◆ F.M.豆知識
食や農について、(特に私たち消費者にとって)ちょっと役に立つ、あるいは考えるヒントになるような話題を、毎回こつこつと取り上げていきます。
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前回は、「主食」(米、パン、カップめん等)に対する消費額について、北海道や沖縄では米が多いこと、米どころであるはずの東北では米に対する支出額は少なく、カップめん等に対する支出額が多くなっていること、また、近畿ではパンに対する支出額が多いことなど、主食だけ取り上げても、地域によって消費パターンに大きな差(特色)があることを紹介しました。
http://food-mileage.jp/wp-content/uploads/34_Shushoku.pdf
今回は、地域をさらにブレークダウンして、都道府県庁所在地ごとの主食の消費パターンをみてみます。
リンク先の図35は、米、パン及びカップめん等(カップめん及び即席めん)に対する世帯員1人当たり支出額(全国平均=1)の、上位及び下位5都市を示したものです。
これによると、ちょっと意外だったのが、米の消費額が最も多いのは静岡市ということです(購入量も都道府県庁所在地の中で1位です)。
パンについては、やはり京都、神戸、奈良など近畿地方での消費が全国水準を大きく上回っています。
カップめん等については、秋田、山形など東北地方の都市で多く消費されています。
このように、「主食」に対する消費パターンは都道府県別にみても特徴がみられます。
なぜ静岡の米消費が多いのか、静岡在住で食育に熱心に取り組んでおられる方に聞いてみると、外食やパン屋さんが少ないからかな、というお話でした。
次回以降も、食生活パターンの地域的な特徴を取り上げていきたいと思います。
[出典等]
総務省「平成26年家計調査」(都市階級・地方・都道府県庁所在市別1世帯当たり支出金額、入数量及び平均価格)(2人以上の世帯)
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001129409
FM豆知識のページ(ウェブサイト「フード・マイレージ資料室」)
http://food-mileage.jp/wp-content/uploads/fm-data_mame.html
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