)さんにより、乾杯の音頭。
 今年も50名ほどの参加者で賑やかに開会しました。
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 シェフ役の男女3名の方が準備して下さった様々な料理の皿が、各テーブルを埋めています。
 それぞれ、料理の説明をして下さいました。
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 チキンカツ、アボガド、フォカッチャ、野菜の煮物、クラムチャウダー、サムゲタン、リンゴのコンポートなど。
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 14時から開催された料理教室の献立でもあった野菜だけのインド料理。スパイシーで美味。
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 しばし食事と懇談。
 千葉で農業をされながらバイオ燃料の普及に取り組んでおられる方と再会。最近、ペレットストーブの需要が急拡大しているそうです。
 一段落したところで、何人かの方から順次、活動報告など。
 トップバッターは(自称)市民研のキャンディーズの皆さんから「子ども料理科学教室」の紹介。
 食べものを作ることを通じて科学の学びと生活技術の習得を目指す「リビングサイエンス」の一モデルです。
 続いて、練馬区で親子放射能ワークショップを開催されている方。「おやこで自転車はじめてブック」という本の編集もされたそうです。いわく、道路も原発と似ているところがあり(大量・効率化優先?)、等身大の乗り物である自転車に注目されているとのこと。
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 同じく練馬区で、子ども保養プロジェクトを進めておられる方。少しでも放射線量の低いところで福島の子ども達に外遊びをしてもらおうと、練馬在住の有志による呼びかけでスタートした取り組みだそうです。
 忍石(しのぶいし、デントライト)の結晶のコラージュ写真を紹介して下さった方。
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 靴下を工夫して家庭の暖房費を節約しようという取組を紹介された方。
 長編ドキュメンタリ映画『シロウオ~原発立地を断念させた町』を紹介して下さった製作者の方。
 福島原発事故前、原発の立地を断念させた町が全国に34か所もあったそうです。各地で自主上映会を開催中とのこと。
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 参加者一同、次々と披露される内容の濃いプレゼンに聞き入ります。 
141227_13_convert_20141230101520.png 11月、八ッ場ダム予定地の国道が通行止めになる前に訪ねて来られた方からのルポ。
 部落問題の解決に向けて人権概念の市民社会における浸透度合い等について調査研究されている大学の研究者の方。自慢できることは野菜を自給していることだそうです。
 生きている細胞の顕微鏡映像など生命科学映像を制作し、エアドームで出張上映を続けておられる方。
 神秘的でスケールの大きな映像に引き込まれます。
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 NPO法人「福島県の児童養護施設の子どもの健康を考える会」を設立し、施設入所者の健康手帳の作成等の活動に取り組んでおられる方。
 福島県のには8か所の児童養護施設があるそうですが、職員も不足しており、モニタリングや被ばく量低減等の支援が届きにくい状況にあるそうです。
 関連して、上田先生からも福島県下で開催したリテラシーワークショップや専門家フォーラムの様子について紹介がありました。
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 ここで、会場の後ろの方に移動するよう促されます。
 そこに並べられていたのは、何とも不思議なオブジェ。微妙なバランスで石が積み上げられています。
 ロックバランシングと呼ばれ、世界的にも広がっているとのこと。愛好者の団体の方が、実演して見せて下さいました。
 子ども達からも驚きの声が上がります。
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 歓談しながら、次のプログラムは「CD」クイズ。お奨めの曲を持ってきた人が5人おられ、誰がどの曲を推薦しているかを当てるというもの。イメージと異なる意外な結果も。
 最後は、恒例のバザー。
 手作りの品、古本など不要になったけれどもまだ使える品々が持ち寄られました。交換は「バザー券」で行われます。
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 全員で食器等を片づけて終了。
 いくつかの貴重なパンフレットや資料、それに「いろいろ米」をお土産に頂きました。
 色とりどりの玄米は、栃木県河内郡の上野長一さんが生産されたものです。
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 2014年も様々なイベント等に顔を出させて頂きましたが、このクリスマス会で一応の打ち止め。
 最後も楽しく、美味しく、内容の濃いイベントでした。
 今年一年、お付き合いさせて頂いた全ての方に感謝申し上げます。
 来年もよろしくお願いします。
 【ご参考】
◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
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