2015年12月21日(月)。
出勤前に自宅近くの市民農園へ。11月が暖かかったせいでジャングル状態。スティックセニョールは花まで付けています。
東京長カブ(江戸東京野菜)を2本(まだ、ちょっと小さめでした。)と大根(F1種)を1本収穫。
それらを抱え(日本酒も1本)、終業後は東京・自由が丘のシェア奥沢へ。先週金曜に奥沢ブッククラブ(第3回)で来たばかりです。
昼間は気持ちのいい緑道。派手なイルミネーションはありません。
この日開催されたのは、今年最後の共奏キッチン♪。
みんなで一緒に食事を作り、食べ、語り合うというイベントが、何と、ちょうど60回目を迎えました。
キッチンのテーブルの上には、色とりどりの土付きの野菜が並べられていました。
何度もお世話になっている POCO A POCO FARM (茨城・那珂市)から届いた、自然農法で育てられた在来種の野菜-黒人参、黄人参、白菜、赤大根、紅芯大根、万木カブ、大野紅カブ、黄カブ、里芋、近江生姜200g、クレソン100g、ペパーミント等です。
持参した東京長カブと大根も、(形が悪いので恥ずかしながら、)端っこに並べさせて頂きました。
壁には、この日のメニューが掲げられています。
数名は、野菜以外の食材調達のために近くのスーパーに買い物へ。残ったメンバーで、まずは野菜を洗うことから取り掛かりました。普段より人数が少な目のせいか、普調理は遅れ気味のようです。
レンジで下茹でした大根は鍋の中に投入。
里芋、人参、厚揚げ等は一緒に煮物に。赤カブのとベーコンのスープは鮮やかな自然の紅色です。
料理が一皿一皿、完成していきます。
アツアツのふろふき大根には味噌が塗られました。白菜と豚肉のミルフィーユには、たっぷりの大根おろしが乗せられています。バケットは、アボカドやオリーブを和えた2種類のチーズをつけて頂きます。
目が覚めるような色鮮やかなサラダ。これも全て自然の野菜の色です。東京長カブは、皮をむいて生のままカットしてみました。
予定よりだいぶ遅れましたが、21時近くになって乾杯。食事の時間です。
それぞれ、それぞれなりに共同して作った料理は、格別な味わいがあります。野菜に込められた生産者の方の思いにも心を馳せつつ、しばし懇談。
常連さんばかりではなく、毎回、初参加の方が多いのも「共奏キッチン♪」の特色です。
21時30分を回り、後半の「対話の時間」へ。
テーブルを片づけ、板の間の座布団に車座になります。
コーディネータは、共奏キッチン♪の主催者でもあるたかったー氏。
実はこの日は、韓国のテレビ局が取材に来られていました。
これまで国内の様々なテレビや新聞の取材を受けてきた「共奏キッチン♪」ですが、海外のメディアは初めてかもしれません。
韓国でも少子高齢化が社会問題となるなか、食を通じたコミュニティ作りという取組には関心があるようです。
通常であれば4人ずつ位のグループでの対話から始まるのですが、この日は時間が押したこともあって、イベント等の「告知」タイムから。
まずは、四国の香川大学から見えられたお2人。
1月24日(日)には、直島(瀬戸内海にある離島)で共奏キッチン♪を開催されるとのこと。世代間交流を重視されているそうです。
その前日(23日)には三豊市でも開催するそうで、こちらは道の駅とも連携し、地元産野菜を使って地域間交流にも重点が置かれているとのこと。
横浜から来られた元大学の先生(英文学)は、ご主人などご家族を介護されている経験を踏まえ、施設と家族のあり方・関係について問題提起がなされました。退職後の楽しみにしていたご自身の活動が、あまりできないそうです。
三鷹野菜を使った「ワンデイシェフ・レストラン」を不定期に開催するなど、地域で緩やかにつながれる場作りをされている方。フランス人のパートナーの方は、ナチュラルワイン造りをされているそうです。
明年4月10日に大田区で「夢・猫たちの春」と題するミュージカルの公演を紹介して下さった方。
たかったー氏からは、1月4日(月)に港区南麻布で開催する「日本のお正月を楽しむ集い」の紹介。
布ナプキン屋さんを始められた方は、身体や健康に関係したイベント等に出店されているそうです。
私からは、福島・喜多方市大都町の「本木・早稲谷 堰と里山を守る会」の「上堰米のお酒」を紹介させて頂きました。
これまで3回、シェア奥沢で開かれてきた「マイナンバー制度を学ぼう」も、引き続き開催されるそうです。「知らないとヤバイ!」とのこと。これには、大学から戻ってこられたオーナーの堀内正弘先生(多摩美大教授)から、大変ためになる学習会であるとの補足も。
常連であり、キッチンリーダーでもある「なべちゃん」さんからは、先日参加したワークショップの紹介。
心の持ちよう次第で身体をコントロールすることができるという内容で、念じると体が柔らかくなったり指が伸びたりすることを体験・発見。参加者からは驚きの声も。
気が付くと22時半を回っていて、会としてはお開きに。
会場では、あちらこちらで話の輪が続いていますが、遠方まで帰る私は先に失礼。毎回、最後の後片付けまで残ったことはありません(すみません)。
先日のトークショーで経済学者の宮台真司先生は、顔の見える範囲でのコミュニティ作りの大切さを訴えておられましたが、共奏キッチン♪に参加するたび、コミュニティづくりにおける食の大切さ(有効性)を改めて感じます。
今回で60回目の節目となる共奏キッチン♪。
その取組は、紹介して頂いたように香川県や、他の地域にも広がっています。海外からも注目されるようになりました。今後の展開が楽しみです。
主催者のたかったー氏、場所を提供して下さっている堀内先生はじめ皆さまに感謝です(たかったー氏には、このブログ用に写真も何点か使わせて頂きました)。
今年一年、大変お世話になりました。来年もよろしくお願いします。
【ご参考】
◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
◆ メルマガ :【F. M. Letter】フード・マイレージ資料室 通信
(↓ランキング参加中)
人気ブログランキングへ