チャリティーコンサート“Pray for Kumamoto”

 2016年7月10日(日)。
 「がまだせ!くまもと 食べて呑んで勝手に熊本を応援する会」の翌日は、天候も回復。
 自宅近くに一画を借りている市民農園に行ってみると、トマト(アイコ)が鈴なり。午後からのイベントの手土産(?)として持参することに。
 丹波黒大豆の芽がも、出揃ってきました。 
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 東京・六本木へ。
 地下鉄から続く地下通路にあるイタリアンの店で昼食。さすが美味、しかもかなりのボリュームです。
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 そして、エレベータでハリウッドビューティプラザの4Fへ(今回のような機会がないと、およそ縁がない場所です)。
160710_0_convert_20160718074342.jpg 14時から開催されたのは、熊本地震復興支援チャリティーコンサート“Pray for Kumamoto”
 開演5分ほど前に到着すると、会場は150名ほどの人でほぼ満席。さすが、明るくてお洒落な会場です。
 
 司会は、熊本からこられたフリーアナウンサーの風戸直子さん
 10年近くも前になりますが、熊本に在住・在勤中に仕事面も含めてお世話になった方で、ラジオに出演させて頂いたこともあります。その風戸さんから、今回、招待を頂いていたのです。
 会場でトマトを差し入れさせて頂きましたが、やや場違いでご迷惑だったかも知れません。
 出演者の皆さんが壇上に登られた出演者の方々は、実紗さん(ソプラノ)、伊藤美佐子さん(ソプラノ)、赤星鮎美さん(ウァイオリン)、下山田珠美さん(チェロ)、それに片山裕子さん(ピアノ)の5名。 
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 ソプラノの実紗さんは熊本のご出身で東京在住の方。
 ふるさとの大きな被害にもどかしさを感じつつ、何かしなければと、「Happiness to KUMAMOTO~熊本に幸せを」(ハピくまプロジェクト)を立ち上げ、チャリティーコンサートの開催を決めたそうです。
 この日の出演者は、その実紗さんの声かけに応じて集まられた若い音楽仲間の皆さん。
 自己紹介では、熊本におられる親戚の方が大きな被害を受けられたと声を詰まらせる方も。
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 第1部は、ソロやデュエットによる演奏。
 愛の挨拶(エルガー)、ヴォカリーズ(ラフマニノフ)、チャルダッシュ(モンティ)などクラシックの名曲集です。
 
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 第2部は「熊本コーナー」として、あんたがたどこさ、五木の子守唄。それに熊本の夏祭りの定番・サンバおてもやん。
 合間では、童話作家・写真家で、葉祥明阿蘇高原絵本美術館長でもある葉山祥鼎(はやま・しょうてい)さんのお話がありました。
 スクリーンには地震前の美しい阿蘇の光景。南阿蘇村にある絵本美術館も今回の地震で大きな被害を蒙ったそうです。
 「周辺の民家は全て全壊、老舗ゴルフ場も被害を受け従業員は全員解雇されている状況。今も夢のようで、地に足がついていない感覚。
 道路も通行止め、水道も来ていない状況だが、悲惨な話はあまりしたくない。8月上旬には一人でも美術館の再開にこぎつけたい」と力強く語られました。
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 この日は、よく葉山さんと一緒に活動されているという木村まさ子さんが会場に見えておられました。
 いただきます、ごちそうさまといった言葉に心をこめる「ことのは語り」について講演活動等をされている方だそうです。
 「葉祥明阿蘇高原絵本美術館は、自然の声を聞くことのできる素敵な場所。少しでも早く再開されることを願っている」等とエールを送られました。
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 そして葉山さんが、「希望の光」と題するご自作の詩を朗読。
 -今回、自然は大きな被害をもたらした。しかし、その同じ自然から癒されることもある。希望の光は目の前にあった-
等という内容です。
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 そして第3部は、全員による演奏。
 メモリー(ウェバー)、星に願いを(ハーライン)、愛の賛歌(モノー)、You raise e up (ラヴランド)等のナンバー。
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 そして最後にアンコールとして演奏されたのは、『いつまでも』と題する曲。
 実紗さんが、やはり熊本出身のシンガーソングライター・タイチジャングルさんと制作された曲だそうです。
 -目を背けたい 涙でもう何も見えない もどかしい-
 -それでも あたたかい 熊本の人達たちを、かわらない 熊本の空を、ずっと思っています いつまでも-
 歌の終わり近くになり、とうとう実紗さんは涙を落とし、声を詰まらせました。それでも何とか、最後まで歌い終えられました。
 そして実紗さんからの最後の挨拶。
 これからもこのメンバーでチャリティーコンサートを続けていきたいと、力強く話される姿に会場からは万来の拍手。大きな感動に包まれました。
 音楽には、人の心を震わせ、つなぎ合わせる大きな力があることを改めて知ることができました。
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 帰り際、会場の出口近くで葉山祥鼎さんの絵本『ブルー・ビーとピコの勇気』(2009、学習研究社)を求めさせて頂きました。
 -自信を失って飛べなくなっていた子鳥のピコ。そのピコを心配して訪ねてきたブルー・ビー(見た人は幸せになれるという青いハチ)達が大雨で溺れそうになったのを、ピコが勇気を出して助けます。
 そして勇気の大切さを知ったピコが、今までよりももっと力強く、高く、飛び立った-
という内容です。
 これからの熊本の復興を象徴している物語のようにも感じられました。
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 葉山さんにサインを頂きながら美術館再開の予定を伺うと、8月8日(月)を目指しておられるとのこと。
 8月第1週は宮崎に行く機会があり、阿蘇も回る予定です。
 まだ美術館は再開前かも知れませんが、近くまででも足を運んでみようと思っています。
 【ご参考】
◆ ウェブサイト:フード・マイレージ資料室
 (プロバイダ側の都合で1月12日以降更新できなくなっていることから、現在、移行作業を検討中です。)
◆ メルマガ :【F. M. Letter】フード・マイレージ資料室 通信
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