2011年10月10日（土）。
3連休初日は穏やかな秋の日。ただし陽射しは乏しい曇り空です。
自宅近くに借りている市民農園の一画へ。キャベツ、白菜、ブロッコリ等は順調に生育しています。
福島・いわきで頂いてきた綿は3年目（3代目）。今年もたくさんのコットンボールができ、一部は弾け始めています。
内藤唐辛子は、まだまだ目に鮮やかな沢山の実を付けてくれています。。
立ち枯れていた寺島茄子の株をようやく片づけました。からからになった実がぽとり。開いてみると沢山の種。採っておいて、来年、植えてみようと思います。
翌11日の午前中は生憎の雨でしたが、昼過ぎには上がり、東京・広尾に向かいました。
7月の相馬野馬追に誘って下さったSさんから、楽しいイベントがあるからとお誘いを頂いたのです。
地下鉄広尾駅から徒歩数分。
大使館等も立地する閑静な住宅街の中のマンションの一室が会場です。広尾と言えば、名にしおう日本でも有数の高級住宅街。正直、ちょっと気おくれを感じながらエントランスのチャイムを鳴らしました。
招じ入れられたリビングには、10数名の方がすでに集まり、ソファや椅子にくつろいでおられました。
この日のイベントは「おしゃれ交流会・サロンコンサート」。ヴァイオリンの生演奏が流れる中で、ワインと楽しい語らいの時間を過ごそうという内容です。
主催は「緑の森 広尾サロンコミュニケーションズ」。
団塊の世代を中心としたシニア層の心と体の健康をテーマに、「憩いと情報」のステージとして様々な活動（認知症予防のためのサロン講座、美と健康をプロデュースするエステティック倶楽部、投資顧問・不動産事業開発など）をされているとのこと。
この日開催されたのは、Sさんが担当の1人であるサロンコンサートの第1回でした。
まず、隣の人と2人ひと組になって相手のことを聞き、相手のことを紹介するということから会はスタート。
シニア層だけではなく、20代女性も含め様々な世代の方が来られています。男女半々程度、お住まいや職業も様々です。
グラスワイン（山梨・勝沼産）も配られて場が和んだところで、ヴァイオリニストの所素子（ところ・もとこ）さんが登場。
国立音大を卒業後、神奈川フィル団員を経て南カリフォルニア大大学院に留学。帰国後はフリーとして様々な演奏活動をされているそうです。特に、横浜中山にある日本家屋の多目的スペース・なごみ亭で定期的にサロンコンサートを開催されているとのこと。
「愛の挨拶」に始まり、「白鳥」「ヴォカリーズ」などクラシックの名曲小品を5曲ほど連続で演奏。
ワインを頂きながら、すぐ近くで聞くヴァイオリンの音色は素晴らしいものです。会場から遠いステージの演奏を聴く普段の演奏会に比べると、何と贅沢なことでしょうか。
その後、2つのテーブルに分かれて、しばし懇談。手作りのキッシュのほかチーズやオリーブ等が並べらていれます。
再び所さんのコンサート。第2部は、ディズニーなどポピュラー曲を5曲ほど。
そして圧巻だったのは、アンコールのチャルダッシュ。
無伴奏だとなおさら難しいと思うのですが、情熱のこもった素晴らしい演奏でした。
その後は所さんにも加わって頂いて引き続き懇親。フルーツも出して下さり、世代や性別を越えた話の輪は尽きません。
最近、続けて外形的には「限界集落」と呼ばれるような地域に伺う機会がありました（お伺いした2か所は、都市住民との交流等に取り組み「限界」などという言葉は当たらないのですが）。
しかし、人口の減少や高齢化は農村部に限ったことではありません。
むしろ、地縁的なコミュニティ機能が乏しいとされる都心部こそ問題は深刻といえます。「無縁社会」などという嫌な言葉もあります。
ところが、ここ広尾では、マンションの一室を拠点にして、Sさんを含む数名の女性達によって「心と体の健康」をテーマにした「おしゃれ」な憩いの場づくり、新しいコミュニティづくりの取組が始まっているのです。
「緑の森 広尾サロンコミュニケーションズ」は、明年春に向けて様々な活動を本格化させていかれるそうです（ちなみにサロンコンサートは11月8日（日）、12月5日（土）に予定されているとのこと）。
ますますの発展に期待したいと思います。
ヴァイオリン演奏の余韻とワインに気持ちよく酔っていると、気がつくと17時20分。
懇親は続いていましたが、先に失礼して次の予定がある西日暮里へ。すでに半ば出来上がっています。
【ご参考】
◆ ウェブサイト：フード･マイレージ資料室
◆ メルマガ ：【F. M. Letter】フード･マイレージ資料室 通信
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